劇場公開日 2013年6月14日

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「喧騒、喧騒、また喧騒」華麗なるギャツビー ビルキーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0喧騒、喧騒、また喧騒

2013年8月15日
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鑑賞方法:映画館

興奮

DVDレンタルで安く映画をみられる時代に、わざわざ劇場まで出かけて行って、より高いお金を払う意味とは?

……という問いへの答え方は人それぞれでしょう。いちはやく新作を見たいから、大きなスクリーン、いい音響で見たい、などなど。

21世紀版ギャツビー、そうした問いに強烈に答えてくれる映画であることは請け合いです!

何よりド派手な演出、映像、音楽の洪水に圧倒されました。
真っ暗な劇場に座り、巨大なスクリーン一杯に広がる色彩を眺めていると、飲み込まれるどころか押し流されてしまいそうです!

これが狂騒の20年代の映像的、またフィクション的表現なのでしょうか?

きな臭い国際情勢を尻目に、一次大戦がもたらした好景気に湧くアメリカ。豊かさのすぐ側には残酷な戦争の影が見え隠れしている、という時代を舞台にした映画です。

気を抜けば視界のはしに浮かんでくるような不安を、徹底的に蹴散らし、押さえつけるようなギャツビーの乱痴気騒ぎは、どこか時代の精神と繋がっている気もします。

完全無欠のビューティ、というタイプじゃなくて、スキのある可愛らしさのマリガンもデイジーに合っていたと思います!
シャツを見ていきなり涙がこぼれてしまうシーンがフェイバリット。

トムとのギャツビーの対決シーンは、原作を読んだときのイメージ的には、もっと暑くて息苦しい、茹だるような雰囲気でやってほしかったような気も?

DVDで見るときは、是非プロジェクターを持っている友達の家で笑
(3Dでやるって聞いて、あの原作のどこを3Dに?と思いましたが、観た後では納得です。観たのは2Dでしたが、3Dだったらあのシーンが飛び出してるんだろうなと、なんとなく考えられて楽しかったです笑)

ビルキー