劇場公開日 2012年2月25日

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「これがアタシの生きる道」ヤング≒アダルト 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これがアタシの生きる道

2013年7月14日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

メイビス・ゲイリー。
30後半で、バツイチ。仕事はゴーストライターだが、続いていたYA小説が最終回間近。友は愛犬とアルコール。
そんな彼女の元に、昔の恋人から「赤ちゃんの誕生パーティーにお越し下さい」とのメールが届く。
メイビスは一路、故郷へ向かう。

シャーリズ・セロン主演のコメディ・ドラマ。
美人のシャーリズが演じれば演じるほど、ヒロインの迷走がイタい。
メールをくれた=まだワタシに気がある。
部屋着のまま愛犬と荷物を持って車を走らせる。
田舎町の飲食店で久々に会うのに、気合い入れ過ぎのバッチリ衣装とメイク。
戻って来た理由を不動産関係で〜とか、超人気のYA小説を書いてる〜とか、見栄を張る。
昔タカビーだったせいか、周囲の目は冷ややか。
それでも気にしない。輝いていたあの頃よもう一度…とばかりに、ヨリを戻そうとする。いや、相手に既に家庭があっても、ヨリが戻ると思い込んでいる。
イタイを通り越して、勘違いも甚だしい。

間違いなく同性に嫌われるタイプNo.1だが、見ているとだんだん同情してくる。
何故なら、メイビス自身が、自分が孤独で悲しい女である事をちゃんと分かっているから。
分かっているから、見栄を張ったり、周囲が呆れる言動で、さらに空回りを繰り返してしまう。

人並みの幸せが欲しいし、人生の意味を見出したい。
今回のイタイ里帰りで、メイビスは自分を見つめ直す。

映画はもっとコメディ色が強いのかと思ったら、皮肉チクチクでしんみり。でも最後はちょっぴりの応援歌。

シャーリズ・セロンがハマり役。
メイビスの相談相手役パットン・オズワルドが好演。

近大