「違和感ばかりが残った、“最強のふたり”」最強のふたり 月乃さんの映画レビュー(感想・評価)
違和感ばかりが残った、“最強のふたり”
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『最強のふたり』、世間では絶賛されてるけど、私にはちょっと違和感が強かった。特にドリスの言動にはかなり疑問がある。
確かにフィリップがドリスの遠慮しない態度を気に入って、障害者を腫れ物扱いしない描写は評価できる。でも、それだけでこの映画を高く評価できるかは別の話。
ドリスは粗暴で口も悪く、面白くないジョークを言ったり、人の物を盗んだりするし、秘書のマガリに対するセクハラや性的な加害も許せない。
例えば「風呂に一緒に入らない?」とか、拒否されたのにしつこくキスを試みたり、「舌は入れないよ!」と追いかける場面は加害行為そのもの。
そんなことをされて気分が悪くならない人なんていないと思う。
フィリップの意思を無視して、やめろと言っていることをやめないのも問題だし、友情を描くならこんな行動はダメだと思う。
「人種や階級を超えた友情」をテーマにしているのは理解できるけど、だからってドリスの問題行動を正当化していいわけじゃない。
友達は選ばないといけない。
この映画のどこがそんなに評価されるのか、私には正直よくわからない。
障害者を腫れ物扱いしない描写だけは良かったけど、それだけじゃ私の中での評価は低い。
この作品を観て後悔したし、気分が悪くなった。
皆が絶賛しているのを見ると、どうしてそう感じるのか本当に疑問に思う。
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