「バトルの最前線でアイアンマンスーツを脱いだら危ないよ!」アイアンマン3 YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)
バトルの最前線でアイアンマンスーツを脱いだら危ないよ!
同じ世界観でシリーズ展開をする
MCU(マーベルシネマティックユニバース)作品の
通算7作目にあたる「アイアンマン3」を見た。
映画「アベンジャーズ」での激闘を制した7ヶ月後の
世界が描かれたこの作品。
自分の力が及ばず、いつしか世界を救えない日が
来るのではないか。
そんな恐怖からPTSDを発症し、スーツ開発に没頭するスターク。
同じとき、世界各地で爆発テロと
電波ジャックによる犯行声明を行う
マンダリン率いるテロ組織「テン・リングス」が出現する。
黒幕は13年前の大晦日に、スタークに約束を反故にされ屈辱を
味あわされたキリアン。
「アドヴァンスド・アイデア・メカニクス」略してエイムという
政府にも認められたシンクタンクを立ち上げ裏で糸を引いていた。
エイムは脳の未使用域を利用して、脳とDNAを飛躍的に
進化させる細胞「エクストリミス」の研究開発を行っていた。
ペッパーに共同研究の話を持ちかけるも
軍事利用されるかもしれないと考えたペッパーはこの話を断る。
その帰り道。キリアンたちの動向を不審に思ったハッピーが
部下を尾行していたところ
テロに巻き込まれ意識不明の重体に。
これを知ったスタークがマスコミを使い
「テン・リングス」に宣戦布告する。
テロ組織との戦いを通して自分を取り戻すというお話。
この映画では、マーク8からマーク42まで
35体のアイアンマンスーツが登場する。
スタークがメインで着用するのはマーク42。
金色の割合が増え、どことなく神々しい雰囲気に。
今までの赤主体のデザインも良かったが、
これはこれでカッコイイ!
身体に埋め込んだセンサーに反応して1000km離れていても
飛んできて装着することことが可能になった。
作中ではこのシステムが大いに活躍する。
マーク8からマーク41はアイアン・レギオンと呼ばれ
人工知能J.A.R.V.I.S.によって
遠隔操作ができるようになっている。
飛行能力特化型、パワータイプ、ステルス性強化など
様々なタイプがあり、デザインもそれぞれ異なる。
だが残念なことにその特徴は作中でほとんど表現されていない。
とは言え、あれだけたくさんのアイアンマンが
戦う姿は圧巻の一言!!
アベンジャーズ集結によるバトルにも負けない
派手なパフォーマンスが楽しめる!
その一方で、ツッコみどころもあった。
バトルの真っただ中で
スタークがスーツを脱いで逃げ回るシーンが散見するのだ。
生身ではただの社会人なのだから
超人的な力を持った敵に敵うはずがない。
そもそも、ストーリー上スーツに依存していたような……。
案の定、敵に追い込まれピンチに陥る。
やられる間際にスーツを着て、間一髪窮地を脱出する。
そんなシーンが2~3度繰り返された。
顔を見せたかったのかな……。
他のヒーローと違って戦闘時に顔が移らないから。
今までもマスクだけ外すシーンは多かったけれど。
大人の事情なのか、ロバート・ダウニー・jrのわがままなのか。
戦場でわざわざスーツを脱ぐシーンは違和感しか覚えなかった。
自分はあまり映画に詳しくないし
出演者や監督のこともよく知らない。
映画に精通している人のようなうんちくは一切述べられない。
だから映画を観終わった後に
出演者や監督がどんな人なのかを何気なく調べてみた。
正直、そもそも知らない人ばかりなのだが
結構有名な作品に出ていたり、賞を取っている人が多くて驚いた!
まず、スターク・インダストリーズのCEOにしてスタークの
恋人であるペッパー・ポッツを演じている
「グウィネス・パルトロウ」。
アカデミー賞で主演女優賞を獲得し、
ゴールデングローブ賞ではノミネート2回、
うち1回は最優秀主演女優賞を獲得している。
実績のある俳優さんらしい。
ただ申し訳ないことに、マーベルシリーズ以外で
拝見したことがなかった。
知っていたのはJ.A.R.V.I.S.の声を担当したポール・ベタニー。
ダヴィンチコードで自らを傷つけ戒めるシラスを演じていたのは
印象に残っている。
まったく違うキャラクターを声と演技で
演じ分けるスキルの高さに驚いた!
見ても気づかなかったのはアメリカ空軍に所属し
アイアン・パトリオットととしてスターク以外で
唯一スーツを着用するジェームズ・ローディを
演じる「ドン・チードル」。
なんとオーシャンシリーズに出演していたとは!
あの映画も好きで複数回は見直している。
他にもラッシュアワーやソードフィッシュにも
出演しているらしい!
何度もドン・チードルの演技を見ているはずなのに
改めて調べてみるまで
見たことがある人だなんて全く分からなかった。
無知な自分が一番驚いたのは、
トニーやスタークの親友にして
愛されキャラクターであるハッピー・ホーガンを
演じるジョン・ファヴロー。
なんとアイアンマン1・2の監督をやってた!
どっちかというと監督が本業?
アイアンマン3でも制作総指揮をしているし。
脇役しかできないさえない俳優かと思ってた(笑)
ちょっと調べただけで、これだけいろいろなことが分かってくる。
映画好きからしたら常識なのかもしれないけど、
うわべだけ楽しんでいる自分からしたら新鮮な情報ばかりだった。
これまでにどんな映画に出演し、どんな役を演じてきたのかを
知った上で見るのも面白いと思った。
役者自身にフォーカスしてみるのも
映画の楽しみなんだということに今回気づいた。
MCUの次の作品は「マイティソーダークワールド」。
出演者が事前にどんな作品に出ているのかを
チェックしてから見てみようかな。