「自由・奔放さと規律・秩序の交錯が二人を成長させ…」最強のふたり KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
自由・奔放さと規律・秩序の交錯が二人を成長させ…
以前、やはりTVで観た記憶があったが、
短縮版だったためか今一つピンと来なく、
NHKBSでの放映を機会に再鑑賞。
事前に観た「グリーンブック」との
比較の点でも興味をそそられた。
映画自体の出来としては、
ノンフィクション作品にありがちな、
登場人物のその後の事実を
ナレーションで描いたこの作品よりも、
フィクション作品ならではの
見事なラストシーンで締め括った
「グリーンブック」の方に軍配を上げたいが、
両作品の観点こそは異なるものの、
今やどの国においても
多様な人種混在の現実や所得格差の問題、
そしてLGBTへの理解が進むことを
思い知らされる。
そして、この作品では
自由・奔放さと規律・秩序の交錯が、
主人公二人を成長させていく
経過が面白かった。
果たして「最強のふたり」とは何か。
多分に「自由と規律」あるいは
「変革と伝統」への程良いバランス感覚が
より良い社会の形成と人間の尊厳に寄与する
のではないかとの観点を
主人公二人に集約して描いた作品
なのだろうと思った。
コメントする
りかさんのコメント
2023年9月10日
共感していただきましてありがとうございました😊
本作、いいですねぇ。
フランス🇫🇷映画苦手なのが多いですが、
本作、『コーダあいのうた』のオリジナルの『エール』、
『最高の花婿』シリーズは、大好きです。