ドライヴのレビュー・感想・評価
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音と色とモーションのセンス
冒頭から鳥肌がたつ、音響。夜や昼間に問わず溢れる色と音楽の洪水に身を委ねていると、不意の強烈なスローモーションに呆然とする。シンプルなストーリーがさらに印象的な映像を引き立てる。とにかくセンスが良すぎる。脱帽です。
人生の運転に関してはヘタクソな人たち
まあまあ面白かった
カーアクションはコンパクトにまとまりつつ緊迫感とスピード感あり
ストーリーは分かり易く展開していくので置き去りにされない
おしゃべりではなく寡黙な主人公にも好感がもてる
仕方なく手を汚してきた人生に現れた束の間の夢
その夢は手にする前にこれまた仕方なく捨てざるをえない
という一点において
主人公と最後に刺し違えたおっさんは共通している
かわいそうなやつらである
沈黙の演技
沈黙の演技、感情を出しすぎないクールな表情が印象に残る秀逸な作品でした。
ゴズリングと、マリガンの演技が必見です。
何でなん?という所も多い映画でしたが、ゴズリングの演技と、カッコ良さであまり気になりませんでした。
夜長に、お酒を飲みながらみたい映画です。
繊細な映像美。
ドライブ~これイイ!好み!音楽、音響、映像美、カメラワーク、カーチェイス、俳優も魅力的で秀作です。台詞が少なく間テンポ、全体の雰囲気も良い。シナリオは普通かな?オープニングの車の逃走シーンは必見。ブレードランナーやレオンに通ずる物があります。バイオレンスがエグすぎるのがちょっと残念。。。マイナス★0.5。
傑作!!
観る前はあんまり期待していませんでした。
主演のライアン・ゴズリングって、両目の間隔が狭くて、地獄のミサワに似ているし。
キャリー・マリガンは、何だかモサっとしてて、若い頃の大竹しのぶみたいだし。
そして監督ニコラス・ウィンディング・レフン。
「ブロンソン」や「ヴァルハラ・ライジング」は、ぐうの音も出ないほど格好よかったけれど、今ひとつ心に響かず。
若い頃観てたらハマってたのかなー、ちょっととんがりすぎだなーと。
だから「ドライブ」にもあんまり期待してなかったのだけれど。
いやー、観たら傑作でしたよ。凄かったですよ。いい歳した中年が震えましたよ。
エレベーターでのキスシーンは本当に良かった。
短いシーンですが、人間の喜怒哀楽の全てが詰っていました。
暴力と慈愛、始まりと終わり、強さと脆さ……相反する全てを描いていました。
人の感情の流れをこんなにも美しく捉えることが出来るとは…。
映画って、やっぱり凄いんだって思わせてくれました。
私はこのシーンをきっと忘れることはないでしょう。
一瞬の出来事を永遠に書き換えるのが映画の凄さなのかもしれません。
キャリー・マリガンかわいいね
いろんなところで評価が高かったので観てみました。
口数少なく運転が上手い男って絶対かっこいいですね(『ファーゴ』の殺し屋を思い出させる)。やはり憧れてしまいます。それから、主人公を惚れさせる、犯罪者の妻役のキャリー・マリガン(『私を離さないで』を観たときその可愛さに軽い衝撃を受けた)はこの作品でも、その悩ましくも美しい表情を観客に見せてくれます。彼女に星ひとつ追加で☆4です。
意外とバイオレンスムービー
気鋭の監督の作品
ライアン・ゴズリングがクールで格好良い
強盗を働いた出所したての夫が撃たれてからのカーチェイスは
衝撃的だった
後半は予想外なバイオレンスシーンの連続
ヒロインであるキャリー・マリガンの
