「あのリンカーンがバンパイアハンターだっただなんて・・・」リンカーン 秘密の書 りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
あのリンカーンがバンパイアハンターだっただなんて・・・
「人民の、人民による、人民のための政治」。
南北戦争の激戦地、ゲティズバーグでのリンカーンの演説の有名な言葉だ。
その有名な言葉は知っていても、リンカーンについては、「5ドル紙幣のお方」くらいしか知らなかった。
で、少しだけリンカーンの生涯について調べてみた。
貧しい農民の子だったこと。
幼くして、母を亡くしたこと。
独学で弁護士になったこと。
奴隷制度に反対であったこと。
劇場で暗殺さえたこと。など。
リンカーンについて割と忠実に描いていた。
史実に基づき、実際にあった出来事や背景をうまく使って、現実味をだしていた。
ただ一つ、バンパイアハンターだったということを除いて。
何とまあ・・・一体、誰がこんな奇想天外な発想をしたのだろう。
ヒントは何だったのだろう???
それが一番気になるところ。
で、作品。
リンカーンを演じたベンジャミン・ウォーカー。
年を重ねる毎に、ご本人にそっくりになってくる。
メイクの技術だろうが、現実味があって良かった。
でも、何と言うか・・・リンカーンが持つ(と私は思っている)カリスマ性のようなものは、感じられなかった。
それが、残念。
ドミニク・クーパーとスピードを演じたジミ・シンプソン。
お二人とも、ステキだった。
リンカーンの武器が斧というのも、好感が持てる。
ただし、そこは、凝ったものだったけど。
3Dで見せるアクションは、スケールが大きく、迫力満点。
特に、クライマックスの大橋梁のシーンは、ハラハラドキドキ感がハンパなく、とても楽しめた。
この最後のアクションシーンとラストで、少し加点。
南北戦争から150年ほど。
「声をかくす人」「リンカーン」と見比べて、楽しみたいと思っている。