「真摯な態度で脚色を」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
真摯な態度で脚色を
本作の肝は、理不尽なまでの圧倒的な力によって人類が蹂躙されるなか、人々が立ち上がろうとするのだが、人類のなかに巨人がいるという混沌、だと思う。
原作と同じように、エレン(三浦春馬)が巨人化するなら、エレンの父親の役割は重大なのだが、死んだことになっている。後編で出てくるのか。
樋口真嗣監督はじめスタッフキャストはすごく頑張っていたと思う。ビジュアル面ではいうことなしである。
問題は脚色である。渡辺雄介はいいとして、町山智浩の参加が、どうも違和感ありまくりで、本作のような脚本になってしまった結果から考えると、この壮大な物語をなめてかかったとしか思えない。
エレンとミカサ(水原希子)の関係を改変してしまうと、もうそれは「進撃の巨人」ではないのではないか。
さらには、なぜ2部作にする必要があったのか。この前編の上映時間は98分である。もし後編もこれくらいだとすれば、合わせて3時間20分くらいである。
これを1本で完成させられないということは、3時間20分みせきる自信がなかったということになる。
期待が大きかっただけに残念である。
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