確かな演技も光る良作だった
話の内容そのものは古いなぁ
5分だけは待つ、その後の面倒はみない。銃は持たないハンドルだけだ。
ここんところはクールでカッコいい。全篇そういったスタイルのクライム・アクションで通すストーリーだと思っていた。
でも、違ったんだなぁ。夫のいる女に道ならぬ恋をしてしまうんだね主人公が。女には男の子もいて次第に打ち解けて仲良くなるが女とは一線は越えない。守る立場に甘んじている男といったところで、女との距離はそれ以上は縮まらない。こういった男と女が心では通じ合っていても距離を保ったままというのは如何にも古臭い話しで、今さらそういった設定にするの?と思う。まっとうな仕事を持った男が裏の顔を持ち危ない仕事をしながら純なプラトニックラブで彼女を守り通すストーリーだけでは正直物足りない。
もうちょっと違う切り口が欲しいなぁ。
静と動
全編通して、オシャレで格好が良い映画。
まず、オープニングでのカーチェイスシーンで、この映画にひきこまれた。
派手なシーンの連続だけで見せていないからこそ、追われる者の緊張感が伝わってくる。
このシーンでは「静と動」の対比が活かされているが、映画全体でも「静と動」を意識して作られているように思える。
誰が何と言おうと、とてもいい映画
寡黙な男ながらの感情表現があって
それがばっちりはまっていて、
とても感動。
集中すると低周波の音しか聞こえなくなるのでしょうか?
エンジン音と、静寂と、僅かな金属音が、響く世界はとてもきれい。
いつもはほとんど無表情でどんなに嬉しくても少し口角を上げるだけ。
よっぽどの好意がないと感情を表しもしない。
その彼が、眉を寄せて悲しい顔をして、人の顔を触るというシーン。
決して大げさに感情表現していないのに、
痛いほどの悲痛が伝わってきて泣けました。
そんな彼はロスに来る前はどんな暮らしをしていたのでしょう。
気になります。
こんな映画こそ人に見てほしい。
それを温故知新とひとは言う。
襲う場所と逃げる先を教えろ
仕事は5分でやれ
何があろうと
5分間は外で待つ
その5分間を過ぎたら
待ってるとは思うな
銃は持たない
運転だけだ
全てが謎に包まれた男。数年前に街に流れ着いた、ある男。夜の危険な世界につながりを持つ男。感情を滅多に表に出さずに日陰を生きる。そんな寡黙な男が、ある日出会ってしまったひとりの女性。次第に近づいていく二人。その彼女の夫が服役を終え、獄中でトラブルを抱えたまま二人の前に現れる。
男が自らに課した「美学」。愛する隣人のためにその一線を踏み越えるとき、物語は下り坂を転がるように疾走(ドライヴ)をはじめ、寡黙な男の激情が走る(ドライヴ)。
ファッションの話をしよう。
世の中には流行がある。今年はこれがトレンド。こいつはもうダサい。そんな流れが季節に寄り添って移り変わって行く。でも何年かそんな流れの中にいると、定番といえるスタイルが見えてくる。流行も押さえながら自分のスタイルを身につけていくこと。それがオトナになることの楽しみのひとつだと思う。スタイルは生活や人生観、世界観とセットになったものだ。
映画にも流行がある。マトリックスが大成功した後には、スローモーションやバレットタイムが大流行したよね。それこそ、なんでここでスローになるの!?ってところまで。ジェイソンボーン三部作が成功を収めてからは、あの007までもがあのアクションのスタイルをカバーするようになった。
でも、いま流行っているものが全てじゃない。
かつてのスタイル、今は忘れられかけた、アーカイブの中にあって、しかし輝きを失わないモノ。
