「手離しで称賛してしまいたい。が・・・」最強のふたり 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
手離しで称賛してしまいたい。が・・・
リメイクも多く普遍的に愛され続けるフランス発ヒューマンコメディ
嫌な意味で裏切ってくる展開もなくとても気持ちの良い作品なのは間違いないが、「ステレオタイプが過ぎる」などの否定的な意見にも耳を傾けたくなる
パリの大富豪フィリップは全身麻痺である自身の介護人を選ぶための面接会を開いていた
そこにやってくる黒人のドリス。粗雑でデリカシーに欠ける言動も多い彼だが、そこが逆に印象に残ったのかフィリップに新しい介護人として選ばれることに
境遇も性格も趣味嗜好も全く異なる二人だが、それよりも大切な部分で噛み合った歯車が小さくも美しい物語を動かしていく・・・
リメイクも含めて初見の私は『グリーンブック』を思い出した
富豪で黒人の金持ちピアニストとそこに雇われる白人。ちょうど真逆の設定だからだ
個人的にはどちらも手離しで称賛してしまいたいくらい好きな作品だ
しかし、これはあくまで人種差別を直接的に感じず生きてこられた一日本人の感想
そうでない意見にも触れ考えを巡らすこと、それも忘れてはいけない大切なことだろう
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