スープ 生まれ変わりの物語のレビュー・感想・評価
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スープ 生まれ変わりの物語
死んだ父親が一人娘に再会するために記憶を持って生まれ変わるという単純なストーリーなのだが、そこに絡めた人間模様が、それぞれの役柄に感情移入させて、久しぶりにハラハラと涙を流し、また随所にユーモアーも散りばめられていて、笑わせてもらいました。
しかし、なんといっても、「スープを飲んで生まれ変わると前世の記憶を失くしてしまう」という情報が、大きなテーマとなっていて、観客の一人一人が、「あなたは、スープを飲みますか?」と、今の自分の人生に問いかけられる映画だと思いました。考えさせられます。
「スープ」
やっと席に着いた時、「スープ」という文字が
ぐわ~んと出てきたところです。期待を持ってわくわくで観ました。
最初は年頃の娘との険悪な関係から始まり、ダメ男の姿に 横にいる夫はぐったりしています。「もう少し待って、もっと面白くなるから」と思いつつ。 あの世の ギラギラでゴージャスなミュージックで 素晴らしい踊りに、「へえー こんな騒がしい処もあるんだ、静かで暗いばかりではないんだ」っと。
緑濃く森と湖にユートピアのようです。「この先はどこへいきますか?」
「わかっていたらここにはいないよ」に 深い緑に表されているように、なんだかその先が見えず、どこにも行けないのかに ちょっと怖さもありでした。
スープの情報がそう簡単には手に入らないことで 先にどれだけのことを知っているかで 未来が変わってくるんだと思いました。 これから このことが広まっていくことが 大変重要なのだと 改めて思いました。
泣いた~
笑っちゃいました。松方高校生(笑)←サイコー
泣いちゃいました。
やはり高校生になったパパと再会するシーンです。
本っ当~にキレイな圧巻のシーンでした!
抑えた高校生の演技がとても良かったし花嫁さんの自然な表情も
イイ感じでした。
あの世もヒグラシの鳴き声がとっても効果的で印象深い映像でした!
映画って当たり前のように見ていましたけど
出来上がるまでに膨大なエネルギーが集結してやっと完成に
漕ぎ着けるのだなぁ・・・と頭が下がる思いでした。
拝見させていただくと言う謙虚な気持ちになったのは自分でも驚きでした。
原作を読んでいたので
映画を違う角度から見る事ができた新鮮な体験でした。
とっても刺激的で、私にとって「スープ」は2D映画ではありません。
今まで平面だった映画が立体的、時間的に交差して不思議なツールとなりました。
・・・・あっ。最後の最後まで見てよかった。
一生懸命スープ嬢を押しのけて走る生瀬さんや
その後ろでほほえむ、スープを飲んだ由美さん。
目にやきついています。
あの世での松方さん。
生まれ変わったらこんな美少女に!
そして生瀬さんが生まれ変わった直行との関係ぶりに
高校生での男女関係を超えているようで、
新しい関係に魅力を感じました。
最後の最後まで見ると、翼を背負った少女が出てきます。
あっ、席をたたなくてよかった。この子まで同じ学校なんだ。
続きがあるとしたらどんな学園生活になっていくんだろう?
観終わってこうして考えていると、いろんな想いが出てきて、
不思議な余韻があります。
うーん。やっぱ、また観に行こう。と思いました(^^)
久しぶりののんびり映画
このところ懐具合が良くなかったので久しぶりの劇場映画だが、3,11以来、ちょっと、ホッとしたくてのんびり映画を探していたらあった。
なんか、NHKの喜劇人が総出みたいだったけど、以外や考えさせた。
もしかしたらほんとにあるんかなあとか。あったらいいなあと思うものが出てくる。言えないけど。
でも、今の分てはベテランの出演陣に負けず劣らずで随分しっかりしてきたなあと思う。
ソレを見るだけでもいい。
前世の記憶や知識を持ったまま生まれ変わりたい!
