劇場公開日 2012年8月18日

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「死ぬ気で 生き残る」THE GREY 凍える太陽 Blueさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5死ぬ気で 生き残る

2012年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

エンタメ重視の観点からすると、そのエンディングに 不満あり。 生と死に関する メッセージ性のある作品に仕上げたと言えば、まあ うなずける部分も。 パニック・スリラーで比べるなら 生き物を相手にした『ジョーズ・シリーズ』、オオカミつながりで 『赤ずきん(2011)』に近いかと思われます。

人生に失望し、生きる気力を失くした主人公・オタウェイだが 墜落事故で生き残った人々を助けるべく 自ら先頭に立って生還を目指す。 メインテーマは「遭難」。 そこは アラスカの山奥、寒さと飢えよりも恐ろしい 自然の脅威(オオカミ)が彼らを襲って…と ストーリーは流れます。

オタウェイを演じた リーアム・ニーセン。 つい先日『タイタンの逆襲(2012)』で神様を演じていたものですから、「神が 神に問うって…」とちょっと失笑しながら、彼の白熱の演技を追いました。 サバイバルに全力を尽くす彼ですが、ちょっと冷静に見ると 「人間は どの程度の寒さに耐えられるのか」などの 疑問が頭を離れず、オタウェイの超人的体力に「やっぱり神様だな。。」と 変に納得、笑。

また、本作で 悪者扱いのオオカミ。 なんだか しっくりこない人間VSオオカミの図。 本当にそうなら 恐ろしくて山登りなんてできないな、と思いました。 リアリティさに欠ける CG処理。 『トワイライト・サーガ・シリーズ』を見習ってもらいたいですね。

死ぬ気で 生き残る、そこで感じる“生きる意味”とは… リーアムの演技を堪能したいた方に お勧めの一本。 “引っ張られる感じの撮影方法”は 新しくて面白いと思いました。 原題の『ザ・グレイ』については ネット検索したところ、アラスカの曇り空、主人公の心の暗闇、オオカミ(Grey Wolves)になぞらえているようです。

P.S. 日本での劇場公開予定が 夏になってますが… 冬に観るのが正当だと思います。

Blue