コンテイジョンのレビュー・感想・評価
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DVDで鑑賞(字幕)。
未知のウイルスがパンデミックを起こし、感染はあっと言う間に世界中に拡大。人類滅亡の危機が迫り来る中、様々な立場にある人々の群像劇が展開されました。
この手の作品はパンデミックが発生すると凄まじいパニックが引き起こされ、世界が恐慌を来すのがお約束みたいな感じでしたが、本作はそれだけにあらず…
ジワジワと静かに物事が進行していく印象でした。確かにパニックはパニックですが、それを淡々と捉えている印象で、実際はこうなのかもなと思いました。
とにかく緊張感がハンパなく、よく練られた脚本と豪華キャストの演技に引き込まれました。ドキュメンタリーを観ているような錯覚を覚え、恐怖を抱きました。
※追記(2020/03/10)
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている現在、本作で描かれたことは今の状況を予見していたようで、クォリティーの高さに改めて戦慄を覚えました。
※追記(2020/04/26)
いつかみんなと握手出来る日が来ることを祈るばかり…
※以降の鑑賞記録
2020/04/26:Netflix(吹替)
※修正(2023/03/22)
一風変わったウィルスパニック
恐怖の原点は、進化していくウィルス感染。それに感染するとどうなるかまで描いている。その辺りはゾンビものとかに近いが、今作はその恐怖に対抗する勢力だけではなく、様々な視点が織り込まれていて、ともすれば散漫になりがちな所をそこそこ上手くまとめている。
目に見えない、得体の知れない恐怖に対して、右往左往と煽動されていく市民と、煽動する悪意いや善意?一応解決まで至るのは救い。
豪華役者陣は少し勿体ない気もする。
全体的に淡々と進むのは、音楽も含めてソダーバーグ監督らしさでしょうか。
※'20.4/18再見
「Day 2」からのスタートで、ラストに「Day 1」が来るこの巧さ。驚嘆。
にしても、マットデイモンは例え理由はどうあれ、マスクはした方が良い。
現状の新型コロナに比べると、恐ろしく感染スピードが早く罹ったら即死だが、
ラストの、コウモリ→ブタ→料理人、という経路が、今でもそうなのではないかと想起させる。
予言の書の様。
カリスマブロガーの存在が
解剖シーンにはちょっとドキリとさせられた。パンデミックものをソダーバーグが撮るという意外性もさることながら、こうしたパニック映画に一流俳優を惜しみなく使うというのも凄いぞ!
パニックとは言ってもゾンビ映画のように直接的な恐怖を描くものじゃなく、“動”よりも“静”、人間の心理やリアリティ重視の感染モノなわけだ。保健局やCDC(アメリカ疾病管理予防センター)の職員を中心とした、未知のウィルスと戦う姿を描いている。『アウトブレイク』などとは違い、それほど緊迫したクライマックスがあるわけでもないのが特徴。邦画で言えば、『感染列島』みたいなシミュレーション映画。
マット・デイモンとグウィネス・パルトローは再婚同士(?)で、彼女が香港へと出張に行き、その帰りに元恋人と浮気していたことも判明。そんなことより感染源はどこなんだ?と必死に探す人々。そして、感染が拡大し、全世界で2000万人もの人が死んでいき、ようやくワクチンが完成する。途中、あちこちで暴動が起こり、ワクチンが出来ても大量生産するには時間がかかるため、さらに暴動。ジュード・ロウ演ずるカリスマ・ブロガーにより“レンギョウ”が特効薬だといったデマを信じる人々。そのブロガーも詐欺罪で逮捕されるが、熱烈なファンにより保釈金が・・・などというサブストーリーもある。
コティヤールがクレジットのトップにきているが、彼女はWHOから香港へと派遣された医師であり、ワクチンが完成した後でも香港の順番は先延ばしという理由から郊外の村に拉致されたりする。各国政府や製薬会社とWHOの癒着などといった、想定される社会問題も考えてある作品であり、様々な問題を静かに訴えてくる。