映画の元になった「生まれ変わりの村①~③」の著者の森田健さんの長年のファンです。
森田健さんは中国の「生まれ変わりの村」を調査することで、来世に記憶を持ったまま生まれ変わることができる方法を解き明かすことができました。
映画「スープ」ではその核心がわかります。
生瀬さんを始め、個性溢れる出演者たちとストーリーの素晴らしさから涙あり笑いありの感動的な作りになっています。
ラストでは思わず涙してしまいました。
映画は約2時間の長さですが、物語の展開には必要で十分だと思いました。
辛い思い出や忘れたい過去があっても、その経験や積み上げた知識や智恵そして育んだ愛を来世で活かせるとしたら記憶を持ったままぜひ生まれ変わりたいと思いました。
森田健さんの調査研究の成果である書籍「生まれ変わりの村①~③」や「スープ①」などを読んでから映画を観ると、「ははあーん」とか「あれっ?」とか味わいもかなり深いものになると思います。
私は家族や友人と一緒に観に行きましたが、息子は翌日に友達を誘って2回目の鑑賞に出かけました。
DVDが発売されたら我が家の保存版にしたいです。
不思議な映画でした
簡単なストーリーながら考えさせられる映画でした。生まれ変わりというと、だいたい教育的な映画になりますが、この映画はかたくるしくなく面白かったです。スープを飲むと前世記憶がなくなる、飲まないと前世記憶をもったまま生まれ変わるのがこの映画のテーマです。もっと丁寧にこのテーマを説明しないと良く分からないと思いました。
後からじわりじわり
金曜日の夜行バスで東京まで行き、有楽町スバル座の舞台挨拶つきでみてきました。
監督さんのあいさつでは、遠くは横浜から来てくださった人もいて、
とか話されてましたが、
私はもっと、遠くからきた、とか思ってきいてました。
生瀬さんのトークはとても、おもしろかったです。
小西さんは、浴衣姿が素敵でした。刈谷さんは役柄とは全く違う素敵な
笑顔の女性でした。
野村さんも、いい味出してました。広瀬は役柄もおもしろかったですが、
この作品で自分を見て笑ってもらえれば・・と話されてました。
(とてもおもしろかったです。)
主題歌を歌うwacciさんのうちの1人の方がお見えでした。僕が作って歌ってます、
と話されてました。
舞台挨拶は映画の後、行われました。
映画の舞台挨拶とか初めて見ましたが、行けてよかったと思いました。
さて、映画ですが、森田さんのHPや映画サイトのネタばれレビューなど、
結構、知識過剰、期待値過剰で臨みました。
なので、ストーリーそのもで驚いたとかいうのはなかったです。
ただ、ほかの映画の宣伝がなく、いきなりさりげなく始まったのに驚きました。
見終わった直後の感想は、
もう終わり?って感じました。あっという間だったし、
ちょっと、物足りなさも感じました。それはなぜだろうと考えていましたが、
それは、渋谷と美加の父娘の愛が主だと思いますが、生まれ変わった渋谷と由美の関係とかもっと、個々の人間関係のドラマはどれ一つとっても、たぶん膨らませられるものだからだと思います。
ただ、2時間での話では限界がありますので、仕方がないかなという気がします。
また、死んだ人が出てくるドラマとかありますが、よくあるのは同じ場面で、この世の人には見える人と見えない人がいて、あの世の人はこちら側見えてたりします。だから、同じ画面で進行していきますが、この話は、あの世はこの世とは全く別なところです。
だから、映画では、場面が切り替わり、あの世とこの世がでてきます。
それで、渋谷が死んだあと、渋谷と美加が出会うのは、渋谷が生まれ変わったあとで、16年後の世界です。
内容的に重苦しくなりそうなところを、松方さんや、松方さんの生まれ変わりの広瀬アリスさんがとても、明るく楽しかったです。
映画は、所々でいうと、この場面が、原作の森田さんが、太陽光線が強すぎると書かれてあった部分かなとか、あの世のシーンで、これが、モスリンさんの鼻笛かとか(鼻笛、とてもきれいな音色でした)これが、16年後に切り替わったプールのシーンかとか(でも、何も知らずに見たひとはわかるのかな?)とか、そんなことを考えながら、見ていました。
