「前半部分は、原作とイメージがあまりにも違うので驚いたけれど、後半のバトルシーンは良かった。」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
前半部分は、原作とイメージがあまりにも違うので驚いたけれど、後半のバトルシーンは良かった。
初めのところは、いろいろ自分のイメージと違っていて、これは何だ?何を考えているのだ?と思ったくらい、原作無視のストーリーだった。
普通、変えるにしても、最初はオリジナルに忠実に作り、後から徐々に変えていくのが常識。
なぜかというと、いきなり最初から変わっていると、原作読んでいる人(特にファンの人)は抵抗があるから。
多少心を掴んでおいて、徐々に崩していかないと苦しい。
日本マンガ原作のハリウッド映画では度々見かけるけど、日本映画では珍しいパターン。
もしかしたら、日本というよりも、積極的に海外マーケット狙っていたのかもしれない。
人類は突如現れた人を食う不死身の巨人を避けるため、周囲に壁を作って暮らしていた。しかし、最近100年間は、巨人を見た人はいない。ミカサ、アルミン、エレンは壁の外に出てみようと壁に近づく。そこに突然、超大型巨人が現れ、壁に穴を開けてしまった。その穴から巨人が侵入。何段階かある壁の一番外側の農業地区は、瞬く間に巨人に占領されてしまう。その混乱の中で、ミカサは行方不明になってしまった。2年後、農業地区奪還のため、壁をふさぎ、中の巨人を駆逐する部隊が結成され、エレンとアルミンは入隊することになる。しかし戦闘用の爆薬が底をついていたため、先ずは農業地区の火薬倉庫を目指す部隊。そこには巨人から倉庫を守っていたミカサと、シキシマがいた。猛烈な攻撃をしかけてくる巨人達、はたして作戦は成功するのか・・・?
最初の部分は原作と違うけれども、最後の方のバトルシーンは、ほぼ原作通りのイメージだった。
一番見たいのは、実写のバトルだったので、よかったのかもしれない。
かなりえぐい感じになっていて、巨人が人を食うところが、実写では特にえぐい感じになっていた。
でも、『進撃の巨人』は現代社会の閉塞感と残酷なところを表しているのだろうから、それはそれでいいと思った。
原作の方が面白いのだろうけど、原作は長くて訳の分からない話なので、そのまま実写は、ほぼ無理。
定石からは外れているけれども、なんとかバトルシーンまで持っていって、バトルはしっかりやっていた。
原作の主張的なものも、しっかり映像に盛り込んであるので、これはこれでアリだと思う。