マレフィセントのレビュー・感想・評価
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呪いに囚われて
『眠れる森の美女』に登場する悪い妖精マレフィセント
の知られざる物語……とのことだが、残念ながら
元となった『眠れる森の美女』は未鑑賞の自分。
とりあえず今回は『眠れる森の美女』の
あらすじだけ押さえた上で鑑賞。
見終わってから思うのは……
この映画、『眠れる森の美女』の新解釈というより
パラレルワールドみたいなお話だったのね。
予習してたあらすじとずいぶん違う。
けれど、ファンタジックな世界観は楽しいし、
役者陣も良いし、アクションもそこそこにあるし、
終盤のあのシーンにはちょっと泣いてしまった。
けっこう楽しんでみることができました。
* * *
まずは主演のアンジェリーナ・ジョリー。
彼女って美人なのだけどなはんか恐い。
その厳格で恐い雰囲気が、この役にはピッタリだった。
洗礼式のシーン、スねて泣き出しそうな表情から一変
してニマァと笑う時の表情が恐くてユーモラスで印象的。
王様を死ぬほど憎む気持ちも理解できる。
王様が最初にマレフィセントを殺さなかったのは逆に
残酷だよね。彼女の恋心も誇りも奪い去るむごい行為。
彼女にとってはいっそ殺された方がマシだったん
じゃないかしらと思えるくらいにむごい。
そりゃ呪いのひとつもかけたくなるってもんですよ。
けど、自分を棄てた男への復讐に
燃えていたとはいえ、その娘には罪は無いワケで。
おまけにその娘が魔物たちを恐れず慈しむ
心根のきれいな子で、なにより自分を母親のように
慕ってくれているとなれば、心変わりも仕方ない。
かつて自分が掴めなかった幸せを、
あの純粋無垢な優しい娘に託したくなったんだろう。
その娘というのがオーロラ姫。
意図的なのか偶然なのか、闇夜に輝くオーロラという
名は、作品中での彼女の役割をよく表していると思う。
演じたエル・ファニングって、正直すごい美人という
感じじゃないのだが、屈託のない笑顔が魅力的。
ドス黒くなってしまった魔女の心をほだすだけの、
十分な純粋さが感じられるステキな笑顔だった。
にしてもこの娘(こ)、3年前の『SUPER 8』の
頃から全く変わってない気がするなあ(笑)。
まあ、それでもいきなり彼女への呪いを解こうとするのは
唐突に思えたかな。王への憎しみと姫への想いを
天秤に掛けるようなシーンがあれば納得できたかも。
さて、個人的に一番お気に入りのキャラは実は
あのイカれた王様。演じるのは『第9地区』以来
ひっぱりダコのシャルト・コプリーだが、この人は
パラノイア(妄想症)的なキャラがホントにハマる。
自分の犯した罪の重さと、その報復の恐怖に
耐えきれず、段々とおかしくなっていく彼。
再会した娘に対しても冷たい彼はたぶん、
恐怖のあまり、何の為に糸車を集めたのかも
すっかり忘れてしまったんじゃないか。
この映画で最も醜く恐ろしいキャラは彼だが、
ほんの少し哀れでもある。
* * *
ホント、愛と呪いなんて紙一重の差でしかない。
憎むべき相手に呪いをかけていたはずのマレフィセント
だが、実は彼女自身が呪いに囚われて身動きが
取れなくなっていたのかも知れない。
呪いを解けたのは、かつての純粋な自分を思い出す事が
できたから。そして、自分より大切な存在ができたから。
本作は、手酷い挫折を味わった女性の再生の物語、
とも取れる。
以上!
