鍵泥棒のメソッドのレビュー・感想・評価
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弥生台といずみ野が出てくる!(笑)
設定と展開の結びつきがシッカリしてていい映画だなぁと思った。
最後堺雅人の香川照之に向かってのセリフ「おれのこと笑えんのか?」には色々考えさせられる。
櫻井の人生を体験してみて、それを貰いたいと思うことは今までの自分の人生を否定することになるのではないかと。
コンドウの力で櫻井の人生を豊かで将来性のあるものにしていったのは事実だが、その能力を持ってしてもコンドウの元の人生ではそれすらできなかった。
努力しようとしてもそれが出来る環境でなければその努力は間違った方向へ進んでしまう。
櫻井の環境が良かったとは言えないが、コンドウから見れば櫻井は「環境を持ってる男」であり、櫻井から見ればコンドウは「能力を持ってる男」であったのだろう。
2人の境遇に目を向けるとそもそも「誰にも知られていない便利屋」と「誰も知らない役者」という(そこに作為性の有無はあるが)周りとの繋がりが無い人同士だからこそこの交換が成り立ったということが言える。
女性のことで自殺決意したらしい櫻井を笑ったコンドウだが自分も水嶋に溺れかけていた。最後事故ってたし(笑) タバコを吸うようになったこともそうだけど"環境が人を変える"というのがよく表れていると思う。
水嶋は「健康で努力する人」を探していて、コンドウが病院でとりあえず健康という診断を受け、これからのことについて「努力します」と言い条件クリア!がトントンとリズミカルだった。
水嶋の雑誌(社長の愛人の部屋に雑誌あったし)で1番を探してたのが最後のトリック(2億円分のビンテージものを隠す)を見破ったのも伏線回収が綺麗。
おもしろーい!
レンタル屋さんの邦画ランキングの上位に並んでたので借りてみることに。
予備知識もなくまっさらな状態で観ました。想像してたより物語は淡々と進みます。それはそれで面白いしコンドウが本当の自分を思い出した辺りから物語の雰囲気が一気に変わってスピード感が増し更に引き込まれました!
記憶を無くしても本来の自分とか性分みたいなものは消えないのだなーと思いました。
胸キュンの人に会いたい
『アフタースクール』『運命じゃない人』の内田けんじ監督の作品なので、見たいと思っててやっと見に行った。
2時間ちょっと飽きずに見られたけど、今までの面白さと比べると、あれって肩すかし。
役者さんはみんな個性があって、うまくてよかったなー。
広末はかわいかった☆
最終的にはお金じゃなくて、愛する人を見つけることが大事っていうラストかな。
みんな幸せになれてよかったし、ラストオシャレでしたー。
私も胸キュンの人に会いたい。
面白い!
結婚しますという広末涼子。
お相手は?➡︎まだいません。
はぁ?というよくわからないキャラクターで始まったかと思えば、いきなり殺人シーンがあって。
この作品のジャンルはなんなんだと思ってしまいましたが。
終わってみれば、とっても笑わせてもらい、少し泣ける作品でした。
半沢コンビはここでも共演してたんですね。
ありそうでない映画。
上手いこと入れ替わっちゃって
ありそうでなかった映画な気がする。
2人ともさすがの演技力でした。
荒川良々が悪い役って珍しかったけど
とってもよかったですねー、
なにより人殺しじゃなくてよかった。
あぁいう仕事はんと儲かるよね。
気軽に観れる一作
テレビ放映を録画して、ずっと溜めといて、そろそろ見ないとなーと思ってみた一作。
すごく気軽に観れました。物語もサクサク進み、3人のキャラが面白くて、どんどん引き込まれました。
自分は誰に似てるかなぁと考えたら、間違いなく堺雅人だなと思いますw