ドライヴはストイックなまでに、そんな「ありし日のスタイル」にこだわった、「スタイルのスタイルによるスタイルのための」映画でもある。
例えば主人公。七三にわけたブロンド。トレードマークは背中に黄金のサソリの刺繍を背負った、白いナイロンブルゾン。色落ちの少ないスリムなブルーデニム。口にはいつも楊枝をくわえ、クラシックな腕時計を嵌める。昼はカースタントのアルバイト、あるいは自動車整備工場の修理工。そして夜の顔は凄腕の「逃がし屋」。本稿冒頭のくだりは、劇中でクライアントに並べた彼の条件だ。職人的な妥協なきストイックさがそこにはある。
愛車は73年式シボレー マリブ。くたびれた旧いクルマという以外に特徴はないが、ボディはいつもクリーンで、コンソールには丁寧にインストールされた三連メーター、そしてステアリング前には外付けのタコメーター。4200回転のところにさりげなく赤いマークが施されている。こだわりがこれだけでも充分読み取れるだろう。
映画のルック、映像の「見た目」にも掟がある。徹底的にハイテクを排除した生活空間。現代を舞台にしながら、パソコンはスクリーンに映らない。ほんの僅かな例外を除いて、デジカメも、タブレットも、ハイテクを感じさせるガジェットは丁重に映像から遠ざけられ、ノスタルジックな世界が広がる。
主人公が暮らすアパートも、いたるところがくたびれて、いかにも安そうだ。壁紙は色が抜けているし、エレベーターなど今にも故障しそうな古さ。たやすく蹴破れそうな木製のドア。アパートから一歩外へ出れば、街並みも疲れていて、近代性やモダンな印象が注意深く排除されている。そこに広がるのは都会でありながら繁栄から置き去りにされたかのような、埃にまみれた郊外の風景。
そう。この映画は70年代、または80年代のあるジャンルのスタイルを、様式美として貪欲に取り込んだ、美学に関する映画でもあるんだ。
じゃあ、過去の遺産への単なるオマージュなんですか。コピーしておしまいですか。
そこで若きレフン監督が選んだのは、あるスタイルを踏まえながら、新たなスタイルを作り上げること。照明の使い方に関する思い切った演出をもって、その突破口を切り開いた。
普通、映画の照明というやつは、照明そのものが演出となることは少ない。キャメラの被写体をいかに写すかという補助的な役割を果たす存在であって、演出論から言ってみればデジタルカメラ、フィルムカメラに対するレフ板のありかたに近い。
しかし、この映画では、照明自体が語る場面がある。照明が役者の前に出てくるとんでもない場面があるのだ。それは決定的に舞台照明のやりかたで、演劇の照明家や演出家の得意とする手法だ。
同時に、光と陰そのものに意図と意味を与え、映画を読み解く手掛かりとしている点も見逃せない。例えば、アンバーレッドとブルー(あるいはブルーグリーン)の照明。その使われ方にはおおいに寓意性があり、暗喩としてのコードを含んでいる。
かつてロードオブザリングでピーター=ジャクソン監督が、その語り口において作家性を物語ったように(伊藤計劃氏の指摘)、本作ではニコラス=ウィンディング=レフン監督は、照明による演出という語り口を持って、かつて語られたスタイルに新しい彩りを添えた。
ファッションの世界では、定番的な「型」に新たな素材や縫製、ディテールを持ち込んで、再びブレイクさせる瞬間がある。カンヌに、そして世界に届いた新たなスタイルの出現に興味を持ってもらえたなら、ぜひ目撃してほしい。
あなたには本作の照明の「意図」が、全て読み解けるだろうか?
