「叫びたい!」アイアンマン3 カロロさんの映画レビュー(感想・評価)
叫びたい!
昨日、『アイアンマン3』を見る
【ネタ ばらしてます!これから見る人は読まないで!】
有名コミックの映画化は3パターンに分けられる
A・ファンががっかりし、映画としても駄作
B・ファンの思い描くヒーローが登場し、後味スッキリ
C・ファンですら想像しなかった展開を迎え、1つの映画として完成される「別物」
『アイアンマン3』を分類するなら
E・映画としてはごり押し、ご都合主義てんこ盛りだがファンの予想を超えるオイシイ要素満載で乗りきった
これはやはり、製作がマーヴェルってのがデカイ
アイアンマンは初期からマーヴェルのインデペンデントでやってるんで、もはやオタクに達している原作愛のスタッフで固めてるし、構想も筋が通ってる
過去のギラギラしてた角川映画のよう
そして何よりロバート・ダウニーJr.
タフでオチャメで天才でセクシー!
トニー・スタークは彼しかいない
本作は『アベンジャーズ』のその後だが、何故トニーが強迫観念に狩られ不眠になってまでスーツを作り続けるのかが描写される
「この間みたいな圧倒的な力の敵が、また来たら?」
「前回はトンカチ持った神様の息子とか、怒ったら緑色にムクムク大きくなる暴れん坊とかいたから勝てたけど、俺…よく考えたら生身じゃねぇ?」
アメコミヒーローは、心理学的に分析すると個人の二面性、抑圧された表の人格の暴力性の発露とされる
そして、だいたいのヒーローが「皆、○○マンを崇めてるけど、あれって俺なんだぜ!俺は○○マンより優れて無いのかよ!」と悩む
トニー・スタークは、それすら許されない
自分でばらしちゃったから
故に、他のヒーローに比べて相当な重圧だ
ビル壊したら請求書が来る
『アイアンマン3』の凄いとこは、スーツ無しでもトニーが強いと証明した描写
スーツが充電切れて使えないんで、でんじろう先生ばりにホームワイドで買った市販品で凶悪武器を作り、アジトにカチコミ
意外と達人の武術も駆使して敵をなぎ倒す
更にトニーの重圧を彼の愛する人が取り去ってくれるかのようにラストをまとめたこと
死んだと思ったペッパーが、最後ターミネーターのごとく甦り悪役を鉄筋で殴ってやっつける
え…あんだけやられなかった悪役が一撃で…?
まあ、ご都合主義だがカロロはヒーローが悪役を倒さなかったラストに喝采を贈りたい
かくしてアイアンマンは安眠を手に入れたのだ
「だって、俺の女は俺より強いし」である
話は逸れるが今回のキャスト
悪役の中二病が大学デビュー飾りました的なあいつ
ヴァル・キルマーに見えたがガイ・ピアーズでびっくり
更に、あからさまにビン・ラディン
マンダリンと言いつつフォーチュンクッキー以外は中国と関係無かったあいつがベン・キングスレー
役は選べ…ガンジー…
元は舞台俳優ってとこにくすりw
今回もパワード・スーツはかっこよかったし、まるでウルトラ兄弟大集合的パーティーはあったし、ジャービスの声に萌えたし、やあ本当に面白かったですよ!
寝るなハルク!!