「友情の到達点」最強のふたり ちゃーはんさんの映画レビュー(感想・評価)
友情の到達点
どんなふうに人と関わって生きてきたのか。そんなことを思わせる映画だった。
立場、肩書き、人はその肩書きをより良きものにしようと目指して生きているのかもしれない。
そして、人と関わる時に、立場、肩書きを前提として関わってしまう。それが当たり前であり、それが社会性でもあり、人間関係を不自由なく築くために必要なことなのかもしれない。
肩書きや立場だけを考えて人と関わることも必要なときもある。でも、それは人間らしい関係ではない。人と人とが分かり合う瞬間、心と心とが通い合う瞬間、そんな瞬間に人間に生まれてこれてよかったと思うのではないか。
それはきっと人の人生を豊かにする。心と心とで関わるからこそ、ぶつかり合いもある。分かり合うということは、相手のことを分かってしまい、自分のことを分かられてしまうということ。
だからこそ。
そんな本物の人間同士の関わりを教えてくれた。彼らの友情は人間が到達し得る限りの限界に到達した。美しかった。
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