男性にお勧めの映画
評価が高かったので少し期待をしました。
よくできている映画でしたが、よくある話。
驚きには欠けます。
でも主人公の運転がうまいのは、凄く良く伝わり
シーンには緊張感がとてもあってそこらへんは楽しめました。
個人的にツボに入らなかったのですが
男性ウケは良さそうだし、
ハラハラするシーンもあるので
カップルで見るといいのかも。
見て後悔はしない映画。
見た後、強烈に印象に残るわけでもない映画。
そんな映画です^^
殺られる前に殺れ
いきなり今年度最高の作品に出会ってしまったかもしれない。無駄なカーチェイスを省いた強盗シーンのオープニングでいきなり映画に引き込まれる。後部座席に座り、警察にびくびくする強盗2人組を尻目に無表情でハンドルを握る「ドライバー」。理解しがたいほど強烈で魅力的なアンチヒーローだ。
まず、その「ドライバー」役のライアン・ゴズリングが最高の演技を見せてくれる。「ブルーバレンタイン」、「スーパー・チューズデー」と彼の主演作を見てきたが、どれもこれも全く違う人物なのに忘れがたい。抑えきれない感情を表にさらけ出すディーン、希望を抱えていたのにある事件がきっかけで豹変していくスティーヴ。そして内なる情熱、怒りを押さえ込み無表情に金槌を振りかざす「ドライバー」。彼は本当にすごい俳優だ。若手の中でもずば抜けている。アイリーンと視線を交わしあい、少しだけほほえむ。その優しさにあふれるシーンがあるから凶行に及ぶ時の残酷さが際立つ。
小規模のコミュニティで起こる事件だからこそ、恐怖やスリルが観客にとって身近になる。鮮烈なバイオレンスシーンがやはり映画の肝となっているのだ。むしろ映画はそこからグッと面白くなる。エンディングに近づくにつれ「ドライバー」の運命を案じるようになる。あふれ出す愛情と狂気が見事に混ざり合い、最高にスタイリッシュな作品が完成した。
こんな映画めったに見られない。まだ見ていない人はいますぐ映画館へ足を運んで欲しい。
(2012年4月15日鑑賞)
ライアン・ゴズリングが高倉健に見えた
ただ単純なアクション映画やバイオレンス映画ではない。
孤高の男の熱く深いドラマである。
昼は映画のスタントマン、夜は強盗犯を逃がす天才ドライバー。
好意を抱いていた女性を守る為、ある仕事を引き受けるが、危険な世界に足を踏み入れる事に…。
登場人物も少なく、ストーリーはシンプル。
前半は非常に静かな展開。
そんな沈黙を突然破るバイオレンス。
日常の中の事件だって唐突に起こり、張り裂けそうな緊張感に包まれる。
そして遂に主人公の怒りが爆発し、一気にクライマックスへ。
暴力描写はなかなか強烈だが、淡々とした語り口との対比が、暴力の恐ろしさと哀しさを訴える。
ライアン・ゴズリング演じる主人公がとにかくクール。
無口だが仕事は完璧にこなし、女子供には優しく、きっちりケジメを付ける。
まるで高倉健か、東映任侠映画の主人公か、マカロニ・ウエスタンの主人公のような、ストイックで男気溢れる姿にしびれる。
別れのキス・シーンが美しく、悲しい。
ニコラス・ウィンディング・レフンの演出、映像、音楽、編集、ドライヴ・テクニック、全てがハイセンス。
キャリー・マリガンが可憐。
お久々アルバート・ブルックスが貫禄たっぷり。
最も危険で優しいドライバー
こちらはLAを舞台にした犯罪映画。
主人公は名前を持たない。エンドクレジットも「ドライバー」と出るだけ。
男は、車のメカニックとスタントマンの傍ら、犯罪者を犯行現場から逃がす運び屋もやっている。
車は逃走し、追撃し、物陰に潜み、クラッシュする。
車は生き物のように呼吸し、表情を変える。
特に、夜の街を疾走する主人公の車はとても自由で官能的だ。
男は、偶然乗り合わせたエレベーターで一人の女性に好意を抱く。
女性とその家族を守るために、出所した夫の運び屋を引き受ける。
小さな犯罪と思われたものが、暴力の連鎖を生んでいく。
主人公のライアン・ゴズリングとキャリー・マリガンが、
エレベーターの中で交わすキスシーンが切なすぎる。
映像、シナリオ、音楽、キャスト全てが噛み合って、
これほどの陶酔感を味わうことのできる映画はそうない。
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