コンテイジョンのレビュー・感想・評価
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今だ!
自身がインフルエンザに感染中に「今だ!」と観賞。
感染者がさわった手すりやドアノブを出演者が去った後に長回し。なんて厭らしい演出だろう。そして私もここに触って感染したのだろう。と再熱。
人類にとって新型ウィルスもデマも両方脅威だということがわかった。
似たようなことは私たちも先の震災で見聞きしたところだ。
正しい情報を流してパニック発生させるのか、抑制して疑心暗鬼を湧き立たせるのか。とても悩ましい。
しかしキャストが豪華だった割に物語的なスパークを見ないままに終わった感がある。
マリオン・コティヤールとか居る必要あるか?と思った。
ただジェニファー・イーリーがワクチンの可能性を発見する時の優しい微笑みは荒んだ今作の中で唯一ほっと出来るシーンであった。
よく出来た感染パニックムービー
ファントム・メナス
世界中に蔓延する未知の殺人ウィルスによる恐怖とパニックを描いたスティーヴン・ソダーバーグ監督作。
出演者が超豪華。マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレット…。「オーシャンズ11」に負けず劣らず。
潜水艦映画に外れ無しと同じくらい、ウィルス・パニック映画にも外れは無い。「アウトブレイク」も「感染列島」も面白かった。
単純にSFと割り切れないウィルスが、身近な恐怖とリアリティを与えているのだろう。
いくらリアリティがあると言っても一連の作品では、主人公がウィルス蔓延を防ごうと奔走したり、ワクチンを見つけたり、登場人物の誰かが感染して悲恋が始まったり…劇映画的展開が描かれる。映画を盛り上げる為には必要不可欠な要素。
しかし本作では、スター俳優を起用していながら特定の中心人物を置かず、群像劇スタイルで、ウィルスが広く深く蔓延していく様を静かに描く。見えない恐怖に追い込まれていく人々の心理や思惑をあぶり出す。感染や死もドラマチックに描かれず、唐突に感染し、呆気なく死ぬ。
もし実際にウィルスが蔓延したら?…多少盛り上がりに欠けるかもしれないが、ドキュメントかシミュレーションのような淡々とした展開が、緊迫感と臨場感を煽る。
人と人の触れ合いを断つ接触感染が、さらに恐ろしさに拍車をかける。
ウィルスの恐怖と人間の心の闇…この“見えざる脅威”は現実に起こり得そうだ。
起こりませんように。
幽霊より宇宙人より‥一番恐いのは‥人間の心‥~ヽ('ー`)ノ~
●ナインのMコティヤール
●ジェイソンボーンのMデイモン
●モーフィアスか?IMF所長か?‥ローレンス・フィッシュバーン
●AIでジゴロロボのジュード・ロウ
●恋に落ちたシェイクスピア/●愛しのローズマリー/●デュエット‥の‥グウィネス・パルトロウ
●タイタニック/●愛を読む人‥のKウィンスレット
豪華なキャストで恐ろしい話が繰り広げられる‥
我が敬愛するソダーバーグ‥
‥今迄と全然違うやないかい(`曲´#)
映画引退を発表した氏‥
辞めないでいてくれてて良かったと言うべきか?
独特のソダーバーググレイ‥
‥本作ではまたそれが恐怖を誘う(・ω・)ノ
この手のはいつもは見ないんだが‥
‥ついついッヾ(*'-'*)
☆評は‥
DVD100円水準にて‥(^-^)
DVD買う度⇒①★
モ、1回見たい度⇒①☆
オススメ度⇒②♪♪
デートで見る度⇒②◎◎
観る相方】いや‥一人見は恐いし‥
誰かと見るのも嫌だ!
ぬぅ‥こりゃシンドイ~ヽ('ー`)ノ~
リアリティの追求 ただのウイルスパニック映画ではない
ただ単純にウイルスパニックのド派手な演出、ハラハラ感を求める人には不向きな作品です
これは本当に未知のウイルスが現れ、数千万もの人間を死に至らしめるとしたら そんな誰にも否定できない可能性を非常にリアルに描いたある意味究極のウイルスパニックドキュメンタリーです
恐ろしいウイルスの誕生で人が死に悲しみ、怒り、暴動、略奪、誘拐、搾取、強盗、権力乱用・・人はいくらきれいごとを言っても極限の状態では自分が大事で、人間には誰にも守りたい大切な人がいるからこそ起こる、被害の拡大 ネットで流れる根も葉もない噂や情報 本当に恐ろしいのは人間なのかも知れないと警鐘を鳴らす作品
内容に盛り上がりがほとんど無い分、心理面をうまく表現できる実力派の俳優を起用せざるをえなかったのか 話題作りかその意図は監督にしかわからないが、
モヤモヤする内容で悲観的に捉えることもできるが、これが現実
ソダーバーグ監督の切り口。
豪華キャストを配しているのに見せ場が少なくもったいない!
