「どうぞ、譲ったよ」アーティスト aceさんの映画レビュー(感想・評価)
どうぞ、譲ったよ
映画の技術的進歩としてサイレントからトーキー、モノクロからカラーがある。現代では2Dから3D。音、色にくらべて立体はインパクトに欠ける。この作品はモノクロ、サイレントがどうこうではなく、物語のインパクトが足りない。チャップリンの「街の灯」で花屋の娘が浮浪者の手に触れて「あなたでしたの」。あのシーンは何度観ても泣ける。ストーリーもシーンも憶えているから、そのシーンに向かって泣く準備をするほどだ。泣かせるにしても楽しませるにしても、そのようなインパクトがこの作品には感じられない。
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