ラム・ダイアリーのレビュー・感想・評価
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【”ゴンゾー・ジャーナリズムを具現化した作品。けれど、皆、ラム酒飲み過ぎ!”ジョニー・デップの素顔の風貌とアンバー・ハードの美しさにヤラレタ作品。彼のジャーナリスト気質が横溢した作品でもある。】
ー 私の手元には、今作のフライヤーがある。私は観たかったが、物理的に鑑賞出来なかった映画のフライヤーは捨てない。何時か観れる日が来ると信じて・・。そして、漸く今作を10年越しに鑑賞出来た。実に感慨深い。-
■伝説のジャーナリスト、故ハンター・S・トンプソンの自伝的小説を、彼を敬愛するジョニー・デップが自身の製作・主演で映画化。見事、ケンプ(トンプソンがモデル)になりきった・・、とフライヤーには記載されている。
◆感想
・ストーリーはシンプルであるので、割愛。
まあ、簡単に言えば、1960年代に、南米プエルトリコの安い土地を投機で儲けようとした企業家サンダーソン(アーロン・エッカート)の目論見と、ポール・ケンプ(ジョニー・デップ)が何とか職に就いた潰れかけた新聞社スター社とを、描いた作品である。
が、今作が低評価なのはその辺りが上手く描かれていない事だと、推測する。
・だが、今作が光り輝くのは、当時、40代後半の素顔のパナマ帽を粋に被った、ジョニー・デップが演じるポール・ケンプの中年男の魅力と、私は名シーンだと思うのだが、ポールが夜の海にヨットで出た際に、海中から現れ出でたサンダーソンの婚約者であるシュノーを演じたアンバー・ハードのずば抜けた美しさである。
更に言えば、酔ったシュノーの自由奔放な姿である。
- これらのシーンを観れば、ジョニー・デップが共演したアンバー・ハードにヤラレタ理由は、分からないでもない。だが、この映画サイトはゴシップサイトではないので、これ以上の言及はしない。-
<現在、大変な事になってしまっているジョニー・デップであるが、彼の「MINAMATA」でも魅せたジャーナリズム魂は、今作の原作を書いた(で、エンドロールでも献辞の言葉が流れる。)故ハンター・S・トンプソンの姿を自ら演じた事で、十二分に感じられると思った作品である。>
ジョニー・デップ好みの感じだけど
これは失敗でしょう……。
編集が下手すぎる気もするけど、話も尻切れトンボな感を否めない。
「え? 終わり?」という感じ。
もっとメリハリがあれば面白くもなっただろうに、残念。
2005年に自殺したアメリカのジャーナリスト、ハンター・S・トンプ...
2005年に自殺したアメリカのジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの自伝的小説を映画化。1960年代のプエルトリコで、弱小新聞に執筆する酔いどれフリージャーナリストのポール・ケンプの破天荒な人生を描く。トンプソン原作の「ラスベガスをやっつけろ」にも主演したジョニー・デップが製作・主演。
残ったのはアンバー・ハートのみ
記憶に残ったのはアンバー・ハートのみ。
流石はジョニデを狂わしただけの事はあるわ。
ただただその事のみを思いながら観てしまったせいか、結局何が言いたい映画か解らんかった。女には気を付けろって事!?それは現実の話!?
ゴンゾー・ジャーナリズム
野心や目的がある訳でも無さそうな能天気に生きている感じのユルいキャラで物語全体を通しても成し遂げることが皆無なケンプに頼れるんだか何なんだかなボブとのコンビは観ていて楽しい。
60年代のプエルトリコがキューバみたいでもあり年代の雰囲気にJ・デップの服装を含めLOOKが良くて監督が「ウィズネイルと僕」で納得。
ハンター・S・トンプソンの「ラスベガスをやっつけろ」より壊れてイカれた理解不能なブッ飛んだ感じは無いがジェントルマンな風貌にダラーとしたJ・デップのキャラと物語の重大な話の元になる何かも無くラストのオチは結果も成されずに進んで行きシンプルさと映画全体の渋さが最高。
監督、原作と素晴らしいスタッフだからこそ久々に輝いているJ・デップも渋く格好ヨシ。
ラム・ダイアリー
あぁ そうゆうタイトルなんだと最後に気づいた
お酒を飲まない私はあんまり気持ちがわからないけど
男の人なら理解できるのかなぁ
実在した人をジョニーが演じてるってことは
この人のことをジョニーは素敵と思っているのかなぁ
酒タバコが多い
人間模様がよく分かって面白かった。プエルトリコの街の良さが伝わってきて、行きたくなった。舞台が50年前くらいの映画なのでとにかく酒タバコが多かった。独特の雰囲気があってお洒落な映画だった。
酒をたらふく飲んで翌日何も覚えていない…そんな感じの映画
「ラスベガスをやっつけろ」の原作者でも知られるジャーナリスト、故ハンター・S・トンプソンの自伝的小説をジョニー・デップ主演で映画化。デップは「ラスベガス〜」にも主演するほどの旧知の仲。
映画の感想を率直に言うと…、惹き付けられるものが無かったと言うか、何を伝えたかったのか何を描きたかったのか、よく分からなかった。
話は、都会の喧騒に嫌気が差した主人公がプエルトリコの田舎町で記者として働くも、酒と狂騒の日々を送る…というもの。
新天地で怠惰な日々を送る主人公にまるで共感する事出来ず。
本当に、酒をたらふく飲んで、翌日何も覚えていない…そんな感じの映画。
ただデップが亡き友に捧げたかっただけ?