一緒に小3の娘もつれていきました。最初は、面白くなさそうと思ったそうですが、生まれ変わってからがおもしろかったそうです。次に日になってから、何気に言ってました。
私自身も後から、じわりじわりと、いいお話だったなあと思ったりしています。
また、初めからみてみたいです。
また、生まれ変わりシリーズの第2弾もあるといいなと思います。
今度はあの世への送金の仕方とかあの世の人にこの世の人からしてあげられることとかいれてもらえるといいのにと思います。
または、森田さん家の飼い犬のノンフィクションの話もいいなと思ってます。
素晴らしい映画をありがとうございました。
笑って泣いて
7日のレイトショーで友人と娘の三人で観てきました。
始めの方はストーリーが静かにすすんでいく感じでしたが、だんだんと躍動感が出てきて、涙と笑いと、想像以上でした。
静かに、感情を抑えた会話を、あふれる感情を抑えて…。泣けました。
あの世が、死んだのかどうなのか本当にわからない世界に描かれていて、生きているときよりも、生き生きしていて楽しそうで、死んでも怖くないし、期待しそうです。松方さんが、素敵でした。キスシーンも良かった~!いたるところに笑いがちりばめられてて楽しかったです。
生まれ変わって、高校生たちが、元気いっぱいで可愛かったです。石田さんの生まれ変わりの瞳さんが、「スープ」のパンフレットに「本当にバスケも上手いし喧嘩も強い方です」って書いてあって、バッチリの役だったんだと思いました。
映画の中のあの世で「スープ」が何度も話題になり、映画の題名もそのままズバリ「スープ」だし、「生まれ変わりの物語」だし、その部分だけでも何となく印象に残って、事実に基づくことなんだよと言っても「いかがわしい話だ」と言われたとしても人が死んだときにあの世で実際にスープに遭遇して、そこで本当だったんだ、と気がつくっていうことになるのだろうと思いました。
映画の最後に、Wacciの歌とともにスナップ写真が次々と出てきて、水しぶきの写真も使われたんだ!と思いました。歌もいつまでも耳に残りました。で、原作者の名前を今か今かと待っていたら、天使ちゃんが…。笑えました。最後に原作者の名前が出てきたときに、友人は声を出して読んでいました。
後になりましたが、モスリンさんの鼻笛はとてもきれいな音色だと思いました。一瞬別世界に行ったみたいでした。ちょっと会釈して立ち去る姿も、しっかり見ました。
上映が終わって、出口に向かっていたら、前を、杖をついた70後半から80代くらいのおばあちゃんが歩いていてました。誰が誘ったんだろう…こんな時間だよ、どう思っただろう…、と思いました。他には、「日本語、わかったよ」とかいう外国人の若者が日本の若者たちと5~6人で来ていました。感想は聞こえませんでした。一緒に行った友人は、感動していました。でも、スープは飲むかなあとか。娘も飲むとか。。。ありゃりゃ。。。
感想も人それぞれだと思いましたが、スープの情報が、世に出てきたことがなんといってもすごいことだと思いました。
観たあと元気になりました
観ました。感動しました。何度も涙がこみ上げてきました。周りでも鼻水をすする音がしてました。笑うところも多々ありました。大声で笑っている方もいました。あの世が楽しそうでした。今を生きなくちゃと思いました。勇気をもらった感じがしました。映画を見た後は元気になりました。モスリンさんの鼻笛も素敵でした。映画になってよかったです。特別じゃなくていいんだなとなんだか思いました。生瀬さんと松方さんのキスシーも見ました。周りの空気が一瞬緊張した感じでした。(笑)映画を見る前と後では世界が変わった感じがしました。ストーリーも素敵ですが、映画の中の情報にビシバシキました。また観たいと思いました。
とても穏やかで、優しくて、そして楽しかったです。
映画の中のあの世では、「生まれ変わる」ということが特別ではない事として語られていました。だから客席でスクリーンを観ている私も普通の事として聞いていたって感じました。映画の中のあの世には大勢の人が暮らしていて、仕事をしている人もいるし昼寝している人もいるし、夜は酒場で酒を飲んでいたり、キャンプしたりしていて、あの世にもこの世と変わらない「日常」があると感じました。あの世の日常を生きる大勢の人たちにセリフは無いけど、生まれ変わることについては世間話のように毎日話しているんじゃないかって思いました。スープのことも、「あなたはもう飲んだの?」って、普通に聞いていそうだって感じました。それは、まだずっと遠い未来かもしれないけど、遠い未来のこの世の風景になるかもしれないって思いました。