ほんのちょっぴり恐いが、美しくて楽しい映画でした。
ところで終盤のとある重要シーンだが……
最近は“一目惚れ”なんてナンセンス!という風潮が
あるのかしら。『アナと雪の女王』といい本作といい、
最近のディズニーは女性の方が精神的にタフなので、
ファンタジー世界の王子様もなにかと大変。
〈2014.07.08鑑賞〉
大人も楽しめる「眠れる森の美女」
暑い日が続くので、涼を求めて映画館に行くことにしました。60才半ばを超えてのディズニー映画鑑賞も少しずれてますが、直感と宣伝などに釣られて「マレフィセント」(字幕版)を見ました。見終わっての感想はとても良かったです。大人向けディズニー映画の趣がありました。物語は「眠れる森の美女」をベースにしたものですが、オーロラ姫に眠りの呪いをかけた魔女マレフィセントが主役となり、それを演じたアンジェリーナ・ジョリーの演技も安心して見てられました。本映画のテーマ「真実の愛」とは何なのか、終わりの方で暗示されますが、国土を巡っての戦争の愚かさ、利己的男性批判、ディズニーらしい共和的思想なども印象に残りました。昔のディズニー映画は単純な勧善懲悪の世界だったですが、この映画は欲望の絡んだ複雑な現代世界における人間の絆を描いたと思いました。
映像は素晴らしいが内容が陳腐
ネタバレです
マレフィセントの16歳の誕生日にステファンがキスしたってサラッと流してたけど、会話の中で2人が結婚したら女の子が欲しいとか、永遠に眠り続けたいと話した様なエピソード入れとけば良かったのにと思いました。実は本来もっと入ってたけど削ったのかしら?
ステファンも翼を奪ってもマレフィセントを殺さなかったし、マレフィセントもオーロラを殺さなかったのに、最後にステファン落として殺しちゃうの後味悪いですね。離れて暮らしてたとはいえ、父親を殺してオーロラとその後仲良くやっていけるか?
マレフィセントがステファン寄りを戻して、オーロラのお母さんになれば良かったのにな。
カラスは長生きし過ぎですね(笑)
オーロラを産んだ王妃は、娘を自分の側で育てる事も出来ず、夫は精神的におかしくなり、成長した娘に会うことも叶わず病死って酷過ぎ。
まあまあかな
ディズニー映画ぽくない
まず見た目のビフォーアフターを期待していたけど羽があった時代から妖精というより獣ぽい姿が予想外「アタシも若い頃はもっと美しかったんじゃ〜」的な容姿だと勝手に思ってたので…第一印象からコワイ感じなんだ〜とガッカリしてしまった。
(細かいところだけど幼少の頭部に対して角がもう少しこじんまりとしていたら可愛い?うーんどうだろ…?)
ポスターがかっこいいのでちょっと残念。
他に登場する妖精達もクドい系であんまり好きな感じじゃなかったな。全体的にディズニーぽくない感じがした。
あとストーリーちょっと雑かなぁ、、
マレフィセントが呪い(魔法?)をかける理由までナレーションで大体済ませてるし。妖精と人間の恋、戦争とか恋人が裏切るまでの展開が高速。
この「恋人が悪役に成り下がる展開が高速」で、両者共に元恋人に対し複雑な気持ちが見え隠れしてもいいかなと思うんだけど…そういう繊細なストーリーも無い。
何故、糸車の針なのか?とか…ちょっとひねりのあるエピソードとか入っててもいいんじゃないの?って感じです。
原作の持つ要素を活かしたストーリーじゃないならマレフィセントじゃなくもいい
ポスターの印象とコピーに惹かれて観たけどアンジーのそういう絵(アクション含めて)が欲しかっただけなんじゃないのかなーと。
実はいい人でした
母性愛(女性にオススメ?)
