劇場公開日 2012年10月26日

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「【実話】の強みが発揮された作品」アルゴ FUMITさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【実話】の強みが発揮された作品

2012年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

興奮

これは良い方向に想定外の面白い映画だった♪
キャストは主演・監督のベン・アフレックの他は今ひとつパッとしなくて、プロデューサーのジョージ・クルーニーが一番メジャーという(笑)
プロモーションも地味で、ほとんどCMや広告も見ないし、まさに【B級】臭がプンプンの映画だと思ったよ(笑)
それが、実際観てみると、予想以上に楽しめた内容だった。約2時間があっという間に過ぎた感じだね。うん。

そもそも題材が良かったよね。
まるで嘘のようなドラマチックな展開でありながら、これがまさかの実話だという...。
ちょっと無茶な設定は、フィクションだったら「ありえねー」と興醒めなのだろうけど、【実話】という前提があると良い方向に作用するんだよね。「え?無理だろ?!」ってハラハラする結果となって。
嘘のような救出・脱出劇が展開されるストーリーは目が離せない感じだったよ。

ただ、惜しいのは、メリハリが弱かったことだな。
主演のベン演じるCIAエージェントの「ヒーロー像」を強調するならもっと突っ込んで描いて欲しかった。
脱出するチームの姿をフィーチャーするなら、もっとその葛藤や苦労、メンバーのパーソナリティを見てみたかったところ。
結果的に事実のストーリー展開を追っていくに終始してしまって、映画としての面白味に欠けるんじゃないかと感じたよ。ドキュメンタリー映像ではないのだからね。

尺が足りないのだったら、本国の協力者やCIAという組織のゴチャゴチャはあえて切り捨てて、シリアスな脱出劇にもっと時間を割いても良かったのではないかと思ったな。

でも、何といっても「ウソのような実話」の脚本は強かったな☆

FUMIT