この映画は、私的には、少しばかり淡泊し過ぎていた気がするんだよね。
俳優たちも顔ぶれは揃っているのだもの、もう少しパンチが効いた、濃い味付けみたいに
見せ場がそれぞれ有っても良かった気がする。
勿論、映画が描いているのは、見えないミクロレベルの正体不明の細菌感染の恐怖と言う事で、これ位静かに単調過ぎる位単調に描いて行った方がむしろ、現実味の有る恐怖を演出出来るのかも知れないと計算されて出来たのが、本作品なのかもしれないが、全体から受ける感じが、今回のこの映像を観ていると、低予算のTV映画タイプのタッチにしか見えなかったのだよね。TVの2時間ドラマでこれは良いのかなって、感じがとうとうラストのエンディングタイトル迄ぬぐい切れずに終わってしまい消化不良を起こした様な感じだった。
本編らしい醍醐味が不足していて迫力不足だね、拍子抜けした様に感じるのは、自分がこの豪華キャストと言う事で、作品自体に過度の期待が自然に膨らんでしまった分だけ、単調に思えてしまったのだろうか?
例えば、アメリカでは、こんな事態が起きたなら、もっと一般市民はパニクリ、暴動が各地で起こり始めるだろうし、TVのニュース中継をズーっと見せられている、そう、そんな感触だね。本来映画って、観客は今、現実に自分の生活に起こっている事の様に錯覚してしまう位に感情移入出来る作品でないと映画を観た気がしない。
接触感染で起こる恐怖なら、もっと人と人がこの見えない細菌と言う敵に確実に追い詰められていく恐怖に怯える中で、人々の心はきっと心細くなり、誰かと繋がっていたいと思う気持ちが募るわけだから、そんな状況であれば、人はその恐怖を和らげる為に、例えば、家族とハグしあいたいと思う気持ちが募るのが自然の事だが、でも、そこで人と接触する事は、自分の死を招く事に成るかも知れないし、逆に愛する人に対して細菌感染させてしまう事は、自分が愛する人間を死に追いやるリスクを拡大させる事になると言う気持ちと行動を一緒に出来ない、心と身体の感覚的に一致出来ないで、相い反するする中で、体験する恐怖と孤独、寂しさみたいな感覚的恐怖が微妙に足りない感じだったのだ。
マット・デイモン演じるジョンは娘が恋人と接触するのをひたすら引き離そうとするシーンは確かにあるのだが、そして最後には若い二人がワクチンを摂取出来た後に再開し、ダンスする二人を静かに見守る父の姿は確かにあるものの、何だかね~弱いのだよね~
ファーストシーン空港で、何だか咳き込むところから、どんどん世界各地の人口表示のテロップと共に、香港・ロンドン・ミネソタ・東京・アトランタ・シカゴ・サンフランシスコ・広東省と体調不良で倒れ込んで死に至る人々を淡々と追って行く過程は、これから何が起こってしまうのだろうかと言う期待と恐怖を煽っておきながらこれは無いよなと言う結末を迎える。しかし、現実には、今、鳥インフルや、毎年流行するインフルエンザが政治目的で、或いは世界の急速な人口増加に対する何者かによる、人工的に画策された、人口減少を試みる計画された、秘密裏に行われている、国際的な政策なのかと言う違う形の恐怖が現実の生活にもあるのだ!本当の敵は何?本当の敵は誰?この事の方が更に恐怖だ。
手洗い、うがい
何年か前に日本でも新型インフルエンザ騒動がありウィルスの怖さを実感した記憶があるが、この作品はそんなもんじゃない相当怖いウィルスの話。
まず主演者達の豪華なこと、その豪華な俳優達の使い方にもびっくり!