良かった点も幾つか。
主人公が惹かれる人妻に扮したアンバー・ハードのいい女っぷり! デップが惚れるのも分かるわ〜(笑)
ジョバンニ・リビジはイカれた演技で場をさらう。
またデップも、「ダーク・シャドウ」や「ローン・レンジャー」のコスプレ演技なんかより、こういう役の方が似合ってると思う。
らしいねw
ティム監督でもなく
コスプレもない映画はホント久しぶりですが
この種の映画もまたある意味”らしい”映画という印象
昼間っからお酒飲んで
夜は毎日バカ騒ぎ
面白おかしく毎日過ごして
きれいな姉ちゃんとよろしくやって
うらやましいねぃ(⌒¬⌒*)
なんて、そんなうまい話があるのかないのか
それは観てのお楽しみw
まぁ、そうそううまく行かないのが仕事ですよね( ̄ー ̄;
一口に言って酒浸りの生活がメインの作品。デップのファンで彼が登場しているだけで満足という人以外は、お勧めしづらい。
本作は、反骨のジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの自伝的小説の映画化したもの。
シンクのセスナがカリブ海の上空を滑空するシーンや主人公とヒロインのシュノーが真っ赤なオープンカーに乗って疾走したり、巧みにカリブのブルーな海にアクセントとなるストライプのような赤を浮きだたせるビジュアルはいいと思います。原色が似合う灼熱の島プエルトリコの海が舞台だけに、その色使いはまるで一枚の絵ハガキのようです。
ジョニー・デップとハンター・S・トンプソンのつながりは1998年製作の『ラスベガスをやっつけろ』の主演ラウル役をジョニー・デップが演じることになって、その役作りのため、ラウルのモデルである原作者トンプソンの付き人となったことがきっかけです。彼の仕草や癖をマスターし、髪を剃って彼と同じように禿頭することで、トンプソンに徹底同化。以来トンプソンを敬愛するようになっていったようです。
本作は2005年に自殺してしまったトンプソンに哀悼の気持ちを込めて、デップ自身が企画・製作・主演したもの。いつもはコスプレや派手なメイクが多いデップだが、今回はほぼ素顔で勝負。好きでやりたい事をしている喜びが、全編にあふれた演技でぜんぜん楽しめませんでした。
やはりデップに期待してしまうのは、コミカルな動きに富んだ色物俳優としての役割なんですね。けれども本来のデップは、演技派の俳優であって、2004年にアカデミー主演男優賞ノミネートされた『ネバーランド』では実に素晴らしいヒューマンな演技を披露しているのです。
だから穿った見方をすると、本作は色物俳優として確立されてしまった自分の偶像を壊したいという反動で作られている気がします。
その証拠に主人公のポール・ケンプは、モデルとなるトンプソンに比べて巨悪に立ち向かうことも中途半端で、同僚の記者とラム酒に浸って、ハチャメチャな行動することばかりが目立つ作品なのです。その点では、デップが演じた『ラスベガスをやっつけろ』でも、主人公のラウルが、トランク一杯に、大麻・コカイン・LSD・メスカリン等々、ヤバいドラッグを詰め込んで、やりたい放題のことをしまくるという点ですごく似ています。 ただ、反骨のジャーナリズムを描きたいのか、それともプエルトリコの実情を描きたいのか、取材対象の婚約者だったシュノーとの許されざる恋を描きたいのか、どれもが中途半端で、どんな意図を込めて描いているのかがさっぱり伝わりません。
途中で眠くなることもしばしばでした。デップがとにかく好きなファンならまだしも、原作者のトンプソンのジャーナリストとしての信念が全く伝わってこない展開は、いい加減デップは何を考えているのかしらんと首を掲げたくなるストーリーでした。
それだけ自分が企画した作品だけに、好きなように作り上げたかったのかもしれません。まぁ、デップのファンで彼が登場しているだけで満足という人以外は、お勧めしづらい作品でしたね。
特にポールとシュノーの唐突に突入するベッドシーンがこれまた唐突にノイズが入り中断されてしまうのは、いかにもわざとらしく不満です。デップは脱ぎたくなかったのかなと勘ぐりたくなる不自然さでした。シュノーの初登場も海の中で人魚のように裸で現れるというあり得ない趣向。
