劇場公開日 2012年10月26日

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「陳腐だけど「事実は小説よりも奇なり」と言う言葉がピッタリ」アルゴ 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5陳腐だけど「事実は小説よりも奇なり」と言う言葉がピッタリ

2012年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

CIAが18年間隠し続けたイランからの外交官救出作戦と言う事実を下にした映画です。

1979年11月4日に発生したイランアメリカ大使館人質事件の裏に、こんな物語が隠れているとはねぇ。カバーとして使った身分が、映画撮影スタッフと言う事で、荒唐無稽で、コミカルな印象を受けますが、実際には緊迫感溢れるものでした。

イーグルクロー作戦の失敗はよく知られていますが、こんな作戦があったとは。もっとも、成功したこの作戦が、アメリカの成功として日の目を見ることがあまりなかったのは、容易ならざるこの作戦に協力をしたカナダの成功として当初は語られていたためでも有るのだと思います。それ抜きにしても、在イランカナダ大使は、自ら&家族&大使館職員の身を危険に晒してでも6人を守ったと言うのは賞賛されるでしょうね。

多分、映画向けに物語は脚色されているので、特にラストがアレほどまでにギリギリだったのかはちょっと眉唾なところはありますが、それでも、周りは全て敵という状況の下での救出作戦は緊迫感があります。ずーっと、ドキドキしていましたよ(苦笑)。

ところで、監督・主演のベン・アフレック。一時は、イモだなんだと言われていた頃があるんですが、この作品ではその評価は当てはまらないかな。かなりいい作品を作ったと思います。

エンドロールに、当時のアメリカ大統領であるジミー・カーター氏のコメントが流れます。それはそれで、中々凄いです。

あ、それと劇中でよく語られる言葉に「Argo, f●●k yourself!」と言うのがあるんですが、これってアメリカではピー音が流れるんでしょうかね?

勝手な評論家