THE GREY 凍える太陽のレビュー・感想・評価
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リーダーもノコノコ付いていく奴もアホ過ぎ【ネタバレ大目】
主人公の提案で墜落現場から「零下20度の極寒」と「狼の群れの中」「これと言ったあてもなく」移動する事になったのがアホ過ぎ。
普通、捜索待つでしょ。
もしくは、どうしても行進させたいのなら、それなりの理由付けをするべきでしょ。
それに限らず突っ込み所が多すぎてもう真面目に観る気がしなくなった。
ぱっと思い出した点だけでも箇条書きすると、
・遺体の身元確認には財布があった方が良いのになぜ回収する?終盤のあるシーンの為に無理やりやったとしか思えない。
・大勢居るのに誰にも気づかれずに隣に狼が接近できてしまうのはなぜ?つーか2~3回この描写あったよね?
・最後尾の人が列から遅れて狼の餌食になってしまったが、なぜ遅れたらすぐに連絡を取らない?そもそも、この人が遅れそうなのは事前に判っていたのに何故最後尾に置いたのか?
・キャンプでカメラの向こうに全員集合って今時朝ドラでもやらんよ?まして開けた場所でのキャンプだから全方向に神経を研ぎ澄まさなければならないので、焚き火を中心に均等配置すべきでしょ?
・崖を降りれば狼は出ない?いや、出たし。じゃあ、崖を降りるプランその物が間抜けだったんだけど、この映画そんなんばっかだよね?
・気がついたら○○に居た?ww
・いよいよ最後の!ああ、やっぱりそこは飛ばすんだww
収支ニヤニヤ頭の中で突っ込みながら観てました。
そうやって突っ込みながら見る分には楽しいと思います。
唯一良かった所は、主人公の幻覚で、妻と向き合ってシーツに包まれてる状態から、瞬時に彼女が背中側に引っ張られるように吹き飛んで、吹雪の中での現実に戻されるシーン。
ここは思わず「あっ」っと声が出てしまった。
本能に刺激してくる映像だったので、刹那ではあるが、主人公に感情移入できた唯一のシーンで非常に良いカットだなと思った。
でも、このカット、youtubeでも観れちゃうんだよね。
地味すぎた(T-T)
本格的なサバイバルものをイメージしていたのですが、
起伏に乏しいストーリーに感じたので退屈しました。
そのわりに単館上映系のような余韻も残らず…
自分にとっては外れでした。
死んだように生きるな、死にもの狂いで生きろ!
名優L・ニーソンが『特攻野郎Aチーム』のJ・カーナハンと再タッグを組んだサバイバル劇。
カーナハン監督は今やブッ飛びアクション専門の印象が強いが、今作は彼が注目された『NARC』により印象が近いかな。
殺伐としたアクションと重厚なドラマ性。彼は多分こっちが本領じゃないかしらと思う。
やー、しかし過酷極まりないサバイバルでしたよ!
墜落シーンの恐ろしい臨場感。観るだけで骨まで凍えそうな白銀地獄。
そして勿論、狼。狼がひたすらに恐ろしい。
最初はね、狼っつってもフサフサ大きめの犬みたいなのを想像してたんですよ、僕は。
ところがそんなレベルじゃない。とにかくデカく、凶暴で、死なない。
一匹殺すにも死にもの狂い。群れで襲われたら全く太刀打ちできない。
奴らはまるで大自然の無慈悲さの化身だ。
満を持して登場した黒く巨大なアルファ(群れの長)の姿には威厳すら感じた。
なんでもアラスカの狼は実際に体長150センチ位あるそうな。
ゴールデンレトリバーより明らかにデカく凶暴な輩が、群れ成して襲い掛かってくる感じですよ。
束の間の和やかなシーンでも画面の死角からいきなり襲撃されるのではとハラハラし通し。心臓に悪い……。
だが中盤以降が少し難アリか。
物語上仕方無いとはいえ、森や雪原をひたすら歩く展開が続くのでちょいと緩慢に感じる。
狼の襲撃に関しても、物語が滞り始めた頃を見計らったように
ぐるるるぐわんと襲い掛かってくる感じを少し受けた。
都合の良い脚本だと感じてしまったかなあ。
あとは、あのラストをどう取るか。
尻切れトンボな結末と考える方もいるでしょうが、個人的にはあれで決着は付いてたと思います。
主人公の再生を決着と呼ぶなら。生きる気力を失い死人同然だった主人公が、
再び『この生を闘い抜こう』と立ち上がるまでの道程だったとするなら。
「大切な想い出は闘う力になる」
生きたくて生きたくて死んでいった者達の無念を背負って生きる。
あるいは、忘れたくない想い出を忘れない為に生きる。
最強の敵=“死”と闘い抜く事は、後ろに遺してきた者達への弔いであると同時に、
彼等をどれだけ大事に想っていたかを自身に証明する事だ。
だから、死んだように生きるな。
死にもの狂いで生きろ!!