いろんな場面で泣いてしまったけど、最後の娘さんとのシーンは、ただもうせつなくて感動して泣いてしまいました。周りからも鼻をすする音が聞こえました。あの世に行ったばかりの渋谷が、最初は本当に落ち込んでいて生気がなくて、だけどどんどん生き生きしてきて覚悟を決めた表情になってきたように、三上も最後にはあんな感情のこもった笑顔をするようになりました。それが印象的でした。男から女に生まれ変わった瞳ちゃんも、記憶に男らしさを秘めながら、今世で生き生き女やっているって思いました。
映画を見終わって、映画館の外に出て横断歩道を渡っている時に、映画に出てきたのとそっくりの柴犬とすれ違いました。その犬は何度もご主人の顔を見上げながら歩いていて、それがとても幸せそうで、あの世の犬も幸せな来世を送っているんじゃないかって思いました。
鼻笛がとてもよかったです。酒場の裏口辺りで、暗くて空気が淀んだような雑多な雰囲気が漂っているのに、鼻笛の音色がその場の空気を涼しく透明に変えていくようでした。もっと聞きたかったですが、短くてもとても印象的でした。
映画を見た感動が今も続いています
今日は晴天のもと、友人三人と一緒に映画を見に行きました。今、この映画を見ることが出来て自分はすごい幸せであると思うと涙が止まりません。この世のシーン、あの世のシーンとが入れ替わりスクリーンで流れて、この世でも、あの世でも人は同じように泣いて、笑って、怒って、驚いて、喜びを感じていて、連綿と生命が繋がって生きていると思いました。渋谷、美加はずっと生きていて、再会の時を迎えるまで、片時もお互いのことを忘れることなく16年の歳月を過ごしていて、花嫁は式場へ現れた少年の16年間思い続けてきた言葉を聞くことで、ずっと続いていたお父さんの命をそこで感じたと思います。スープの情報を聞きに来て、激怒した人がいて、この人物へとこの情報を聞くために人がたどり着くことがないように何人もの舎弟を配置していて、自身も三度スープを飲まずに生まれ変わっていて、そして今回はスープを飲むつもりで、この情報は自分の中で、このあの世で、そしてあの世でも消し去ってしまおうとしていたと思います。この人も三度も記憶を持って生まれ変わって、あの世でもこの世でも何度も泣いて、笑って、怒って生きてきていて、この間、スープを飲むか、飲むまいかということは何度も何度も考え続けたと思います。その何度も考えて至った結論がスープを飲むという結論で、この人の噂を聞いて、渋谷のように家を訪れてきた人をこれまでに何度も追い返していて、このスープの情報は自分の中だけに留めて置こうとしていたと思います。そして渋谷も同じように激しく叱責して、家から追い返していて、でも、渋谷に最後、この情報を伝えました。強烈な変わり者と評されたり、屈強な子分たちを抱えて、この情報はもう誰にも教えないようにしていて、でも、この家の自分のもとへとたどり着いて、どうしても記憶を持ったまま会いたい人がいるという15年の間、ずっと持ち続けてきたこの美加への渋谷の気持ちがこのスープの情報を持った人のとても堅く心に決めていた決心を揺るがしたと思います。そして渋谷と由美がここまでにたどり着くまでに、屈強な男たちのガードをかわし続けて、渋谷たちをこの家まで命がけで案内をした少女の存在があって、この少女の前世での過去を知って、彼女はスープは飲んでいましたが、この少女を見つめて、また来世で会えたら会おうと言っていた由美の笑顔がとっても良かったです。スープへとたどり着くまで、そしてスープへとたどり着いてからも、人がこの世とあの世とで笑うこと、泣くこと、怒ること、驚くこと、嬉しく思うことはずっと続いていっていて、命が繋がっていっている人たちの姿をこの映画で見ることが出来て、今自分自身もこの中で生きているんだと思いました。 何度も劇場へと向かいたくなる映画です。
とっても大事な映画です
私はあの世についたばかりのシーンが心に残りました。