香川さん演じる近藤/山崎のような努力家のようになりたいと思いました。いきなりボロアパートが自分の家で、無職で、自殺しようとしていたと言われて、絶望せずにコツコツにノートに書いて前を向いて生きていこうとしているその姿勢が素晴らしいですね。ストーリーももちろん素晴らしいですが、キャラクターに愛着が湧いてきてしまいました。
印象に残ったのは、やっぱり最後の胸のキュンキュンするシーンですね!あれが最後に来て、作品全体を物語ってるなと思います。
コメディでライトな恋愛ムービーで登場人物が面白くて、楽しく観れました!!作品としても完成度高いと思います。
一流の殺し屋と三流の役者が入れ替わる
一流の殺し屋と三流の役者が入れ替わる。その設定だけで面白いのに、それぞれが香川照之、堺雅人なんて面白くないわけがない。そんなハードル超高めの期待で見たのだけれど、見事に期待通りの出来で面白おかしく見終わった。
安定した脚本と見せ方で様式美のような流れだっただけに、各役者さん(特に堺雅人)は自由に演技している感が出ていて気持ち良かった。
最後の広末が胸キュンするシーンもとても良かった。期待しているものが期待している形で収まることはとても清々しいものだ。
途中携帯画像で出てくる婿候補のムロツヨシにも爆笑したが、あそこは何故「ナシ」にしなかったのか。
喜劇なんだからという思い込みをうまく利用された
総合70点 ( ストーリー:80点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
結婚相手もいないのに結婚を宣言する女がいるし、平和な日本で殺し屋がいきなり登場するし、記憶喪失だからと簡単に人が入れ替わるし、まるで有り得ない状況が冒頭から続く。こんなことを次々に最初に示して喜劇だからこんな設定なんだろうとわざとこちらに思わせておいて、後でそれを真面目にことごとく否定してくる。そんな思い込みを利用してこちらを騙してくるというのは面白い発想だしいい脚本だった。現実的な話とは思えないが、娯楽としては十分に楽しめました。
『シャレード』と『スティング』を合わせたような作品
邦画にしてはバランスがとれていて、脚本もしっかりしていました。物語の伏線もうまくできていて、ラストのどんでん返しには驚きました。
話の展開は『シャレード』と『スティング』に似ています。
最後までコメディタッチ
恋愛に失敗してお金もないフリーターが、風呂屋で鍵をすりかえてプロの暗殺者と入れ替わる映画。
話題の堺雅人と香川照之コンビで、香川照之の記憶を失ったコンドウ役がとても可愛らしくて好演だった。笑顔で手を振る姿と、プロの便利屋の顔が違いすぎる(笑)
結果はハッピーエンド。とても面白いところや、緊迫するシーンはなく、全体的にコメデ ィタッチで安心して観れる。代わりに少し盛り上がりに欠けるが、家族でも観れる映画だと思う。
ひと捻り効いた“大逆転”
立場が入れ替わるという物語は『王子と乞食』に始まり、映画では『大逆転』とか『フェイス/オフ』とかたくさんあって、これもその系譜かと思いきや(何せ片方は記憶喪失って韓国ドラマかと思いましたよ!)そこは『運命じゃない人』の内田けんじ監督、ひと捻り効いた“大逆転”になっていた。
凄腕の殺し屋と思われる男と売れない役者で世を儚む男が銭湯で偶然出会って立場が入れ替わり、そこに堅物の恋愛音痴な女が絡んで、ストーリーは二転三転。
“大逆転”の物語ならこの女はどう絡んでくるのかと思ったら、まさかラブストーリーに着地するとは意表を突かれた。
『半沢直樹』の功罪かすっかり“デキる男”のイメージが出来上がってしまった堺雅人は売れない役者といわれてもちょっとピンと来なくて(勿論悪くはないのだが)正直他の俳優(もっとダメ男がしっくりくるような)でもよかったかもしれない。しかし、殺し屋(実は便利屋)の香川照之はやっぱり上手いわ、この人!凄腕の便利屋の時と記憶を失ってからのギャップの演じ分けはさすが。
恋愛音痴の堅物女の広末涼子はこのキャラクターの良さもあって好印象。
便利屋の記憶が音楽(ベートーベンの弦楽四重奏曲)で甦るというのも巧い!