デップの道楽に付き合わされた感じですね。
日常を切り取った作品
友人に誘われ見に行った映画。
きっと自分一人なら、見ないでしょう。笑
テレビで充分かな、という内容でした。
ただ、実在した人の一生のうちの鬱屈としていて、
これから自分の道を模索している姿がとても共感できて
好きでした。
人生、こういうこともあるよな的な。
ゆっくり、なにか忘れたいときにいいかもしれないです。
雨の日にぼーっとみたい映画でした。
結局、ジョニー・デップのコスプレ劇場/新聞記者編にすぎない
青い空、澄んだ海、朗らかな風、美味い酒、綺麗なオネエちゃんetc.正に別天地。
一方、楽園の甘い汁に群がる人間どもは皆、クソばかりという落差が面白かった
が、総合的に“ジョニー・デップのコスプレ劇場・新聞記者編”という印象なのは否めないだろう。
設定の割にサスペンス色がかなり薄く、展開は予想以上にユルく、そして、眠たい。
物足りなさの根本は、主人公及び仲間達全員が延々と呑んだくれてばかりでウンザリするからだ。
当初は友好的だったセレブ連中から圧力をかけられ、ジャーナリスト魂がようやく尻に点火し、黒幕が明らかになるまでが、本当に遅い。
結局、取材はどん詰まり。
エンジンがかかっても直ぐにエンストでは、あまりにもお粗末である。
事件後、復帰してジャーナリストに開眼したのなら、その欠片を証明する必要性があるハズだ。
尻切れトンボでオシマイでは、堂々と自伝的映画と銘打つ意味は皆無に等しい。
R−15なのに濡れ場なぞ有りゃしなかったのもガッカリした主な要因の一つと化している。
まあ、同じコスプレ劇場のヴァンパイア編よりはマシだったかな。
だとしても、映画としては疑問甚だしい。
では、最後に短歌を一首
『ペン偲び(忍び) クソと漂う 浜の風 酔えば臭うぜ 天使も悪魔も(オレもアンタも)』
by全竜
アルコールを片手に観たい映画だ
美しい海と島をバックに、目も眩むような真紅のセスナが舞うオープニング。もう、気分は別世界だ。日々、ラム酒を浴びる体たらくな記者ケンプにジョニー・デップがぴったりハマる。
それでもやる気はあるようで、善悪の判断は失っていないというのが、彼の役どころ。
対してアメリカの企業家サンダーソンは、カネで手に入れた権力で島民を牛耳ろうとする。島民のアメリカ人に対する反感はみるみる大きくなっていく。
均衡した空気の中で、カネも権力もないケンプがどう立ち回るのか、そこがポイントというか、この映画を観る楽しみのはずだ。
ところが、意外にも尻切れな終わり方をしてしまう。ちょっと拍子抜け。
けれども後味は悪くない。
個人の力が及ばないことを現実として捉え、何でもいいから一矢報いたいという男の憤りが共感できる。
そして、この映画を楽しむ大きな要素は、ケンプとサンダーソンの婚約者シュノーとの危険な恋にある。
シュノーを演じるのはアンバー・ハード。「ドライブ・アングリー3D」のパイパーの活発さとは違った奔放な色気をふり撒く。とくに赤い59年型コルベットを疾走させるシーンでの彼女は美しく、ケンプとの危うい関係を見ていると、S.マックィーンの「華麗なる賭け」(68)が頭をよぎる。
60年台の雰囲気がよく出ているからかもしれない。
車といえば、おんぼろのフィアット500も活躍する。ケンプとカメラマンのサーラが妙な乗リ方をするシーンには大笑いする。
酒と車と、男と女。
アルコールを片手に観たい映画だ。
雰囲気がよかった
プエルトリコのレトロな狂騒的な雰囲気はとても楽しくてよかったのだが、お話がとってつけたような感じがした。それまで星占いしか書いてなかったし、自分のことしか考えていないようにしか見えないのにジャーナリズムに燃えたり、正義だのと主張したのはとても違和感があった。現地の人が搾取されるのを無視できないなどと言っていたが、現地の人々と何一つ絆など築いていなかったしどちらかと言えばバカにしていた。変なの。
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