劇場公開日 2012年9月1日

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「アクションものでも刑事ものでもない」最強のふたり ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アクションものでも刑事ものでもない

2023年6月26日
PCから投稿

何のジャンルかすら知らずに、邦題でアクションぽい映画だろうと
視始めた。
最初は車が暴走するシーンで始まり、そんな映画なんだと一旦仕分けして
その心づもりでいたら、序盤でいきなり肩すかし。
教養の無い粗暴で 前科もある失業者が、それでも職を求めて面接を受ける

何の映画か分からすに様子を見ている内、粗野なチンピラに見えてた
主人公が人間的に魅力のある者に見えてきて、一気に引き込まれた。

主人公はもう一人の主人公の障碍者の介護人だが、障碍者をかわいそうだと
いう目で見ていない。また主従の関係のようにへつらう意識もない。
このことが却って障碍者に居心地の悪さを感じさせず、人として対等に関わる
ことにもつながっている。

全部がこの映画と同じケースに当てはまるわけではないだろうが、
障碍者というと短絡的に「配慮」をあてがう最近の福祉の風潮は却って、
「配慮」することで自己満足する健常者との間に、壁ができることも
あるだろうと、感じさせる作品だった。

それにしても、オマール・シーのダンスの巧さにはびっくりした。

ビン棒