匂いと音楽は記憶と強く結びついている。
フィガロの結婚の序曲、カノンなどクラシック曲の使い方も良かったし、車の警報装置の音、携帯電話の着信音といった音の使い方も良く考えられていたと思う。
健康で、努力家の人であれば・・
映画「鍵泥棒のメソッド」(内田けんじ監督)から。
お気に入りの内田監督と、大好きな俳優3人
(堺雅人さん・香川照之さん・広末涼子さん)を中心に
展開するドラマは、とてもありえないような展開でも、
なぜか納得してしまう面白さがあった。
広末さん扮する水嶋香苗という女性は、結婚する相手も決まっていないのに
「プライベートなことですが、私、結婚することにしました」と
職場で宣言し、皆に驚かれるが、好きなタイプを訊かれ
「健康で、努力家の人であれば・・」と答える。
この「努力家」という単語がキーワードで物語は進む。(笑)
また香川さん扮する殺し屋・コンドウは、お風呂場で転倒し、記憶をなくしたが
常に完全犯罪をするために、体も鍛えているようだし、
以前からいつもメモを取り、前向きに技術を磨く癖がついている。
だから「健康で努力家」。
記憶がなくなった不安いっぱいの中でも「努力してみます」と答える
そのフレーズに、胸キュンしたのが、広末さん扮する水嶋香苗という女性。
「大事なのは、これからどうするかってことだと思うんです」と
記憶喪失者の何気ない台詞で、もう完全に惚れたようだ。
コメディタッチだけど、異性に求めるタイプとして多くの人が口にされる、
一番人気の「優しい人」より「健康で努力家」の方が具体的で、私は気に入った。
これって、男性が求める女性のタイプでもある気がする。
P.S.
堺さん扮する、オンボロアパート暮らしの売れない役者・桜井は、
主役なんだろうけれど、あまりインバクトがなかったなぁ。
最初から最後まで目が離せない映画
映画の評価をするに当たり、出演される役者の演技がどれだけストーリーとマッチしているかが肝になると自分は捉えていますが、この映画はストーリーの展開と役者の演技が本当にマッチしている映画だと思いました。
特に自分がこの映画で一番良かったと思うのが香川照之演じる記憶喪失の殺し屋の表情の変化です。非情冷酷である殺し屋の顔と記憶を失い自分の事を本当に売れない役者だと思い始めるころの表情、そして記憶を戻し更なる秘密を明かす時の表情・・・まだまだいろんな表情を見せてくれるんですが、それらが本当に絶妙であり、この映画の魅力の大きなファクターになっていると思います。
更に堺雅人や広末涼子の2名の役者にも面白いほどの表情の変化があり、ストーリーのテンポもよくて最初から最後まで無駄なく楽しめる映画に仕上がっていると感じました。
映画が終わりクレジットが流れてこのまま映画が終わるのかと思いきや・・・更なる仕掛けがあったのもよかったですね。
もう一度ゆっくり見てみたいと思います。
面白いストーリーでした!
堺雅人さんと香川照之さんが良かった。
ゲラゲラ笑えるというのではないけれど、クスッと笑えた。
ストーリーは面白くて楽しめたけれど、広末涼子さんが登場するシーンは
静か過ぎて退屈だった。
クッキーの缶に、札束が本物のクッキーのように綺麗に入れてあって
そこが少し好きだった(笑)
プロの殺し屋が記憶を失う事で、あんなにも謙虚になってしまうなんて(笑)
実際は有り得ないのかもしれないけれど、もし本当に自分が誰か、何者なのか
全くわからないとしたら、周りの情報を元にして、自分はこうだったのだろうと
生きていくしかないのかも。
記憶を取り戻すまでと、取り戻した瞬間面白かった。
これはタダじゃすまない…とハラハラしたが、香川さんがプロの殺し屋ではなかったので、堺さんはそんなに酷い目には遭わず、終わってみれば
ほのぼのとした映画だった!?
テンポがいい♪
友達と一緒に試写会に参加したのですが、友達も面白かったと大満足していました。とにかく会場も爆笑していました。テンポも良く、堺さんも香川さんも流石の演技でした(^-^)/~~
素晴らしいアンサンブル(・∀・)イイネ!!
「メソッド」とは、役柄の内面に注目して、感情を追体験することを目指して、よりリアルに演技をすることを目的とするメソッド演技法こと「スタニスラフスキー理論」のことなんだけど・・・
堺雅人と香川照之が入れ替わって、それぞれの人生を追体験する様はまさに「メソッド」(・∀・)イイ!!
35才の売れない役者桜井は、自殺をしようとしても失敗してしまい、仕方なくなけなしの金で銭湯に行く。
そこで殺し屋(と思われたが実は便利屋)のコンドウが石鹸に足を滑らせて頭を打って記憶をなくす。
その倒れてる近藤のロッカーの鍵を自分のと入れ換えてコンドウに成りすます。
コンドウも記憶をなくして桜井の家に行き、自分は35才で役者を目指してて・・・と、完全に2人の人生が入れ替わる。
そして1ヶ月以内に結婚相手を作って1ヶ月の交際を経て結婚しようと考えて「突然ですが、私結婚します!!」と堂々と宣言する編集長の香苗がたまたま父親の見舞いに来てた病院で記憶を亡くした近藤と知り合って・・・
香苗はバイトを募集する時に「健康で努力家ならOK」という条件を出すが、つまりこれは本人の好みのタイプの性格ってことね(゚∀゚)アヒャ
何もかも予定通りに行動する香苗と、非常に几帳面で何でもメモを取るコンドウは徐々に接近し、コンドウの身の回りの世話を甲斐甲斐しくする香苗は「結婚してください」と切り出す。
広末この役で全く笑顔を見せないのもまた緊張感があって(・∀・)イイ!!