おうち-160
嵐の最中の静けさ。
目に見えないものが一番怖い。
それもそうだが、その先に見えてくる人間の本性がもっと怖いと思いました。
人は1日2000回から3000回、顔を触るらしいです。
仕事に行くだけで色んなものに触り、色んな人に移すという当たり前の事実を、静かにソダーバーグらしく伝えていく、この怖さ。
嵐の前の静けさ、ではなく、嵐の最中の静けさ。
人間の本性も見えてくる。私だって生きたい、身近な人を守りたいと願うから、善人の立場で何か言うことは出来ない。
大切な人だけは救いたくて、情報を教えちゃうという気持ちもわかるし、それに反発する市民側の意見もわかる。
自分のため、愛する人のために食料を求めて動物に戻る瞬間も。
だからこそ、見てて一番辛かったし怖かった。
相変わらず音楽も素晴らしい。
相乗効果でドキュメンタリーのように進んでいくので、よりリアルでした。
本当にこんなことにはなってほしくない。
過剰な演出はない。
だが、なかなかにえげつない内容となっている。
公開時は鳥インフルエンザの蔓延が騒がれたのに最近はあまり話題にならない。
突然流行した脳炎と感染拡大を防ごうとするCDC、パニックになる社会と金儲けに暗躍する輩を描いている。
だが、この作品のタイトル「ホントは怖いウィルスの進化」ではないか?
コウモリから養豚、さらに人間へと言う流れ。
感染していく過程で予想外の進化を遂げるウィルスは現実に何処かで起こっているのではないかと不安を抱かせる。
開発で森林からコウモリを追い出した事が始まりとしたら、やり過ぎた事が帰ってきたと思わせるラストに納得する。
もうひとつ恐ろしいのは企業の利益追求である。
ワクチン早く作って儲ける姿は現実と重なる。
これから先の未来ではウィルスを作ってばら蒔いて、そのワクチンを素早く売り付けるような自作自演もあるかもしれない。
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自宅で鑑賞。タイトル通りで捻りが無い程のストレートな内容。豪華キャストを鏤め一定のテンションを維持しつつ圧倒的なリアリティを持って多角的に骨太に描く。ラストの感染経路の種明かしも鮮やか。僅か十日間で撮影を終えた“Dr.エリン・ミアーズ”のK.ウィンスレット、このテの薄幸な役が似合う。G.パルトローの“ミッチ・エムホフ”、臨死~『ソウ4('07)』を思わせる検死シーンの迫力ある演技は流石。更に“アラン・クラムウィード”のJ.ロウが凄く佳い。控え目乍ら効果的なC.マルティネスの音楽も佳かった。80/100点。
・豪華なキャスト陣はモブキャラに迄至るがそんな中、小林義明が東京のバス内の犠牲者役で出演している。亦、G.パルトロー演じる“ミッチ・エムホフ”役は当初、J.コネリーがキャスティングされていた。S.ソダーバーグ監督も“ジョン・ニール”の声でカメオ出演している。
・鑑賞日:2012年6月30日(土)
主役級のキャストがずらり
個人評価:3.9
淡々と物語と共に感染が広がっていき、誇張する事がないストーリー展開がよりリアルな恐怖と、現実に起きてもおかしくないと考えさせられる。
また配役が豪華キャストで固めてる為、登場人物が多く、場面転換が頻繁でも話が散らばらずに頭に入ってくる。
このオーシャンシリーズも作った監督さんの作品は、キャスト陣だけでも楽しめてしまうが、本作はそれを束ねるストーリーも良い。
普通
ストーリーはとてもいいが
特に印象に残るシーンもなく普通
最初の感染が広まっていく描写は
とても好き。
こうやって感染していくのか~
と、現実でも有り得ることなので
インフルエンザのようで少しこわかった。
しかし、死に至る感染症が世界中に広まったら
感染経路も定かではないのにマスクや手袋もせず
外に出たりできないんじゃないかと
少し違和感があるシーンが多かった。
オチもいまいち。
もう少しどうにかできなかったのかなと、、
残念でした。
10億人!そこまで感染する
【コンテイジョン:おすすめポイント】
1.感染元は?最期に明らかになる!!!
