リンカーン 秘密の書のレビュー・感想・評価
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決して名作ではないが…
まるで連続ドラマのダイジェスト版を見ているようなテンポ感。
歴史上の人物の一生を描きつつ、架空の敵との対決も盛り込んでゆくという荒技。
もっと時間をかけて、じっくり描けばストーリーに深みも生まれたろうに。
各キャラクターも掘り下げて描けない分類型的な紹介に留まっているようだ。
最大の制約は、架空のキャラクター以外は、史実があるためにそれになぞらえて描くことしかできず、登場人物の結末がある程度予想できてしまうことだ。
それでも、歴史&エイリアンや歴史&ヴァンパイアなどの、これまで考えられなかったようなジャンルが生まれつつある。
ハリウッドはまたひとつの方向性を見つけたのだ。
あたらしい映画の息吹が聞こえてくるようだ。
リンカーンは偉人だけどジャンル違い
テンポ良い展開、って言えばそうなんだけど、最初の20分、走りすぎだよ。つか、端折り過ぎだよ..リンカーン、超人過ぎだよ!
列車に積んだと見せかけ、歩いて運んだ銀製の武器で南軍に勝利するリンカーン。まぁ、Actionは迫力ありで飽きません。Splashも惜しげありませんです、お腹いっぱいいです。血しぶきバシュバシュのインディジョーンズ!って、もう良いよって言いたくなりますw
Trailer、それと。最悪ですって。なんで、今からくだらない系リンカーン見る人に、超大作感動系のスピルバーグのリンカーンの予告を見せるんですか?嫌味としか思えないんですけどw
二刀流?
大統領がヴァンパイアハンター
リンカーン大統領がヴァンパイアハンターとしてヴァンパイア達と戦います。
内容はいたって普通のアクション映画って感じで少しグロさだったり驚かされる演出もあります
自分がそうゆう演出とかアクションが好きではないので正直面白いとは感じませんでしたけど、飽きずには見ることが出来ました。
もっと題材を活かしてほしかった
スタイリッシュ
二部構成なら化けた
ユニークな題材だけが面白い映画
ヴァンパイアに母を殺されたエイブラハム・リンカーン。ヴァンパイア・ハンターとなり、復讐を誓う…!
第16代アメリカ大統領リンカーンはヴァンパイア・ハンターだった!…というユニークな設定のアクション。
日本で言ったら、伊藤博文が妖怪ハンターだった!…みたいなものか。
大統領をアクションヒーローにしちゃう辺り、いかにもアメリカらしい。
斧を振り回して戦うリンカーンの姿は、強いアメリカの体現である。
でもこの映画の面白い所は、そのユニークな題材だけ。
そもそも、リンカーンである必要性も…?
若き日から始まり、大統領となって奴隷制度を廃止させる一通りの生涯も描かれているが、それとヴァンパイア・ハンターのどちらを焦点に絞りたいのかぼやけ気味。
それに、奴隷制度を廃止させるまでの苦悩の時期にヴァンパイア・ハンターまでしてたというのがどうも無理がある。
それならいっそ、ヴァンパイア・ハンターは若き日の知られざる逸話とした方が良かったかも?
原作批判で恐縮だが…。
監督ティムール・ベクマンベトフのビジュアル・アクションも特に目新しいものではなく。
製作のティム・バートン色も薄く。
バンパイア映画もオプションが必要か?
ヴァンパイア?それともゾンビ?
リンカーン大統領は実はヴァンパイア・ハンターだった!というかなり大胆な歴史改変(?)もの。
幼少時に母親をヴァンパイアに殺されたエイブラハムが復讐の為ヴァンパイア・ハンターとなる前半と政治家となり大統領上り詰めた彼が再び南軍のヴァンパイア兵士と戦う後半にざっくり分けられる。
これを楽しめるかどうかは、大統領がヴァンパイア・ハンターだったという設定を面白がれるかどうかなんだろうが、正直これを面白いとは思えなかった。それでも、キャストが魅力的で感情移入出来れば良かったのだが、全体的にキャストが弱い。
特に、リンカーン役のベンジャミン・ウォーカー。彼は若い頃のリーアム・ニーソンに似ている言われていて(確かにそう言われれば似てはいるのだが)、スピルバーグは『リンカーン』に彼を想定していたという話を聞けば、このキャスティングもミスキャストではないのかもしれないが、申し訳ないが、まったく輝きを感じられなかった。
3D上映を意識したアクション・シーンも大袈裟に感じられた。
とは言え、ラスト近く、ヴァンパイアのヘンリーがリンカーンに永遠の命を与えたいと申し出るシーンで、彼が何処に向かっていて彼を何が待ち受けているのか分かっているので、余韻のあるいいシーンだったと思う。
ここでは、ヴァンパイアは昼間も出歩けて人間の社会に巧みに紛れ込んでいる設定になっているが、これでは、一見して人間と見分けがつかないゾンビみたいで、個人的には、ヴァンパイアものは、ヴァンパイアもののお約束をきっちり守っている作品が好きです。
設定負け
歴史は戦いを記憶し、流した血を忘れる
映画「リンカーン 秘密の書」
(ティムール・ベクマンベトフ監督)から。
邦題に惑わされて、リンカーンに関する作品と勘違い。
原題の「Abraham Lincoln: Vampire Hunter」だったら、
吸血鬼大嫌いの私は、観ることがなかっただろう。(汗)
おそるおそる観ていたにしては、メモは多く残り、
作品中、何度か流れるフレーズを、頷きながらメモをした。
「歴史は、人そのものより伝説を好む。
残虐さより気高さを好み、人知れぬ行為より、声高な演説を好む。
歴史は戦いを記憶し、流した血を忘れる」
このフレーズは、ヴァンパイヤも形を変えて口にする。
「歴史はお前を人ではなく、魔物として記憶する」と。
さらにラストシーンで、リンカーンが演説する時、
「歴史が私について、何か記憶するとしても、
それらは真実の断片にすぎない」と「歴史の記憶」について
要所要所に散りばめられている気がした。
今まで長い歴史の中で、何度となく繰り返されてきた戦いは、
歴史の教科書に、文字として記憶されている。
その戦いで失った、幾万もの命については、統計の一部として、
「〜万人戦死」という数字と文字に化けるだけだ。
歴史は、試験のための暗記ではなく、それが起きた時代背景や、
どんな人物が、どんな場面で関わって、どんな負傷をおったなど、
もう少し、血なまぐさい「歴史博物館」があると、
また違った角度から、歴史を考察できる気がしている。
P.S.
「記憶」と「記録」・・この使い方にも関心が残った形となったが、
たぶん「歴史の記録」という単語はなかったと思う。
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