マットデイモンは正義感の強い父親を演じ、グゥイネスパルトロウやケイトウィンスレットは・・・役で、ジュードロウはこれもよくわからないフリーライターと、それぞれの役どころを上手く使いわけてる辺りが監督の魅せるわざか。しかしながら、ジュードロウのフリーライターがよくわからない。
言いたい事は分かるが観客に伝わってこない。
途中の慢性感やこれが世界中で起こっているパニック感ももうひとつ。
確かにパニック感を出してるシーンもいくつかあるが、何かしっくりこない。
ただ2日目から始まる冒頭とラストは絶妙な作り、どこがウィルスの最初なのかを突き詰めていき、ラストにそれを持ってくる辺りは上手さを感じた。
まあ、この作品を観て思ったのは、いつこういうウィルスが出てきても不思議ではない事や、手洗い、うがいは大切ですと改めて思った作品でした。
ウィルス感染をリアルに静かに描いています。
演技派俳優勢揃いなのに、映画はドキュメント!
演技派俳優が勢揃いなので、それぞれどんな難しい役に挑戦しているんだろうと思いきや、ごく普通の人々だった。逆に普通の人の役って難しいかもしれない。俳優の個性が出てしまうと、現実味に欠けてしまうから。結末はわからないまま終わるのかと思ったら、最後のエンディングロ-ルでちゃんと結末をつけていたので納得した。ウィルスを利用して、金儲けをする奴や未解決まま終わる最後とか、とにかく現実的だった。
映画としては、面白いとはいいがたいが、上手く作った映画だなと思った。
エンターテイメントというより、仮想ドキュメント
マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ、アンナ・ジャコビー=ヘロン、ローレンス・フィッシュバーン、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、マリオン・コティヤール、チン・ハン。
**
観終わった後、自分の顔を触るのが気になった。
人々がパニックになり、買占めだけではなく、奪い合いが起こり、暴動的になる様子は表現されていたが、それでも比較的淡々と事態が進行し、ものすごいことが起こっているという感じではなかった。
荒れてはいたけど、みんな意外と落ち着いていたし、ドキュメントタッチというか、実際だったらこうだろうなという感じだった。
映画では直ちにWHOに連絡が行き、CDCも臨戦態勢に入ったわけだが、
本当に最初の数人であのような体制が取れるのか。
また、ウィルスの分離と解析、培養、ワクチンの開発に至るプロセスは真実味があるが、本当にあの程度の期間でできるんだろうか。
また、流言の発信源はジュード・ロウだけだったが、実際には複数の発信源が複雑に絡み合い、またマスメディアも「風評加害者」になる可能性は高く、あの程度の混乱で済むかどうかはよくわからない。
とても現実的
すごく具体的でリアルな怖さ
お察ししますがどうぞよろしく
地味な印象でしたが、大規模感染の、起こりうるシナリオの一つとして興味深く、見応えありました。
感染は短期間に世界におよびます。ありがたいことにキーポイントに大物俳優がいるので、案外解りやすかった。最前線の人達の私人としての感情が切なかったです。我々一般人は、お察ししますがどうぞよろしく、と言うしかないですが。
専門用語は字幕追うのが少々忙しかったです。
ジャーナリスト気取りのブロガー演じるジュード・ロウ、ヤな奴ぶりがお見事でした。ああいう奴がいっぱい出てくるんでしょう。でも公的情報も、意図的に出てくるのをみんな知ってる、うーん。考える良い機会にはなりました。
マリオン・コティヤールは、アカデミー賞以降のしっとりした役しか見たことなかったけど、クールな演技もカッコいい、良かったです。
不確かな情報で恐慌に陥る社会の描写に福島の風評被害を連想しました。
本作はハリウッド製のパンデミックへの啓発映画の色彩が強いと思います。けれどもスタッフ、キャストの充実した技量が出来栄えを水準以上に押し上げていたと感じました。 何しろ監督が「エリン・ブロコビッチ」や「トラフィック」など社会派の秀作を手がけてきたスティーブン・ソダーバーグ、出演もアカデミー賞主演女優賞のケイト・ウィンスレット、グウィネス・パルトロウを筆頭にマット・デイモン、ジュード・ロウらの豪華な布陣ですからね。
