鍵泥棒のメソッドのレビュー・感想・評価
全226件中、181~200件目を表示
ひと捻り効いた“大逆転”
立場が入れ替わるという物語は『王子と乞食』に始まり、映画では『大逆転』とか『フェイス/オフ』とかたくさんあって、これもその系譜かと思いきや(何せ片方は記憶喪失って韓国ドラマかと思いましたよ!)そこは『運命じゃない人』の内田けんじ監督、ひと捻り効いた“大逆転”になっていた。
凄腕の殺し屋と思われる男と売れない役者で世を儚む男が銭湯で偶然出会って立場が入れ替わり、そこに堅物の恋愛音痴な女が絡んで、ストーリーは二転三転。
“大逆転”の物語ならこの女はどう絡んでくるのかと思ったら、まさかラブストーリーに着地するとは意表を突かれた。
『半沢直樹』の功罪かすっかり“デキる男”のイメージが出来上がってしまった堺雅人は売れない役者といわれてもちょっとピンと来なくて(勿論悪くはないのだが)正直他の俳優(もっとダメ男がしっくりくるような)でもよかったかもしれない。しかし、殺し屋(実は便利屋)の香川照之はやっぱり上手いわ、この人!凄腕の便利屋の時と記憶を失ってからのギャップの演じ分けはさすが。
恋愛音痴の堅物女の広末涼子はこのキャラクターの良さもあって好印象。
便利屋の記憶が音楽(ベートーベンの弦楽四重奏曲)で甦るというのも巧い!
匂いと音楽は記憶と強く結びついている。
フィガロの結婚の序曲、カノンなどクラシック曲の使い方も良かったし、車の警報装置の音、携帯電話の着信音といった音の使い方も良く考えられていたと思う。
人に薦めたくなる映画!
クスリ笑いが
香川照之たまらない
やられてもやり返さない!
半沢直樹(堺雅人) 対 大和田常務(香川照之)の対決がみられる!って事で鑑賞。その結果は…、イマイチのれませんでした(笑) テレビの半沢直樹を見てないからか?(爆)
良かった点
・広末涼子がかわいい
・広末涼子のメガネ姿がかわいい
・広末涼子の生真面目な所がかわいい
・あっと驚くような、上手い設定がある。←コレだけでかなり評価アップ!
・森口遥子の、二面性っぷりがステキ。特に真相が明らかになったあとの態度が◎
・記憶喪失中の香川照之の格好
ダメだった点
・荒川良々のヤクザは、風格が無さ過ぎる。
・ヤクザが記号的過ぎる。
・役者設定に馴染みがないため、共感しにくい
・そんな、都合の良い記憶喪失って…
・香川照之の顔がキン○マに見える
・香川照之と広末涼子とでは、釣り合わない。
ま、コメディ映画(フィクション)は、これくらいのおふざけがないと、面白くないんだけどね。
健康で、努力家の人であれば・・
映画「鍵泥棒のメソッド」(内田けんじ監督)から。
お気に入りの内田監督と、大好きな俳優3人
(堺雅人さん・香川照之さん・広末涼子さん)を中心に
展開するドラマは、とてもありえないような展開でも、
なぜか納得してしまう面白さがあった。
広末さん扮する水嶋香苗という女性は、結婚する相手も決まっていないのに
「プライベートなことですが、私、結婚することにしました」と
職場で宣言し、皆に驚かれるが、好きなタイプを訊かれ
「健康で、努力家の人であれば・・」と答える。
この「努力家」という単語がキーワードで物語は進む。(笑)
また香川さん扮する殺し屋・コンドウは、お風呂場で転倒し、記憶をなくしたが
常に完全犯罪をするために、体も鍛えているようだし、
以前からいつもメモを取り、前向きに技術を磨く癖がついている。
だから「健康で努力家」。
記憶がなくなった不安いっぱいの中でも「努力してみます」と答える
そのフレーズに、胸キュンしたのが、広末さん扮する水嶋香苗という女性。
「大事なのは、これからどうするかってことだと思うんです」と
記憶喪失者の何気ない台詞で、もう完全に惚れたようだ。
コメディタッチだけど、異性に求めるタイプとして多くの人が口にされる、
一番人気の「優しい人」より「健康で努力家」の方が具体的で、私は気に入った。
これって、男性が求める女性のタイプでもある気がする。
P.S.
堺さん扮する、オンボロアパート暮らしの売れない役者・桜井は、
主役なんだろうけれど、あまりインバクトがなかったなぁ。
流石は内田けんじ監督
レビューを読まずにひとまず観てみてください。
自分を生きる、どっちにしたって
最初から最後まで目が離せない映画
映画の評価をするに当たり、出演される役者の演技がどれだけストーリーとマッチしているかが肝になると自分は捉えていますが、この映画はストーリーの展開と役者の演技が本当にマッチしている映画だと思いました。
特に自分がこの映画で一番良かったと思うのが香川照之演じる記憶喪失の殺し屋の表情の変化です。非情冷酷である殺し屋の顔と記憶を失い自分の事を本当に売れない役者だと思い始めるころの表情、そして記憶を戻し更なる秘密を明かす時の表情・・・まだまだいろんな表情を見せてくれるんですが、それらが本当に絶妙であり、この映画の魅力の大きなファクターになっていると思います。
更に堺雅人や広末涼子の2名の役者にも面白いほどの表情の変化があり、ストーリーのテンポもよくて最初から最後まで無駄なく楽しめる映画に仕上がっていると感じました。
映画が終わりクレジットが流れてこのまま映画が終わるのかと思いきや・・・更なる仕掛けがあったのもよかったですね。
もう一度ゆっくり見てみたいと思います。
胸キュン泥棒のメソッド
面白いストーリーでした!