あの終着点は……主人公には絶望ではなく、救済だったのかも。
彼の願いは聞き届けられていたのかも。
骨太な佳作でした。
<2012/8/18鑑賞>
演技もアクションも両立できるニーソンの魅力が際立った作品でした。
「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」と同じ監督作品とは思えないくらい重厚な作品。特に リ―アム・ニーソンのファンにとって、彼の渋みのある人間味をこれほどまでに引き出せた作品はないのではと思うくらい、いい演技でした。
特に冒頭の妻を失って、仕切る気力を失い自殺をほのめかす独白は、ニーソンがこれまで演じてきた様々な役柄が積み重なった渋みを感じさせてくれました。
典型的なサバイバル映画でありながら、なぜ生きるのか、死と隣り合わせの状況を描くことで、生への目的を追求する、極めて哲学的な作品でもありました。
但し、極限の寒さと狼の群れが、生存者をひとり、またひとりと追い詰めていく緊迫した展開に、重厚な作品でありながら、全く眠くならない、スリル感!全編ドキドキの画面に釘付けました。
ラストシーンには異議あり!という人も多いと思いますが、余韻を残すインパクトのある終わり方だったと思います。
物語は嵐に巻き込まれアラスカの山中に墜落した飛行機に搭乗し、他の6人の生存者と共に、生き残ってしまった主人公オットウェイのサバイバルが描かれます。
彼らを待ち受けたのは、凍てつく寒さに加えて、牙をむくオオカミの群れと撃つことに。実際にカナダの山間地で撮影されたという映像は、見ただけで体が凍えそうです。機体が散乱する事故現場も、オオカミが迫り来る野営地も、一面雪また雪の銀世界でした。
森や川を目指す一行を襲うのも猛烈な吹雪。もう演技を超えてリーアム・ニーソンら出演者の必死の形相を目にすれば、その過酷さがひしひし、寒さが伝わってきます。
狼に一人また二人と犠牲になっていく場面は巧みです。群れで囲みつつ、決して正面から襲ってきません。生き残ったメンバーの僅かな隙をついて、仕掛けてくるのです。まるでジョーズのような、来るぞ来るぞという恐怖感を味わいました。しかも、ときにはメンバーの目の前まで姿を現す大胆な一匹も登場。オオカミの執拗な襲撃に加えて、凍死するメンバーあり、はたまた溺死メンバーあり。そんなパニック描き方は、素朴で簡潔な描写に徹し、力強いと思いました。リーダー格のオットウェイの狼に対する闘志は、骨太でまるでアクション映画のような迫力すら感じさせてくれたのです。
それにしても、オットウェイは、石油採掘現場で狼ハンターを生業にしてました。事故後、逆に自分が狼に狩られる立場になるとは何とも皮肉です。
本作は、単なるサバイバルだけでなく、登場人物たちの家族との絆の深さが描かれる人間ドラマでもありました。
事故に遭遇したのは、みんな休暇で家族の元へ帰る作業員ばかりだったのです。狼の襲撃に遭い、息を引き取るメンバーたちは、それぞれ残された家族への思いを口にします。彼らを看取ることになるオットウェイは、自身が愛する妻を失った喪失感を強く持っていたので、いたたまれません。喪失感により、一度は死も覚悟したオットウェイが生き残ってしまうのは、何とも皮肉なことでした。
その中で、オットウェイは彼らの財布を形見として家族に届けることを自分に課せられた使命なんだと思い込み、一度は捨てようとした命だったのに、執念でサバイバルに挑んでいくのです。愛する人たちへの思いを胸に闘う人間の姿を、派手な見せ場を用意することなく描いているところがいいと思います。それゆえに主人公が生きるための本能をむき出しにしていく終盤が胸に迫ってきました。
そんなオットウェイを突き動かしていたのは、負け犬のままでは終わりたくないというプライドでもあったのです。もう一度自分の納得できる強敵と闘って、打ち破ることが出来たらと常に自身のモチベーションを鼓舞してきました。自分の納得できる死に様を求めていたのかもしれません。ラストの闘志のたぎらせ方は尋常ではありませんでした。エンドロール後に描かれる安らかなワンショットとは、とても対称的です。
生きる目的について、強烈に問いかけてくるラストだったと思います。
CGに頼らない自然描写の迫力。特に手ぶれを活用した墜落や狼の襲撃を受けるバニックシーンの描き方は巧み。時折、映画館の座席から飛び上がってしまうほどの衝撃を受けました。そして演技もアクションも両立できるニーソンの魅力が際立った作品でした。
ツッコミどころとしては、どうして飛行機事故を起こしたのに全く何日も救援が来ないのか、疑問に思えました。それと狼に追い詰められて、崖から飛び降りる決断を迫られるとき、狼か崖かオットウェイは残されたメンバーに決断を迫るのですが、結局崖から降りても狼は執拗に追いかけてくるのでした。話が違うではないかと思ったところです。
生きろ、希望を持って…
優待券がきく、墨田区内の某劇場で鑑賞。
日曜の午後2時。結構な入りだったのは、封切り2日めだからか。
作品の持つメッセージ性は、上に記したとおり。
飛行機の墜落で雪原にほおり出された荒くれ男たちのサバイバルを下敷きに、人間を襲うオオカミの群れとの戦いが描かれる。
アクション、人間ドラマとも必要十分なものを満たしていると思う。
御年60ながら、リーアム・ニーソンの力演も見物だ。
ちょうど、いろいろな意味で追い込まれている自分(鑑賞者)にとっては、勇気づけられる一本、と言いたい。
未見の人は、劇場でエンドタイトルの最後まで見ることを忘れないように!