ソダーバーグの手法は、ドキュメンタリーのように発生する事象を一歩退いた立ち位置から客観的に伝えようとします。ドラマ性は希薄になる分、描かれていく映像は、まるでそのただ中にいるかのように臨場感たっぷりに描かれます。
本作には欠かせない医療現場のシーンではセットや用語使いなどにソダーバーグ監督の細かいこだわりを感じました。
新型感染症SARSや鳥インフルエンザの記憶も新しい中、さらに強力な新ウイルス禍が起こったらという恐怖感をリアルに感じさせてくれます。そんなシミュレーションを映画で体験しておくほうが、パニックを未然に防ぐ一助となるのではないでしょうか。
物語は、香港から帰国した米国ミネソタの女性が自宅で風邪に似た症状が悪化し急死するところから始まります。彼女と旅先で接触のあった人々もロンドン、東京などで帰国後、次々急死します。アトランタにある疾病予防センターが調査に着手し、医師(ウィンスレット)をミネソタへ派遣します。感染拡大の中、原因はコウモリと豚のウイルスが混ざった新種ウイルスと解明されるのです。
ワクチン開発が次々と失敗する困難ななかで、やや後半は展開を急いだせいか、唐突にワクチンの開発に成功したような感じがしました。
ところで本作が凡庸なパニック映画と一線を画すのは、ウイルス以上に恐ろしい、不確かな情報で恐慌に陥る社会の描写です。
グロテスクな感染の描写は少なく、パンデミックにおびえる人々の心理を描くのに時間を割かれているのが特徴です。
その軸となるのがフリーランスのジャーナリスト・アランの存在。彼がブログ上で発信した不確かな情報により、人々はパニック状態に陥ってしまう設定が織り込まれていきます。しかもアランは、単なる「火付け人」ではありませんでした。とある薬草がウイルスが効果的という風評を勝手に流して、投資会社と組んで一攫千金を狙うというしたたかさだったのです。そのためにアメリカ疾病予防センター(CDC)と世界保健機構(WHO)が開発したワクチンに対して不信感を煽り、ワクチン接種を拒むことさえアランは呼びかけてしまうのです。いま日本でも原発事故による風評被害が深刻ですが、アランのようなネット上でカリスマ予言者と化してゆくジャーナリストや俳優の存在が、被災地の復興を映画のように妨害していると思います。なんか共通点を見る思いでした。
結局アランはインサイダー取引が露見して逮捕されるのですが、彼を信奉しているネットのシンパの募金活動であっという間に保釈されてしまいます。
娑婆に戻って、取材対象の一般市民に政府を信用するなと呼びかけるアランの存在が不気味でした。そんな汚れ役をロウが好演しています。
ネット社会ならではの新たな風評パニックに踏み込んだ点で、本作は新たな問題提起を銀幕で起こした点を評価してと思います。
新ウイルスの発生原因として社会、経済のグローバル化を暗示するラストシーン。冒頭は感染2日目から謎解きが始まり、ラストで感染初日の原因がどこからはじまったのかネタバレに繋がる構成は、より強く衝撃を感じました。僅かな偶然の連鎖から大感染が始まるという点で、公衆衛生の必要性が、見る者の心にしっかりと刻まれることでしょう。
但し社会派クールな描写というルックの割には、ウィルスが開発される過程や、疾病予防センタのエリス・チーヴァー博士が自分用のウィルスをオフィスの清掃スタッフの子供に分けてあげるシーンなど、結構グッとくるヒューマンなシークエンスも織り込まれていてよかったです。
感染が汗腺を刺激する。
友人がどうしても観たい!というので早めに付き合いで観たら、
あ~こっちの方が凄かったな(汗)と手に汗握ったリアルな作品。
テーマは「感染」なんだけど、未知のウィルスの感染と、人間が
飛ばす(デマを含めた)情報感染の恐ろしさと顛末を描いている。
ま~さすがにソダーバーグだけあって、とても冷徹な映像で^^;
淡々と倒れていく人々を映し出し、あっという間に感染を広げる。
もう、とにかく未知のウィルスなので感染源が分からない。
なんか見え隠れする会社名…ファイル…に目を奪われるのだが、
これがどういう位置づけになるのかは最後まで覚えておくといい。
まずはグウィネスが倒れる…。二日後に死亡。すぐに開頭される。
なんて生々しい!(怖)だけど本当にこうするんだろうなと考える。
夫のマットは何が何だか分からない。そのうち今度は息子が発症。
なのに自分だけ発症しない。もしや?自分に抗体があるのでは?