「責任者出せ」と文句を言うひとと、別室のあの世の説明のシーンです。
映画を観ながら、自分の座っている映画館が、鏡のように映し出されているみたいだと思いました。
私は生まれて、この世にいる。そして状況を把握しないまま、深く問うことはせず、生きているんじゃないかと思いました。
あの世では責任者はいませんでしたが、この世でもいない・・責められる人はほんとはいないんじゃないかと思いました。
映画からそんなことを思いました。
そして、人とのやり取りは目の前の人の話を、きちんと聞いたり、聞かれたことをちゃんと答えたり、せっかく質問したことをしっかり受けるとか・・それができた時、通じ合えるのではいかと思いました。
美加の真っすぐな瞳はお母さんと似ていて、一途に思い続けるのはお父さんに似ていると思いました。
誕生日に美加にプレゼントした花が、今度は美加から生まれ変わったお父さんへと渡されて、私は感動して泣きました。
私のお父さんは七夕に死にました。だからお父さんに幸せか?と聞かれたことないけど、お父さんの事も思い出しました。
人と人をつなげたものとしてバラの花が、そして飲まないことで前世記憶を忘れないスープも人と人をつなげるものだと思いました。だから、映画もそうなんだと思います。森田さんが調査した生まれ変わりの村、そこで出会ったスープの情報。それが広まるのも人を介してだし、私の記憶や、縁あるひととまた出会えるのはスープの情報と出会えたからではないかと思います。
その情報は、七夕の7月7日に、彦星と織り姫が会う時に現れた、ふたつを繋げる天の川みたいだと思いました。だからキラキラしてます。
本当に大事な映画を見ることができて、ずっと忘れたくないと思いました。
心がほわっとしてます
なんか映画見終わっていつのまにか思ってたことなんですが…出てきた人たちが一回もどこも裁かれなかった…って思いました。だから…何か…すごく夢中で見ました。うまくいえないけど頭が冷えてしまうところがなかった。かといって過剰ななにかでもなく…みんなそれぞれを生きてて…すごく不思議な気持ちになった。帰り道に素直に今世知り合った人とまた会いたいなって気持ちになったし、自然とそれを伝えていました。なんか裁きや因果応報みたいななにかがないってことは…なんていうか頭でわかってたつもりだったんだけど、…あっ!!!って思ってそっからちょっと放心状態でもあり、それを意識に上らすことすらなかった映画って…とても大きいことなんじゃないかなって気がしてます。
ホットしてジーンとしてニッコリ
見たのは2日前です。今も静かに揺さぶられています。思い出すとどこの
シーンと言わず顔がほころんできたり、涙があふれてきます。
こういう映画ははじめてです。日常生活からはじまり日常生活で終わります。それなのに後から後から静かに湧き出る泉のように心が震えてきます。
親子関係が幾通りもでてきます。渋谷と美加、由美と父、美加と母、石田と母、生まれ変わった高校生の渋谷と父母、あの世とこの世と渋谷と美加のそれぞれの葛藤が平行して描かれていきます。つながらない世界なのに監督はさらっと一瞬つなげます。美加が鳥かごから小鳥を大空にはなします。次の瞬間、渋谷のシーンで小鳥がさえずります。
おもいは届くのではないかとおもわせられます。どんなに生まれ変わってもまた新たに始まるのは、親子関係からです。推理小説のようにいくつも張られた伏線をひとつづつ解き明かしていく楽しみもあります。もういちど見たいです。
おかしくて、泣けて、考えて、話したくなる。。。
“生まれ変わる”という設定をここまでリアルに描いた作品を初めてみました。“あの世?”の創造力に笑ってしまう場面いっぱい、さらに“再びのこの世”がまたすごくおかしい。
生瀬さんと松方さんの絡みに大笑いしつつ、若手俳優たちのキラキラした演技に感動しました。
そして父と娘のスト-リーはめちゃくちゃ泣けます。
いまを悔いなく生きているか?
生まれ変わりを選ぶか、新しい自分を生きるか?
自分だったらどうする、といろいろと考えて、
ついつい人に話したくなってしまいます。
大切な人といっしょに観たい映画ですね。
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