2.ワクチンをめぐる死闘!!
3.超豪華なキャスティング!
【コンテイジョン:名言名セリフ】
1.ミッチ・エムホフ役マット・デイモンの名セリフ
→「僕に免疫があるなら、僕の血を使ってこれを治せるかな?」
2.エリン・ミアーズ医師役ケイト・ウィンスレットの名セリフ
→「人は毎分3回か5回顔に触れ その同じ手でドアノブ エレベータボタン そして他人に触れる」
→「飲み込めないし、ひどい頭痛」
3.エリス・チーヴァー医師役ローレンス・フィッシュバーンの名セリフ
→「死亡率が20%後半の新種のウイルスなんだな」
4.アラン・クラムウィディ役ジュード・ロウの名セリフ
→「10億人!そこまで感染する」
5.エステル役ヘイリー・ベネットの名セリフ
→「ウイルスは箱の中で何日も生きられません」
退屈だった
そもそもソダーバーグと相性が悪いのか、ソダーバーグ作品を面白いと思った事がない僕には今作も退屈だった。
ウイルス感染のパンデミックを淡々とリアルに描いているのだけど、リアル過ぎるのか、実際に起こったとしても自分には関係ない他人事でいるのだろうか、大袈裟な嘘でワクワクさせてほしかった。
ただラストの見せ方はとても良かった。ゾワッとした。
静かに、確実に進行する恐怖
いわゆる感染パニックを描いた作品だけど、キラリと光るのは脚本と配役の妙。
特にマット・デイモンとジュード・ロウの役どころが印象的で、
作品に新味と深さを与えていたと思う。
例えばマット・デイモンは作中で唯一、ウィルスに免疫を持つ男性。
本人が感染しないから平気かと言えばそんなことはなく、
妻を失った悲しみを飲みこめないまま、
それでも愛娘に感染させないため奔走する“強い父親”だった。
ジュード・ロウは影響力を持つブロガー。
ネットを通じて簡単に、真偽の怪しい情報が蔓延する様子はまるでウィルスのよう。
作品全体を通して淡々と物語が進み、“煽り”のような演出も控えめ。
それでも感情が揺り動かされるのは、良い映画だからだと思う。
ウイルスの伝染が
淡々と確実に、そして爆発的に広がっていく様子が、現実に起こってもおかしくない怖さ。
発生源を解明して、ワクチンを作るって本当に神業だと思う。
そんな神業の上に成り立っている現実が怖くなった。
淡々と。
ウイルス感染が広がるようすを
個々人の感情に迫りすぎず
ある意味機械的に描いていく。
受け手の感情移入は少ない一方で
あくまで歴史の一部に過ぎないかのような、気を抜くと他人事に思えてしまうような怖さがある。
その「ニュースを見ているかのような気分」があまりにリアルで、同じようにウイルス感染が起こってそのニュースを目にしても、この映画を見たときと同じ感情になるんじゃないかってくらい。どこか他人事に思っている自分にぞっとしました。
そんな普通のパニック映画とは全く別の楽しみ方だったので、【恐怖は、ウイルスより早く感染する】ってキャッチコピーは的はずれかな。
リアル
未知のウイルスによる感染が世界規模で拡大、人類がそれに立ち向かう!というパニックムービー。
わりと新しい映画だけあって、その世界観がすごいリアル。ネットでデマが流行したり、ワクチン摂取の優先権問題が出たり。主人公…というより、色んな立場の人がそれぞれの状況、環境下で、自分や大切な人の生きる道を模索する。
マット・デイモンが、こんなおっきな娘のお父さんか…てとこも ちょっと感慨深い。
感染からの時間経過がカウントされてく形式は、映画の中の人々のみならず観ている私達も同様、もどかしいような不安な気持ちにさせる。が、これが布石になろうとは。。。
ストンと落ち着くラストシーンは結構好き。
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