華麗なるギャツビーのレビュー・感想・評価
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素晴らしかったです!
脚本から映像,キャスト,音響全てにおいて素晴らしい。また、時代背景や装飾などといった物それらも物語の中へ引き込む魅力あるものでした。
若干リメイクと言うことで今風に曲や雰囲気も合わせてあり、非常に新しく。それでいて、物静かな原作の雰囲気を兼ね備えたTHE 映画でしたね。
誰しもが抱く夢。
理想や欲望などといった人間の根本的な部分を切なくも美しく我々の目に焼きつけてくれる、そんな作品でした。
グレート!
とにかく、派手!
下品な失敗作
華麗なるギャツビーを観た!
まさしくグレートなギャツビーでした
こんなに切ない話だったんですね。
豪華絢爛、とにかくド派手にやりたい放題やりまくって、最後はキナ臭い話で終了・・・みたいな映画だと思っていたのですが、こんなに切なくて物哀しい話だったとは・・・。
まあバズ・ラーマン監督お得意のパターンでしたので、物凄く驚いたと言うほどではないですが、ギャツビーがどうやって大富豪と呼ばれるまでに成り上がったのか、何故毎晩豪華絢爛なパーティーを催しているのか、その謎が物凄く真っ直ぐで純粋な理由だったので、予想以上にグッとストーリーに引き込まれてしまいました。
前半はトビー・マグワイアが演じた隣人ニックが飄々と物語を進めていく形だったので、正直何か眠くなりそうな映画だなと思いながら見ていたのですが、終わって見ればこの形だったからこそグッと感情移入できたのかなと思えましたよ。
ただ豪華なだけではなく、ただ哀しいだけでもない、そこにニックから見た尊敬、憧れの感情が入ってこその「華麗なるギャツビー」だったなと。
まあもう少し当時の時代背景が詳しく描かれていれば更に感情移入できた気はしましたが、これ以上長い映画になってしまうと相当ダレてしまうので、バランス的にはこの位が無難なところでしょう。
それにしても、ディカプリオは相当な嵌り役でしたね。
元ネタを見ていないからそう思えるだけかもしれませんが、私的にはこれだけ狂おしく純粋な愛を表現できるのは、ディカプリオ以外考えられないぐらい嵌っていたと思いました。
憎々しい恋敵を演じたジョエル・エドガートンも、素晴らしい存在感を見せてくれましたね。
惜しいのはデイジーを演じたキャリー・マリガンが、思いのほか上流階級の美女には見えなかったことか(好きな女優さんではあるのですが)。
むしろジョーダンを演じたエリザベス・デビッキの方が嵌り役に見えましたが、見せ場が少なかったのが何とも惜しまれます・・・。
切ない…
喧騒、喧騒、また喧騒
DVDレンタルで安く映画をみられる時代に、わざわざ劇場まで出かけて行って、より高いお金を払う意味とは?
……という問いへの答え方は人それぞれでしょう。いちはやく新作を見たいから、大きなスクリーン、いい音響で見たい、などなど。
21世紀版ギャツビー、そうした問いに強烈に答えてくれる映画であることは請け合いです!
何よりド派手な演出、映像、音楽の洪水に圧倒されました。
真っ暗な劇場に座り、巨大なスクリーン一杯に広がる色彩を眺めていると、飲み込まれるどころか押し流されてしまいそうです!
これが狂騒の20年代の映像的、またフィクション的表現なのでしょうか?
きな臭い国際情勢を尻目に、一次大戦がもたらした好景気に湧くアメリカ。豊かさのすぐ側には残酷な戦争の影が見え隠れしている、という時代を舞台にした映画です。
気を抜けば視界のはしに浮かんでくるような不安を、徹底的に蹴散らし、押さえつけるようなギャツビーの乱痴気騒ぎは、どこか時代の精神と繋がっている気もします。
完全無欠のビューティ、というタイプじゃなくて、スキのある可愛らしさのマリガンもデイジーに合っていたと思います!
シャツを見ていきなり涙がこぼれてしまうシーンがフェイバリット。
トムとのギャツビーの対決シーンは、原作を読んだときのイメージ的には、もっと暑くて息苦しい、茹だるような雰囲気でやってほしかったような気も?
