コンテイジョンのレビュー・感想・評価
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描写はリアルだが山場がない
リアルな分、ドキュメンタリー的な映画になったように感じます。
未知のウィルスによるパンデミックに、奔走する人々を描いた群像劇。
Wikiによると専門家からも助言を得ているようで、非常にリアルに感じられる緊迫感のある作品です。
ただ、リアルと感じられるが故に、ややドキュメンタリー的な要素が強く、ストーリーとしての面白みに欠けるようにも思えました。群像劇として描かれていますが、主人公を中心にした展開の方がストーリー的な面白さも現せたのではないでしょうか?
ラスト。マッドデイモンが階下に降りると、娘と彼女のボーイフレンドが静かに踊っているシーンがあります。大きな悲しみの対比として、薄日のような明るさを描いたとても良いシーンでした。
映画とは別の話ですが、ネットリテラシーについて。この映画には陰謀論をまき散らすブロガーが出て来ますが、非常に恐ろしい存在ですね。災害の度に、ネットでのデマが問題になります。そして歴史を紐解くと、関東大震災の際にデマにより朝鮮人が多く虐殺されています。コロナウィルスに対するネットのヒステリックな書き込みをみると、そのような危険性がより高くなっているわけで、その恐ろしさをもっともっと知る必要があると感じました。
今だから見て知る恐怖。
香港から始まりあっという間にパンデミック化し感染する強力な新種のウイルスに世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子。えもない噂やインターネットやSNSから発症や状況などをスティーブン・ソーダバーグがリアルに映し出し、それに恐怖をなす豪華俳優陣で描くサスペンスで、大変勉強になったがここまで豪華キャストを使ってるので、ある程度の人間ドラマとか展開に期待をしていたのだが、その部分は肩透かしを食らったようで、ある意味でドキュメンタリーを見ているかの様な気もして何となく勿体なかった。ラストもスティーブン・ソーダバーグなりで、納得はさせられるオチではあったが!しかしコロナウィルスの今だからこそ見て知った恐怖。人との接触、マスク着用と手洗いは必ずしようと思い知らされた作品である。
勉強になりました
随分前に観た映画だが、昨今のコロナ・ウィルス騒ぎで思い出し観なおした。状況が変わるとこんなにも真剣に観られるのかと自身の浅はかさが身に染みる・・。
未知のウィルスと闘う疫病学者たちの奮闘を描いている、なんといっても第一線の専門家を監修、指導に組み入れているのでリアリティがけた外れだ。まさに連日テレビで報道されるニュースと重ねて怖くなる。映画の中で語られるウィルスにまつわる薀蓄も考え深い、人間の感染症の60%は動物由来のものだそうだ、大昔にも感染はあったが移動手段が限られていたので局所的で済んだのだろうと言う、ひょっとしてそんな抵抗力を持つDNAが現代人に稀に受け継がれていても不思議はない、ご先祖に感謝すべきだ、マット・ディモンやジュード・ローが発症しなかったのが嘘っぽかったが少し納得がいった。疫病に限らず飢えや死を身近に感じるといとも簡単に人の理性や倫理観が吹き飛ぶだろうことは想像に難くない、弱いからこそそういった状況に追い込まれない平時からの努力が一層必要なのだろう・・。勉強になりました、為政者にはぜひ観て頂きたい映画です。
特徴が無くすぐ忘れそうな映画!!
コロナウィルス(米国特許で開発者は二人の日本人)が流行っているので観てみました。序盤で「水俣病は水産業者が業務上疾病として揉み消した」という台詞があり、ああこの映画は適当な内容だなと思いました。また後半の「安全保障省はワクチンを水道水に入れる事はできないかと言っている」という台詞もビル・ゲイツ財団の好みが伝わって良かったですが、全般的に特に観るべき箇所が無く、暇潰しにもならない、面白味の無い映画でした。ウィルスをばら蒔く前にワクチンは既に用意してあるばずなので、ノロノロ作っていて嘘臭いです。一般人がバタバタ死ぬシーンも特に無く、半端な気持ちで作った映画でした。
拡大
DVDで鑑賞(字幕)。
未知のウイルスがパンデミックを起こし、感染はあっと言う間に世界中に拡大。人類滅亡の危機が迫り来る中、様々な立場にある人々の群像劇が展開されました。
この手の作品はパンデミックが発生すると凄まじいパニックが引き起こされ、世界が恐慌を来すのがお約束みたいな感じでしたが、本作はそれだけにあらず…
ジワジワと静かに物事が進行していく印象でした。確かにパニックはパニックですが、それを淡々と捉えている印象で、実際はこうなのかもなと思いました。
とにかく緊張感がハンパなく、よく練られた脚本と豪華キャストの演技に引き込まれました。ドキュメンタリーを観ているような錯覚を覚え、恐怖を抱きました。
※追記(2020/03/10)
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている現在、本作で描かれたことは今の状況を予見していたようで、クォリティーの高さに改めて戦慄を覚えました。
※追記(2020/04/26)
いつかみんなと握手出来る日が来ることを祈るばかり…
※以降の鑑賞記録
2020/04/26:Netflix(吹替)
※修正(2023/03/22)
一風変わったウィルスパニック
恐怖の原点は、進化していくウィルス感染。それに感染するとどうなるかまで描いている。その辺りはゾンビものとかに近いが、今作はその恐怖に対抗する勢力だけではなく、様々な視点が織り込まれていて、ともすれば散漫になりがちな所をそこそこ上手くまとめている。
目に見えない、得体の知れない恐怖に対して、右往左往と煽動されていく市民と、煽動する悪意いや善意?一応解決まで至るのは救い。
豪華役者陣は少し勿体ない気もする。
全体的に淡々と進むのは、音楽も含めてソダーバーグ監督らしさでしょうか。
※'20.4/18再見
「Day 2」からのスタートで、ラストに「Day 1」が来るこの巧さ。驚嘆。
にしても、マットデイモンは例え理由はどうあれ、マスクはした方が良い。
現状の新型コロナに比べると、恐ろしく感染スピードが早く罹ったら即死だが、
ラストの、コウモリ→ブタ→料理人、という経路が、今でもそうなのではないかと想起させる。
予言の書の様。
カリスマブロガーの存在が
解剖シーンにはちょっとドキリとさせられた。パンデミックものをソダーバーグが撮るという意外性もさることながら、こうしたパニック映画に一流俳優を惜しみなく使うというのも凄いぞ!