何より常に予定通りに動く「無機的」「機械的」な性格が良く表現できてる。
人生が入れ替わった桜井は、金も車も家も手に入れるが何もかもうまくいかない。
一方のコンドウは売れない役者の生活を送っていても、彼女もできるし仕事も舞い込んでくるし・・・
この「努力家」っていう言葉の重さ、この2人の対照的な姿を観ると本当に良く分かるな~(*´・д・)*´。_。)ゥミュ
香苗が1ヵ月後に結婚すると宣言したのは、余命いくばくもない父親に自分の晴れ姿化を見せたいという一心から。・゚・(ノД`)・゚・。
あえなく父親は亡くなってしまい、葬儀に参列したコンドウは父親の大好きだったベートーヴェンの弦奏四重楽奏を聞いてるうちに記憶が戻る。
それは自分にとっても思い入れがある曲だった(・∀・)
そこから話は怒涛の展開に移り、最後桜井が自分の身を助けるのは自分が努力して身に付けた「メソッド」という何とも見事な落ち( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
冒頭でコンドウこと山崎は誰かを射殺したと思わせて、実は殺したふりをして逃がしていたわけね。
社長の女を演じた森口瑤子もイイネ♪d('∀'o)
いかにも社長の情婦という佇まいがあるし、水商売っぽいプロの女性の色気が感じられるし(゚∀゚)アヒャ
子供のおもちゃやギター、絵が金になるという香苗の見立ててそれを盗ませて、警察に空き巣が入ってますと電話ヽ( ´ー`)ノ
つまり「努力して身に付けた演技力」が本物となって身を助けた。
何でもそうだけど「努力」ってのは大事なんだな~と改めて思い知らされました(;・∀・)
伏線回収も見事だし、人間模様の描き方もキャスティングも大変素晴らしいワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
堺雅人の「いい年だけど若作り」という衣装と佇まい、そして挙動不審なところはほんとにリアル。
香川照之も持ち前のハイテンション演技を抑えて、ここぞと言う時にそのお得意の暑苦しい演技を見せるのもまた(・∀・)イイ!!
桜井の下の階に住んでる猫好きな女を、エンドロール直前の大落ちに持ってくるか~~~~Σ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
感心しまくりです(・∀・)イイネ!!
とにかく無駄なシーンや話は一切なく、役者もそれぞれの持ち味を生かしながら見事なアンサンブル(∩´∀`)∩ワーイ
そして「努力しないと報われない」というきつい教訓もある(;´Д`)
お勧めですよ(゚д゚)イーヨイイヨー
コンドウと音
「コンドウ」に翻弄される作品でした。
「コンドウ」の存在ずるいですね〜。
それを思いつくのが凄いんですけどね。
改めて感心したのは音に関して。
クラシック、車は勿論のことですが、何気ない電車の音や工事現場の音から自然な日常の音まで、引いたり押したり使い方が上手いです。
音で内田監督の世界に引き込まれる感じです。
少し残念なのはアフタースクール程の裏切りを感じなかった事。
これは頭のどこかで「裏切るんだろ」とどこかで思って観ていたからかもしれないです。
予想通り?
良くも悪くも「アフタースクール」の監督の作品だなと思った。
どんでん返しだとわかっているので注意深く見ていた。それなのに、コンドウの正体を知ってびっくり。
やられた!という思いと、同時納得もした。
見ていて違和感があるシーンが多々あって、それがコンドウの正体に繋がっていたから。
悪いと思ったのは、アフタースクールと同じく最後に頼るのはケーサツになるんだろうなという予想が本当にそうなって。
現実としては間違ってない?けど、こうなるしかないのかとガッカリした。
堺さん、香川さんの演技は予想以上によくて満足!
見所は、若作りな香川さんと、演技下手な堺さんでは(笑)
広末さんは、かわいかった。
ラブコメ要素もあったので楽しめた。
全44件中、21~40件目を表示