「タブーを恐れない。 素直で、正直で、飾らない。 経験し、吸収し、日...」最強のふたり 高岡 正和さんの映画レビュー(感想・評価)
タブーを恐れない。 素直で、正直で、飾らない。 経験し、吸収し、日...
タブーを恐れない。
素直で、正直で、飾らない。
経験し、吸収し、日々成長する。
臆さず人と接し、仲間を大切にし、今を楽しむ。
そんな彼も、愛する母の前では
自分らしくいられることはできなかった。
いい息子になれなかったことを後悔し
せめていい兄でいようとする。
弟たちには自分のようになって欲しくないから。
愛してるを伝えたいだけのに、伝える方法も知らないから、
盗んで来た卵を渡す場面が切ない。
あるがままの自分では愛されないと思い、
誰もが劣等感を抱えている。
でも同情なんていらない。
辛い過去を生きて来たからって
かわいそうだなんて思われたくもない。
お互いに。
体の動かないフィリップにとっては、
常に世界は恐怖であり、
背中で車椅子を押してくれる人を信頼するしかない。
爆走したって、ちょび髭生やされたって。
信じているから、安心して笑うことができる。
信じているから、逃げずに、デートすることができる。
採用基準は、信頼できる人間かどうかだけだった。
自分は同情で車椅子を押していなかっただろうか。
信頼して命を預けてもらえているのだろうか。
自分自身があるがままで愛する勇気はあるだろうか。
学ぶことが多い映画だった。
モップ頭のクロワッサンがどうなったか知りたい。
コメントする