パニックとは言ってもゾンビ映画のように直接的な恐怖を描くものじゃなく、“動”よりも“静”、人間の心理やリアリティ重視の感染モノなわけだ。保健局やCDC(アメリカ疾病管理予防センター)の職員を中心とした、未知のウィルスと戦う姿を描いている。『アウトブレイク』などとは違い、それほど緊迫したクライマックスがあるわけでもないのが特徴。邦画で言えば、『感染列島』みたいなシミュレーション映画。
マット・デイモンとグウィネス・パルトローは再婚同士(?)で、彼女が香港へと出張に行き、その帰りに元恋人と浮気していたことも判明。そんなことより感染源はどこなんだ?と必死に探す人々。そして、感染が拡大し、全世界で2000万人もの人が死んでいき、ようやくワクチンが完成する。途中、あちこちで暴動が起こり、ワクチンが出来ても大量生産するには時間がかかるため、さらに暴動。ジュード・ロウ演ずるカリスマ・ブロガーにより“レンギョウ”が特効薬だといったデマを信じる人々。そのブロガーも詐欺罪で逮捕されるが、熱烈なファンにより保釈金が・・・などというサブストーリーもある。
コティヤールがクレジットのトップにきているが、彼女はWHOから香港へと派遣された医師であり、ワクチンが完成した後でも香港の順番は先延ばしという理由から郊外の村に拉致されたりする。各国政府や製薬会社とWHOの癒着などといった、想定される社会問題も考えてある作品であり、様々な問題を静かに訴えてくる。
おうち-160
嵐の最中の静けさ。
目に見えないものが一番怖い。
それもそうだが、その先に見えてくる人間の本性がもっと怖いと思いました。
人は1日2000回から3000回、顔を触るらしいです。
仕事に行くだけで色んなものに触り、色んな人に移すという当たり前の事実を、静かにソダーバーグらしく伝えていく、この怖さ。
嵐の前の静けさ、ではなく、嵐の最中の静けさ。
人間の本性も見えてくる。私だって生きたい、身近な人を守りたいと願うから、善人の立場で何か言うことは出来ない。
大切な人だけは救いたくて、情報を教えちゃうという気持ちもわかるし、それに反発する市民側の意見もわかる。
自分のため、愛する人のために食料を求めて動物に戻る瞬間も。
だからこそ、見てて一番辛かったし怖かった。
相変わらず音楽も素晴らしい。
相乗効果でドキュメンタリーのように進んでいくので、よりリアルでした。
本当にこんなことにはなってほしくない。
過剰な演出はない。
だが、なかなかにえげつない内容となっている。
公開時は鳥インフルエンザの蔓延が騒がれたのに最近はあまり話題にならない。
突然流行した脳炎と感染拡大を防ごうとするCDC、パニックになる社会と金儲けに暗躍する輩を描いている。
だが、この作品のタイトル「ホントは怖いウィルスの進化」ではないか?
コウモリから養豚、さらに人間へと言う流れ。
感染していく過程で予想外の進化を遂げるウィルスは現実に何処かで起こっているのではないかと不安を抱かせる。
開発で森林からコウモリを追い出した事が始まりとしたら、やり過ぎた事が帰ってきたと思わせるラストに納得する。
もうひとつ恐ろしいのは企業の利益追求である。
ワクチン早く作って儲ける姿は現実と重なる。
これから先の未来ではウィルスを作ってばら蒔いて、そのワクチンを素早く売り付けるような自作自演もあるかもしれない。
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自宅で鑑賞。タイトル通りで捻りが無い程のストレートな内容。豪華キャストを鏤め一定のテンションを維持しつつ圧倒的なリアリティを持って多角的に骨太に描く。ラストの感染経路の種明かしも鮮やか。僅か十日間で撮影を終えた“Dr.エリン・ミアーズ”のK.ウィンスレット、このテの薄幸な役が似合う。G.パルトローの“ミッチ・エムホフ”、臨死~『ソウ4('07)』を思わせる検死シーンの迫力ある演技は流石。更に“アラン・クラムウィード”のJ.ロウが凄く佳い。控え目乍ら効果的なC.マルティネスの音楽も佳かった。80/100点。
・豪華なキャスト陣はモブキャラに迄至るがそんな中、小林義明が東京のバス内の犠牲者役で出演している。亦、G.パルトロー演じる“ミッチ・エムホフ”役は当初、J.コネリーがキャスティングされていた。S.ソダーバーグ監督も“ジョン・ニール”の声でカメオ出演している。
・鑑賞日:2012年6月30日(土)
主役級のキャストがずらり
普通
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