劇場公開日 2013年6月14日

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「登場人物達の幼稚性が際立つ作品。」華麗なるギャツビー Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5登場人物達の幼稚性が際立つ作品。

2014年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

序盤のパーティーシーンは非常に派手。
音楽が鳴り響き、人が踊り狂い、光が散りばめられ、花火が打ち上げられる。
3Dで鑑賞しましたが見応え有りました。

ただ、物語のテンションは序盤が最高峰。
あとは終盤に向けて徐々に下がっていく一方。
序盤の派手な絵面に反して中盤以降は地味な場面が続くのが印象的です。

また本作は主要な登場人物が全員幼稚。
謎に包まれた大富豪ジェイ・ギャツビーはかなり拗らせた感じ。
求め過ぎる彼の姿勢は或る時点から痛々しさしか感じません。
対するデイジーも箱入りお嬢様。
外の世界に憧れつつも、自分の足では立てない。
彼女に振り回される周りの人間に憐憫の念を禁じ得ません。
また、彼女が或る存在に全く気を掛けないことも
幼稚性を感じる一つでした。

その他登場人物も身勝手で独占欲が強く子供の集まりのようでした。
子供同士が自らの望み通りに事が運ばない故に互いに傷付けあう姿は哀しくもあり滑稽でもありました。

本作は中身の無い虚飾の世界を描いているため、徐々にテンションが下がる構造は致し方無い部分があるかと。
虚飾の世界を一皮ずつ剥いていき最後に残ったモノ。
非常に地味ですが若干グッとくるものもありました。

オススメです。

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Opportunity Cost