「原作ファンには賛否有りか。自由を求める凄惨な死闘。」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンには賛否有りか。自由を求める凄惨な死闘。
【賛否両論チェック】
賛:原作等の知識は不要。本当の自由を追い求める主人公の壮絶な戦いが、最新の映像技術で迫力満点に描かれる。
否:原作とは結構異なるので、好き嫌いは分かれそう。かなりグロいシーンが続くので、苦手な人には不向き。
“壁の中”という偽りの平穏に疑問を抱き、真の自由を求める主人公と、それに呼応するかのように現れる“巨人”という脅威が、本作のテーマを見事に体現しています。
「檻を知ってしまった者には、天国も牢獄になる。」
というソウダの言葉や、
「狼を恐れて、柵の中で暮らす動物を何と言う?」
というシキシマ(長谷川博己)の言葉が、とても印象に残ります。
反面、“人間を喰らう巨人”が相手なので、当然かなりグロいシーンがあります。一応PG-12ではありますが、正直子供向けではありません。かなりグロいです。ストーリーも原作よりはかなり簡潔化され、単純明快化された感がありますので、原作好きの賛否は真っ二つになりそうな気がします。
とはいえ、原作を知らずとも1つの作品として楽しめる内容ではあります。後篇は9月公開ですので、そちらとも併せて是非チェックしてみて下さい。
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