堺雅人さんと香川照之さんが良かった。
ゲラゲラ笑えるというのではないけれど、クスッと笑えた。
ストーリーは面白くて楽しめたけれど、広末涼子さんが登場するシーンは
静か過ぎて退屈だった。
クッキーの缶に、札束が本物のクッキーのように綺麗に入れてあって
そこが少し好きだった(笑)
プロの殺し屋が記憶を失う事で、あんなにも謙虚になってしまうなんて(笑)
実際は有り得ないのかもしれないけれど、もし本当に自分が誰か、何者なのか
全くわからないとしたら、周りの情報を元にして、自分はこうだったのだろうと
生きていくしかないのかも。
記憶を取り戻すまでと、取り戻した瞬間面白かった。
これはタダじゃすまない…とハラハラしたが、香川さんがプロの殺し屋ではなかったので、堺さんはそんなに酷い目には遭わず、終わってみれば
ほのぼのとした映画だった!?
テンポがいい♪
友達と一緒に試写会に参加したのですが、友達も面白かったと大満足していました。とにかく会場も爆笑していました。テンポも良く、堺さんも香川さんも流石の演技でした(^-^)/~~
素晴らしいアンサンブル(・∀・)イイネ!!
「メソッド」とは、役柄の内面に注目して、感情を追体験することを目指して、よりリアルに演技をすることを目的とするメソッド演技法こと「スタニスラフスキー理論」のことなんだけど・・・
堺雅人と香川照之が入れ替わって、それぞれの人生を追体験する様はまさに「メソッド」(・∀・)イイ!!
35才の売れない役者桜井は、自殺をしようとしても失敗してしまい、仕方なくなけなしの金で銭湯に行く。
そこで殺し屋(と思われたが実は便利屋)のコンドウが石鹸に足を滑らせて頭を打って記憶をなくす。
その倒れてる近藤のロッカーの鍵を自分のと入れ換えてコンドウに成りすます。
コンドウも記憶をなくして桜井の家に行き、自分は35才で役者を目指してて・・・と、完全に2人の人生が入れ替わる。
そして1ヶ月以内に結婚相手を作って1ヶ月の交際を経て結婚しようと考えて「突然ですが、私結婚します!!」と堂々と宣言する編集長の香苗がたまたま父親の見舞いに来てた病院で記憶を亡くした近藤と知り合って・・・
香苗はバイトを募集する時に「健康で努力家ならOK」という条件を出すが、つまりこれは本人の好みのタイプの性格ってことね(゚∀゚)アヒャ
何もかも予定通りに行動する香苗と、非常に几帳面で何でもメモを取るコンドウは徐々に接近し、コンドウの身の回りの世話を甲斐甲斐しくする香苗は「結婚してください」と切り出す。
広末この役で全く笑顔を見せないのもまた緊張感があって(・∀・)イイ!!
何より常に予定通りに動く「無機的」「機械的」な性格が良く表現できてる。
人生が入れ替わった桜井は、金も車も家も手に入れるが何もかもうまくいかない。
一方のコンドウは売れない役者の生活を送っていても、彼女もできるし仕事も舞い込んでくるし・・・
この「努力家」っていう言葉の重さ、この2人の対照的な姿を観ると本当に良く分かるな~(*´・д・)*´。_。)ゥミュ
香苗が1ヵ月後に結婚すると宣言したのは、余命いくばくもない父親に自分の晴れ姿化を見せたいという一心から。・゚・(ノД`)・゚・。
あえなく父親は亡くなってしまい、葬儀に参列したコンドウは父親の大好きだったベートーヴェンの弦奏四重楽奏を聞いてるうちに記憶が戻る。
それは自分にとっても思い入れがある曲だった(・∀・)
そこから話は怒涛の展開に移り、最後桜井が自分の身を助けるのは自分が努力して身に付けた「メソッド」という何とも見事な落ち( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
冒頭でコンドウこと山崎は誰かを射殺したと思わせて、実は殺したふりをして逃がしていたわけね。
社長の女を演じた森口瑤子もイイネ♪d('∀'o)
いかにも社長の情婦という佇まいがあるし、水商売っぽいプロの女性の色気が感じられるし(゚∀゚)アヒャ
子供のおもちゃやギター、絵が金になるという香苗の見立ててそれを盗ませて、警察に空き巣が入ってますと電話ヽ( ´ー`)ノ
つまり「努力して身に付けた演技力」が本物となって身を助けた。
何でもそうだけど「努力」ってのは大事なんだな~と改めて思い知らされました(;・∀・)
伏線回収も見事だし、人間模様の描き方もキャスティングも大変素晴らしいワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
堺雅人の「いい年だけど若作り」という衣装と佇まい、そして挙動不審なところはほんとにリアル。
香川照之も持ち前のハイテンション演技を抑えて、ここぞと言う時にそのお得意の暑苦しい演技を見せるのもまた(・∀・)イイ!!
桜井の下の階に住んでる猫好きな女を、エンドロール直前の大落ちに持ってくるか~~~~Σ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
感心しまくりです(・∀・)イイネ!!
とにかく無駄なシーンや話は一切なく、役者もそれぞれの持ち味を生かしながら見事なアンサンブル(∩´∀`)∩ワーイ
そして「努力しないと報われない」というきつい教訓もある(;´Д`)
お勧めですよ(゚д゚)イーヨイイヨー
久々に爆笑
最近作りすぎの香川さん!!今回そこがGood!
全226件中、181~200件目を表示