「オリジナルストーリーを捻じ曲げてまで作らなくてもよかったと思う」マレフィセント willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)
オリジナルストーリーを捻じ曲げてまで作らなくてもよかったと思う
リメイクでもないリメイク。面白いけど複雑な気持ちで見終えた。
確かに誰もが知っている「眠れる森の美女」が土台とはなっているが、全くの別物。映像はとにかく美しく、メリハリをつける戦闘シーンや、ハラハラするシーンもあるが、中身はオリジナルを尊重するわけでもなく、なんとも言えない。
やはり個人的には最強最悪の魔女マレフィセントは、絶対悪で最凶のヴィランだと思い込んでるだけに、今更実はこんな母性溢れる優しい妖精とは受入れ難いというのが本音。
むしろ人間側の方が、情けなく憎たらしく悪役に見える。
現代解釈としてこれを狙っているのだろうが、これを見る人は純粋なオリジナルの実写版と捉える人が多いと思うので、この展開に疑問を抱いている人が多いのだと思う。
オリジナルは王道の勧善懲悪ファンタジーの子供向け名作お伽話として長く愛されるべき作品だと思うが、これを大人向けの別視点物語として受け入れるのはできない。
オリジナルありきの作品なだけに、内容に若干落胆するし、後付けのストーリーと割り切って新しい作品として見ると余りにありふれたどっちつかずの作品になってしまっている。
アンジーの実の娘との共演シーンは印象深いし、「第9地区」でブレイクしたコプリーもここまで出世するとは思わなかった
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