RIVER(2011)

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解説

2008年6月に起こった秋葉原無差別殺傷事件をモチーフに、大切な人を失った女性が喪失感から再生していく姿を描いたドラマ。秋葉原で起こった通り魔事件で恋人の健治を失ったひかりは、家にひきこもる生活を続けていたが、優しく見守る母や再会した高校時代の同級生の助けもあり、徐々に落ち着きを取り戻していく。やがて事件が起こった秋葉原を訪れたひかりは、それぞれの事情を抱えながらも懸命に生きている人々と出会いを果たしていく。監督は「ヴァイブレータ」「余命1ヶ月の花嫁」の廣木隆一。主演は「転校生 さよならあなた」の蓮佛美沙子。

2011年製作/89分/日本
配給:ギャンビット、トラヴィス

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(C)2011 ギャンビット

映画レビュー

4.5「のんびり、流されよう」

2012年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

「ヴァイブレーター」「雷桜」など、常に新鮮な話題作を提供し続ける廣木隆一監督が、「君に届け」での好演が記憶に新しい蓮佛美紗子を主演に迎えて描く、群像劇。

あの日から、一年。テレビをはじめとしたメディアは、その残酷な運命と悲哀、それでも前に進んでいこうとする人間の強さを声高に叫んできた。そう、人はいつだって強く、強く歩き出さなくてはいけない。世界はそれを望んでいるし、それを形にして提示することこそが、正義だと信じて疑わない。

本当か?本当に、絶望という名の逆境に逆らうことだけが、正しいのか。この一本の作品は、静かに、控えめに、ただその疑問に確信をもって「NO」と突きつける。そんな立場の映画に思えてならない。

2008年、秋葉原で発生した通り魔殺人事件。その事件で恋人を亡くした一人の女性は、あてもなくその舞台となった街を孤独にさまよう。特に目的もなく歩き続ける女性に意志はなく、ただ目の前に道があるから足を動かす。

映画という一本の作品である以上、その道中には様々なドラマがあり、物語を抱えた人間達が現れる。通常の群像劇ならば、彼らが相互に作用しあい、新しい挑戦なりステージへと展開していく。だが、この物語は違う。

彼らは、流されている。進む理由もなく、ただ息をしている。それでいいじゃない。この作品を大きく貫いている姿勢が、ここにある。

秋葉原通り魔殺人と、あの日の震災。二つの地獄をテーマに据えた物語なのに、観客が不思議と心地よさを感じるのもその所以だろう。

「悲しいよね、つらいよね、でも、前向かなきゃ!ねっ、前、向け!」そんな押しつけがましい励ましが支配するドキュメンタリーとは一線を画し、「別にいいじゃん。泣きたきゃ泣けよ、流されたきゃ流されなよ」そんなゆるゆると突き放す作り手の真摯な優しさが、本作の題名「RIVER」にも表れている。

後半、あの日の震災を強く意識される描写が唐突に描きこまれるが、ここでも作り手は暴力的に「俺、強く生きていくぜ!」となだれこまず、ただ目の前の現実に打ちひしがれる小さな人間を丁寧に見つめる。それが冷たい観察ではなく、「いいよ、無理するなよ」と静かに見守る暖かさに満ちている。そこが、ただ、気持ち良い。

今の日本にあって、前を向いて、涙を拭いて笑顔を作ることは大いに歓迎したい。それが希望につながることは確かだ。でも、それだけじゃやっぱり、つらい。きつい。悲しい。ただ、ふらふらと時間に流される弱さだって、誰かに認めてほしい。

そんな、映画だと思う。きっと、今、そんな映画があっても良いと思う。

「のんびり、流されよう」

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