やはり、映画にも、人生にも「希望」が必要なんだね!
生きたい理由
飛行機事故の生存者たちのサバイバルと言えば、映画の中の台詞にも出てきますが、「生きてこそALIVE」をすぐに思い起こします。
なので、この映画も自然や飢えとのサバイバル映画を想像しました。
しかし、最大の敵は、墜落事故現場周辺を縄張りとするオオカミ。
オットウェイ(リーアム・ニーソン)は、石油採掘現場でオオカミなどの野獣を狩るハンター。飛行機に乗る前日には、死のうとさえしていたのに
いざ飛行機事故で、死を目の前にすると、必死に生き抜くことを考える。
そのサバイバル精神や、屈強な身体、意志、知恵は素晴らしいが、
彼を、そこまで生きたいと強く動かした衝動が良くわからない。
本能のまま。。。ということだろうか?
エンドロールの最後までお楽しみください。
サービス(になってないという噂も。。。)ショット有。
死ぬ気で 生き残る
エンタメ重視の観点からすると、そのエンディングに 不満あり。 生と死に関する メッセージ性のある作品に仕上げたと言えば、まあ うなずける部分も。 パニック・スリラーで比べるなら 生き物を相手にした『ジョーズ・シリーズ』、オオカミつながりで 『赤ずきん(2011)』に近いかと思われます。
人生に失望し、生きる気力を失くした主人公・オタウェイだが 墜落事故で生き残った人々を助けるべく 自ら先頭に立って生還を目指す。 メインテーマは「遭難」。 そこは アラスカの山奥、寒さと飢えよりも恐ろしい 自然の脅威(オオカミ)が彼らを襲って…と ストーリーは流れます。
オタウェイを演じた リーアム・ニーセン。 つい先日『タイタンの逆襲(2012)』で神様を演じていたものですから、「神が 神に問うって…」とちょっと失笑しながら、彼の白熱の演技を追いました。 サバイバルに全力を尽くす彼ですが、ちょっと冷静に見ると 「人間は どの程度の寒さに耐えられるのか」などの 疑問が頭を離れず、オタウェイの超人的体力に「やっぱり神様だな。。」と 変に納得、笑。
また、本作で 悪者扱いのオオカミ。 なんだか しっくりこない人間VSオオカミの図。 本当にそうなら 恐ろしくて山登りなんてできないな、と思いました。 リアリティさに欠ける CG処理。 『トワイライト・サーガ・シリーズ』を見習ってもらいたいですね。
死ぬ気で 生き残る、そこで感じる“生きる意味”とは… リーアムの演技を堪能したいた方に お勧めの一本。 “引っ張られる感じの撮影方法”は 新しくて面白いと思いました。 原題の『ザ・グレイ』については ネット検索したところ、アラスカの曇り空、主人公の心の暗闇、オオカミ(Grey Wolves)になぞらえているようです。
P.S. 日本での劇場公開予定が 夏になってますが… 冬に観るのが正当だと思います。
狼コワッッ
特攻野郎~の監督×主演コンビ再び!というので期待してたんですが…
期待しすぎだったのかも知れない。ただ、見応えはある。
極限状況下の人間ドラマと、凍てつく自然の中で襲ってくる狼の群との死闘。害獣退治のプロでも、武器のない状況で徒手空拳の闘いを強いられては苦戦は当然。というのが見所なんですが…スイマセン、途中で少し眠気に負けました。
決して悪くはない作品です。リーアム・ニーソン(「ダークマン」以来、ずっとお気に入り俳優)の演技に支えられて、見応えはあるんです、本当に。
ええ、そりゃあもう。逆に言うと、それだけかも知れないけど。
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