DVDで見るときは、是非プロジェクターを持っている友達の家で笑
(3Dでやるって聞いて、あの原作のどこを3Dに?と思いましたが、観た後では納得です。観たのは2Dでしたが、3Dだったらあのシーンが飛び出してるんだろうなと、なんとなく考えられて楽しかったです笑)
好きです。
原作を損なわずにバズ・ラーマンらしさを演出
フィッツジェラルドの原作を数回読み返して気に入っていただけに、これがまた映画化されると聞いたときは正直なところ、不安になりました。特にバズ・ラーマン監督は以前に、「ロミオ+ジュリエット」という映画でシェークスピアの原作を現代の南米に舞台をすり替えて、独特な世界を世に送り出したことのある人だけに(映画の賛否は二極化したようです)、今回の作品では原作をどの程度書き換えてくるのか予想ができなかったからです。しかし、蓋を開けてみると原作の骨格はしっかり残して、その上で彼独自の音楽感を散りばめていたので最後まで見入ることができました。
原作を読まれた方ならお気づきの方が多くいらっしゃるとは思いますが、フィッツジェラルドは意識的に色彩を使い分けています。例えば、デイジーに関する描写では「白」が多く使われていて、この「白」はデイジーの無垢さを表しているとされます。また、ギャツビーがデイジー邸の方をぼんやりと眺める際に登場する「緑」の灯はギャツビーの果てしない夢を表現しているとされ、作品上欠かせぬ重要な要素となっているようです(「緑」が何を具体的に意味するのかは諸説あって私にもよく分かりません。一説には合衆国紙幣の「緑」であるとか)。私の場合、このように下手に予備知識があったものでしたから、「もしあの場面であの色が出てこなかったら・・・」という余計な不安に陥ったのもご想像していただけるかと思います。
つまり、ギャツビーとデイジーの最初の登場シーンが最も気になるところだったのです。しかし、監督は私のような観客の期待を裏切りませんでした。ニックがギャツビーに初めて会う桟橋では、ギャツビーは対岸に霞む「緑」の灯を恋い焦がれるように見つめていますし、デイジーの登場シーンでは監督の凝った演出と同時に「白」のシーツに身を絡めて強烈な登場を果たします。その後の大まかな脚本は概ね原作に忠実で、私としては不満はほとんどありません。もし、言わせていただくなら、ニックがニューヨークに来るときの心情(原作では従軍経験によるトラウマでホームタウンの西部にいられなくなったという設定)と、同じく西部出身のギャツビーが東部に憧れるが、結局西部出身という軛から逃れられなかったという2点が映画では言及されていないことです。しかし、時間の制約がありますし、この2点を抜き去っても原作の良さは損なわれていないと思います。
バズ・ラーマン監督の独自色はギャツビー邸の豪快なパーティーの場面に凝縮されています。舞台は1920年代のアメリカですが、あのシーンは様々な時代の音楽が派手に組み合わされて観客の脳裏に焼き付かせ、映画を観終えた後にやりがたい虚しさを良い意味で助長しています。現代風のアレンジが違和感を覚えさせないところでふんだんに使われ、作品の古臭さを感じさせない作用が働いているように思います。
最後になりましたが、俳優陣の素晴らしさも作品に貢献しています。悲劇の主人公、ギャツビーを演じるディカプリオの良さは期待以上でしたし、ニック役のトビー・マグワイアもディカプリオに負けない役者っぷりでした。レンタルが開始されたら是非借りてきてまた観たいですね。
なぜいまこれなのか?作品を包むゴージャスな雰囲気は、今や過去の話となってしまったキライがあります。
第1次大戦後“ロスト・ジェネレーション”と呼ばれ、虚脱感の中に生きる戦後世代の代弁者とされた米国の作家、F・スコット・フィッツジェラルドの同名小説が原作。この原作はアメリカ文学の代表的な名作として読み継がれてきた本作の魅力は、主人公の破天荒でゴージャスな暮らしぶりなのだろうと思います。
しかし、作品を包むゴージャスな雰囲気は、今や過去の話となってしまったキライがあります。バブルとデフレを経験した現代の日本人にとって、。超リッチの華麗なる生活と恋愛模様。これが描かれても、それがどうしたとなりかねないし、現に予告編の段階から疑問に感じてきました。
絢爛豪華な乱痴気騒ぎを除けば、ストーリーの核となっているのは、至ってシンプルな三角関係を描いたメロドラマ大作なんですね。元恋人と現在の夫との間で揺らぐ女心が描かれる点で、『冬ソナ』とたいして変わりありません。むしろ『冬ソナ』のほうが、ハラハラさせる悲恋の行方に感情移入することでしょう。ヒロインのデイジーの心情というのがイマイチよく伝わってきませんでした。
けれども、ギャツビーを演じるディカプリオは、凄くいいキャラクターを作り出していて、演技力の巧みさに、さすがだなぁと舌を巻きました。派手な外見の内側を孤独感が吹き抜けるようなギャツビーの佇まい。まことに悲劇の主人公にふさわしいキャラでした。そのディカプリオとデイジー役のキャリー・マリガンが桟橋の突端に体を寄り添いながら絡むシーンは、何と絵になること。ディカプリオファンの方なら、必見のうっとりさせられる場面です。役者がいいとどんな本でも存在感とフェロモンだけで、観客を魅了させてしまうものなんですね。
本作は、スターを擁した本格的な米製恋愛映画と、3D映画の新局面が試される意味合いが強い企画だったと思います。しかし、最終の興行収入で、10億円突破が難しいようです。肝心の20、30代の女性が動いていないようなのです。それは、繰り返すけれどメロドラマとしては欠かせない愛情の葛藤やゆらぎといった女性目線が弱いからでしょう。本作の筋を、後日小説にしていくニックの回想にしてしまったため、ラストの衝撃的事件すら淡々と語られているような印象となってしまうところが損をしていると思います。 ドラマ重視の作品で、3D映像の魅力を打ち出す。これが、3D映画としては初めてと言えるほどの売りにしたかったようですが、実際に3D版を上映した劇場はかなり限定的でした。やはり観客側がドラマ重視の作品で3D映画にどれくらいニーズがあるのか配給側は再検討すべきでしょう。
独特の映像と音楽センスを持つラーマン監督の描写は凄くロマンチーテックで、海を隔てたふたりの豪邸を印象的に描きだしていました。
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