「実際の稼業としての殺し屋たち!?」キラー・エリート thosodaさんの映画レビュー(感想・評価)
実際の稼業としての殺し屋たち!?
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最初は単なるアクション映画だと思って観ましたが、機内映画のカテゴリにスリラーとあったので、どこらへんがスリラーなのかと考えると、これはどうやら実話を題材にしたストーリーとのことです。題名の通りジェイソン・ステイサム演じる主人公の殺し屋が、 中東ではなじみのオマーンの首長に脅されて名高いSASを標的にした暗殺を行うというのが、大筋のストーリーです。それでも単なる殺し屋家業のアクション映画ではなく、暗殺を行うにあたっての下調べやら仕込みなどの描写にきちんと時間を掛けているところが、実話を元にしたらしい?映画の構成となっており、少し長く感じる時間も飽きさせずに引っ張ります。何しろロバートデニーロを始めとする、脇を固める俳優陣も素晴らしいですしね。
最後は少々、冗長に感じつつも最後までアクションで引っ張ります。全編、復讐のための暗殺に加担せざるを得ない主人公の話でありつつも、相手が戦争エリートのSASであり、日頃から命のやり取りをしているであろう稼業同士、あまり悲壮な雰囲気はありません。むしろ敵役であったクライブ・オーウェン演じるスパイクが、同じ稼業に転じる余韻を残すところや主人公のダニーが家族(恋人?)のところに戻るところもきちっと描いており、後味はよい映画となっています。
実際の殺し屋稼業がどうだかはさておき、単なるアクションでなく殺しを仕事のようにこなす主人公たちの描写は新鮮で、映画としての面白さも備わった逸品ではないでしょうか。まあ俳優陣の豪華さだけでも、観て損はないです。
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