劇中のナレーションで、『ね?皆さんの知っているお話とは違うでしょ?』という台詞があるんですけれど、『全くだ』と心の中でツッコミました。アニメ眠れる森の美女とは内容がガラリと変わっていました。そしてマレフィセントのキャラクターも…。アニメ版では悪でしかなかった彼女なのに…。逆に良い妖精、フローラ、トーナ、メリーウェザーの三人があれ…?って感じでした。名前も変更されて違くなっていたし(笑)
もの凄いネタバレになりますが、憎しみに支配されたマレフィセントの心を救ったのがオーロラ姫、マレフィセントのオーロラ姫に対する気持ちは憎しみから愛情に変わり、その愛情がオーロラ姫を呪いから救います。母と子供の絆、母性愛だなと思いました。
私はこの映画を丁度よく母と見に行ったのですが、母と見に行って本当に良かったと思っています。よろしかったらこれから鑑賞予定の方は是非、自分のお子さんやお母さんと…親子で見てみてはいかがでしょうか。特に女性にオススメしたいかなと思いました。
ああ、それと…カラス!格好良かったです(笑)
それから、最近のディズニーは王子様いらずになってきている気がします(笑)最近のディズニーヒロインは王子様の助けなくとも強いというかたくましいですね(笑)
マレフィセント様はお喋りな方がお嫌い
眠れる~の話があまり記憶にないので、純粋に『マレフィセント』という作品として見ました。
アバターでも魅せてくれたロバート・ストロンバーグさんが監督と言うことで、映像は本当に美しいです。冒頭で、3Dにすればよかったかもと後悔。
ストーリーは淡々と進みますが、それが逆にテンポ良く見られるので良かったかも。でも掘り下げ方が甘い部分もあるので「??」という部分もあります。
主役がマレフィセントなので仕方ないかもですが、オーロラ姫の触れ方が甘いというか、理解不能な感じが残るので残念。(目覚めるシーンが2回ともアッサリしすぎだし、父親を殺した人に対して何も思わないの??全体を通して感情の変化過程が見えずらい。等)
でもくすっとなるシーンもあり、マレフィセントの人間らしい部分には涙も浮かんだりと、2時間弱ですが本当に楽しめました。
王子様がとりあえず出しておこうくらいの雑な扱いだし、せっかくの良いキャラしてるカラスも扱い軽いし、、、男性陣をもう少しいじって欲しかったというのもありますが、そこまで描くと何がしたかったのかわけが分からなくなりそうなのでこれくらいが丁度いいのかも知れませんね。
作品としては満足ですが、映画館でみる価値があるか?と聞かれると即答が出来ないので、観ようかどうしようか悩んでいる人はDVDでも十分かも知れません。。
王子(笑)
うーん…
この映画がヒットしているのは
ディズニー映画ってことと、アンジーが出ているからだと思いました。
ストーリーはなんだか前置きが長くて後半のストーリー展開があっさりしてたと感じました。
私としてはマレフィセントがオーロラに対して愛を持つようになっていく過程をもっと見たかったし、
オーロラが目覚めるシーンや
ステファンが倒されるシーンがあっさりしていて残念でした。
オーロラは父の存在を知らなかったとはいえ、実の父親が殺されてもなんとも思ってない感じが気になりました。
全体的にあっさりしているから
あまり感情移入もできず、感動はしませんでした。
でもアンジーはとっても役にはまっていてエルちゃんも可愛すぎました!
もっとストーリーが深かったらもっといい映画になっていたと思います。
邪悪なるものの生まれ方
真実!
「眠りの森の美女」の裏話的な物語かと思っていたのですが、我々が知ってたのは真実ではなく、この物語こそが真実という話でした。
後から気付いたり、失ってから気付くってありますよね。
マレフィセントの愛に涙が出てしまいました。
なかなか良かったです
え?予想と違う、、笑
最初に予想してたのとは、全く違った。
基本的なストーリーはそのままで、マレフィセントにとってはバットエンドだろうと思っていたら、、、
でもそんな最後もすごく良かった。
アンジーもカッコよくて、優しくて。彼女のオーロラに対する包み込むような愛情は、観ていて心地よかったし、切なかった。
映像もすごく綺麗だったし、飽きるようなシーンは全くなく、ディズニーの童話実写シリーズの中ではかなり良い方なんじゃないかなと感じた(^^)
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