「進撃の巨人、ではない。」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN ちゃあらしさんの映画レビュー(感想・評価)
進撃の巨人、ではない。
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原作漫画は、多くのファンから世界の謎を彼らなりに追う形で積極的な議論が重ねられていくと共に愛されてきた作品である。
映画製作サイドは其処に対する配慮は全く行っていないし、原作漫画の設定を表面的なものとでしか受け取っておらず、原作漫画の様な物語の深みは存在していない。
ファンから猛烈な批判を受けるのは物語の改悪とかではなく、この一点だと個人的には思う。
さて、映画本編の話。
最近洋画でも人気なハンガーゲームやメイズランナーと同じような空気を感じた。
繰り返し言うようだが、原作漫画にあった良さはこの映画には全く存在しない。
完全なオリジナル映画という視点を持たないと、混乱してしまうことだろう。
全体的な内容としては面白く、映像も迫力があって展開の構成もドキドキさせてくれる内容で悪くはない。パニック系映画として見るとソコソコは楽しめる。
が、最大の難点がある。
キャラクターの区別がつかない。
これは最悪といってもいい。
数人の主要人物は名前すらろくに呼ばれないままになに食わぬ顔で主人公に同伴している。沢山の人物が登場し、退場していく作品だからこそそこはきちんとして欲しかった。
この作品は巨人が出てくるパニック映画であって、進撃の巨人という原作作品の良さを引き継いでいる作品ではない。
映画自体の内容はそれなりに楽しめるものであったから個人としては次回作も見る予定だけどここまで酷評されるのにも理由がある、ということだ。
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