「空洞だけの"狂乱"の奥に…。」華麗なるギャツビー 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
空洞だけの"狂乱"の奥に…。
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結局ニック・キャラウェイだけが"彼"を知る者になって、愛するデイジー・ブキャナンは"愚かな狂乱"の一部になった…。だけどそれが"愚か"なのか括ることが全然出来ない…。きっと"ジェームズ・ギャツビー"も同じことが言えるかも。過去の"愛"を追い求め、その為だけに全てを捧げる…。それを愚かと言う人もいるかもだけど、だとしてもあの生き様を最期まで見て、愚かだなんて思わない。だって"愛"は理屈なんかで表すことはできないし、その時誰かを好きになったら、想いは燃えて止められないし、胸を痛めて苦しめて、些細なことで嬉しくなる…。そんな厄介で制御できない愚かなものが"愛"だから…。
正直ラーマン監督作は『ロミ+ジュリ』以外見てないけど、これほど哀しく真っ直ぐな"愛"をこんなに熱く感じたのは、間違いなく監督のおかげ。賛否両論の対象らしい"豪華絢爛な装飾"と"響き渡る派手な音楽"。この二つがあるからこそ躊躇ゼロで星5にしたから。
まあ唯一不満があるなら、『アビエイター』の頃のレオにギャツビーやってほしかった。でも映画嫌いじゃないし、今度は3Dで見たい!
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