ナースに進言するも無下に扱われる。おそらく誰もがこういった
状況下ではパニックになる。そこをあてこんだ?カリスマブロガーの
ロウは根拠のないデマを飛ばし始める。一斉に火がつきパニック、
各地で暴動、略奪、買い占め、と都市の機能が破壊されていく…。
一方でウィルスの感染源を突き止めようと尽力するWHO、CDCの
調査だが、調査員が感染したりする中でワクチンの開発も進まない。
見えないウィルス源と先行に対する不安で真っ暗な状態になるが…
こういった未知のウィルスに対するワクチンの開発には、おそらく
このくらいはかかるのだろう…といったところもリアルだった。
例え開発されたとして、それがすぐに大量に出回るわけではないし、
実証試験が何度も為されたものではない。
開発した博士が、死にゆく(間に合わなかった)父親に経過を告げる
シーンには涙が出た。発症しなかったケージの中のマウスにも。。
人類がこういった不幸に見舞われるには何か原因があるんだろうか。
今作では架空のウィルスだが、実際にこういうケースが何年か毎に
家畜や人類を襲ってくる。流行病では済まない殺傷力の強さに慄き、
いま、周辺にいる、どの、誰の、息が咳がくしゃみが唾液が…なんて
疑い始めたらもう外へも出られなくなる。見えない恐怖が蔓延する。
物語はまず(感染)2日目から始まる。
ラストになって1日目が映し出される…。これが、まぁなんというか。。
(当たり前だが)え、こんなことで?と思えてしまうところがまた怖い。
静かに淡々と(咳払いさえできない)観るしかない緊張度満点の作品。
(ねぇマットの身体、もっと調べようよー!あ、変な意味じゃなくて^^;)
編集の妙
実際に起こりそうで怖い。
ラストで「あー、おおー、そうかー」と感嘆。演出が巧いなー、と。
この映画、豪華キャストのアンサンブルで、どっちかっていうと内容よりそっちで期待されて観に行かれた方も多いと思うんですけど、“そっち”を敢えて前面に押し出してないのに好感持てましたし、何より各国で巻き起こるパニック、人間模様のコンパクトな捉え方、日常に侵食する行き場のない非日常の恐怖を本当巧いこと一本に纏めてるな、という。
流石、安心と信頼のソダーバーグ。饒舌。
んで、それは良いんですが、世界各地に主要キャラが散らばってるので、一体誰が主人公なの!?ていうのがあって(別にそこ重要じゃないんですけど)。
強いていえば、不条理に嫁と子供喪失で実害被りまくりの可哀想な夫マット・デイモンが主人公になるんでしょうか。若しくは疾病予防管理センター博士で三流フリーライター(ジュード・ロウ)に悪評を撒き散らされるローレンス・フィッシュバーン?
まあ『誰もが当事者であって、誰もが主人公』てことなんでしょうけど。
でも、この映画の真の主役はグウィネス・パルトロウだと自分は思う訳ですね。
冒頭から「おや?」という、ちょっとした“違和感”を提示する某演出と共に登場するグウィネスさん。
その後もフェードアウトすると思いきや、ちょいちょい顔を出すグウィネスさん。
そしてラストで見事に“違和感”の答えを導き出すグウィネスさん。
いやー、グウィネスさん!素晴らしい。
自分、ソダーバーグの映画って、何か演出に洒落っ気を感じて何時も鼻に付くんですけど、今回は素直にラストまで楽しめました。
暴動なんかの描写も実際に起こりそうだったし。そのリアルさに言い知れぬ恐怖を感じましたし。
お見事でした。
冷静だからこそ現実的
ソダーバーグらしい淡々とした演出が逆に現実味があって怖い。
個人的にあまり淡々とした映画は好きじゃないんですが、これはそれゆえに面白かった。
オールスターキャストも、だからといってムダに見せ場を作ろうとかいうこともなく、いい意味で優遇されているわけじゃない。
ウィルスの致死性が100%とかだとウソっぽいけど、感染しても無事な人もいればそうでない人もいるというのが本当っぽい。
マット・デイモンが演じる父親はたまたま感染しない人だったけれど、どこかの検問で「オレは感染しないんだ」といっても通してもらえないところとか、リアリティありましたね。おそらくそうだろうと。彼は特別扱いされない、ただの一市民にすぎないのだから。
街中がプチパニックになって、スーパーの棚から商品がなくなったり…というのも現実味がある。緊急時にああなることは、日本人でも3・11で経験したばかり。
ハデな映画だと、あそこからさらに暴動が起こって街中が大パニック!とかいう展開になりそうだけど、そこまではいかない。
なにかジワジワとした怖さ。。
それにしても、潔癖症の人がみるにはつらい映画ですね。
自分はそうではないけど、映画を見た直後は、ドアノブとか触るとき、ちょっと意識してしまいました…。
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