人生、いろどりのレビュー・感想・評価
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過疎化進む徳島の町で、つまものの葉っぱビジネスを成功させた女性たち...
過疎化進む徳島の町で、つまものの葉っぱビジネスを成功させた女性たちの実話に基づくお話。
老いと共に訪れる寂しさとかすごくリアルで考えさせられるものもある。
歳をとっても心の張りと生きがいは大切だなぁって思う。
どのシーンもじんわりとくるものがあって、ここという泣き所がなくても泣けてきちゃうのが不思議。
吉行和子、富司純子、中尾ミエの演技が素敵なんです。
エンドロールでタブレットを使って出荷するおばあちゃんたちはハイテクですごい!って思った。
すごく素敵な作品でした。
往年の日本映画の系譜のような良作
マスコミにも取り上げられた村おこしの実話。若者のアイデアに乗ったのはおばあちゃん達、男たちはプライドが高く足を引っ張るばかり、ご婦人たちのひたむきな努力がやっと実を結ぶまでの足跡を自然に寄り添い淡々と描く、往年の木下恵介監督作品や小津安二郎監督作品の薫りも漂う良作に仕上がった。
チャレンジ精神
いくつになっても周りに無理だと言われてもやってみないと実は結果は分からない。見習いたいのは、おばちゃん達のチャレンジ精神と仲間力。あんな保守的な田舎で良くやったよね。私もおばちゃん達のように、まずは色々チャレンジしてみたい。
生きる希望があると違うね
おばあさん同士でビジネスを始める話です。
見終わった初見の感想は、田舎の暮らしはいいね。
昨日ケンカしても明日は泥んこ遊びして仲直りって訳では無いけど、協力せざるを得ないところで人との繋がりが濃くなる。
そんな仲良し女3人の会話も良かった。
都会から戻ってきたみっちゃんの台詞…
自分に嘘ついたままは詰まらない。
素直じゃないミチコに母が掛けた台詞…
ずーっとホンマのこと言えんかったんやなー
ミチコが幸せだったら、ほんだけで良かったんよ
ミチコがハナエがなくなった時の台詞…
どんな生き方しようと人はイツカ死ぬ
大抵はこんなつもりじゃなかった
悔やみながら死ぬかもしれん
それが嫌なら諦めんかったらえぇ
なんだってできるよ
いつだって、どこでだって
夫婦ってよくわからないものだなぁ
ここで一緒に暮らそう
素敵な話でした。
稼いだお金で美容院行って美味しいもの食べるときの3人の背筋はスッとしていたね。
女性が笑顔で元気なのは良いですね!
葉っぱがあるとないんでは、料理が違うて見えるな
映画「人生、いろどり」(御法川修監督)から。
「徳島県上勝町」で実際にあった話に基づいて、製作された。
全国各地で、自然しか資源のないまちでは、過疎が進み、
残るのは高齢者ばかり、そんな話を耳にするが、
ちょびり参考になる「まちおこし」と言えそうだ。
山に行けばいくらでも手に入る「葉っぱ」を売るビジネスが、
生き甲斐のなかった高齢者の女性によって花開いたから。
いろいろな料理に添えられた葉っぱを称して「つま」と呼び、
「まぁ、ないより、あったほうがまし」と冷やかすが、
その「つま」は、実は主役の料理を大いに引き立たせている。
その雰囲気に驚かされた男性がぼそっと呟く。
「葉っぱがあるとないんでは、料理が違うて見えるな」。
そんな呟きを聞いて、女性はしやきっと答えた。
「脇役だけど、主役を引きたてる役目を果たしとんのよ」
(徳島の方言が、ちゃんと文字になっているか不安ですが・・)
「主役の料理と葉っぱのつま」の関係は、
切っても切れない夫婦を関係に似ているな、とメモをした。
「(葉っぱビジネスを続けることで)、誰に何を言われてもいいん、
ほなけん、お父ちゃんだけは嫌いにならんといて」と妻、
「みそこなうな、何十年、夫婦やってきたと思うんじゃ」と夫。
この喧嘩みたいな会話が、さらに夫婦の関係を輝かせる。
この光景を見ていた若い人恋人たちは、
「夫婦って、ようわからんもんやな」と男性が呟き、
「私も、あんな夫婦になりたいな」と女性が笑顔で返す。
まちおこしの話だと思っていたら、夫婦の話だったなぁ、この作品。
すごいな〜
人生の中で主役に回ったことがないおばあちゃん達が葉っぱビジネスに乗り出して、再度人生の生きがいを見つけていく実話がベースのストーリー。
こんな歳を重ねたおばあちゃん達がビジネスで成功するという話も驚きだし、これが実話ベースということも驚きですね。
出演者たちも実に魅力的です。どう見ても綺麗な富司純子はじめ、主演の吉行和子や中尾ミエ、この方たちが元気に演技されているのにも感動です。あと、藤竜也がときたまみせる笑顔がムチャクチャやさしい…。
映画の中で、いつでもどこでもやりだせるんだよ、っておばあちゃんがつぶやいてました。
人生って、ホントにそんなことを積み重ねていけば後悔しないかも、って考えさせられる映画でした。
見終わったあとに元気湧いてきます、良い映画でした。
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