ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのレビュー・感想・評価
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日曜の夜に? 日本じゃ月曜の朝よ
探す事を主題として、ミステリーな話にしたてている。また、ほぼ矛盾無く、話を進行させている。
まぁ、一人も悪い人が出て来ないって事くらいかなぁ。この話の欠点は。
多分、祖母はユダヤ人で、祖父はドレスデンの空爆に合っているというのでドイツ人。そんな歴史があるのかと考えた。
一期一会の繋がりの奇跡なんだろうね。最後が、考えられない位不謹慎な表現なんだけど、それを逆手にとって、911を総括している。
911は、侵略行為による災害。逆に、311は善人も悪人も、避ける事の出来ない天災。だから、天災を再現するのは、道義的な責任が生じる。
この映画は天災ではないのだが、見るものを安心させる表現を、適切にしている。あれが逆だと、とんでもない。あの表現は傑作だと思う。そして、
観念論で終わらさせず、行動で終わらせている。やはり、実存主義の西洋だ。過去を教訓として、前に進むって事だ。
追伸 『アメリ』の様な矢印が出て来た時に鳥肌が立った。『アメリ』見たく、優れた洒落の効いたセリフが多くて、『アメリ見たい』と感じていたので。
不思~議な映画
大変興味深く面白い作品でした。
若干設定に無理があるので「やってることはわかるけど、何か妙」的にモヤモヤしながら進みますが、裏返せば「どうなっちゃうの?」的なサスペンスも感じます。
但し、何これ?って人も多いでしょうね。
ハンクス選手もブロック選手も霞んでしまうあのおじいちゃん誰だ?ってわからなかったら、何とMrエクソシストでした。表情、しぐさ、シルエット、完璧な演技、天下の名優です。
大切な人の思い出が消えるという寂しさ
受けた衝撃が大きくて、きょうまで何年もレビューが出来ずにいた映画です。
ワールドトレードセンター(WTC)は、あの真下でバスに乗ったことがあるのです。
だからあの日のニュース映像はショックが大きくて、頭がぐわんぐわんした。
体がガタガタ震えた。
2001年9月11日・・
3000人が亡くなって、3000の家族が遺族になり、あのビルの惨状は見た者すべての心の傷になったでしょう、
ましてやニューヨーカーや、その家族ならば。
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大好きなパパの思い出の、漸減とたたかう男の子の話だ。
“時間とともに薄れる記憶”・・それに一分(いちぶ)たりとも負けんとする男の子のいじましいたたかいなのだ。
「人は二度死ぬ」とよく言われる ―
①本人の死。そして
②その人を知る人たちの記憶の中からその人がいなくなるという二度目の死。
息子オスカーはADHDなのかもしれない。
しかし時間にあらがうこの子の姿を誰が責められようか。あの子の一途さに、人は求めていた真実を見、周囲がその場に一緒に立ち尽くし、そして足元から彼の気持ちを共有・共感して心が揺すぶられるのだ。
劇中たくさんの人に会いに行ったオスカー。
たくさんのエピソードに出会うストーリーなのだけれど、どれもが「9.11」に直接重なるものでなかったとしても、家族しかり、知人しかり、誰しもがその人生に抱えてしまった「9.11」の、マンハッタンの同じ住民なのだ。
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ビルから・転落する・小さな人影・を
(時間を戻して) 、ペプサート(紙人形)で持ち上げるカットに息が止まる。
You Tubeで見ることができる。
原作は「9.11文学」の金字塔との評。
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ハナミズキのお花は、お好きですか?
一青窈(ひととよう)という日本で活躍する台湾出身の女性歌手が、
「ハナミズキ」という歌を歌いました。
日本語が下手なので、だからこんなヘンテコな歌詞を作ったのかなーと最初思ってたんですよね、
違ったんですよ ―
「あの日NYにいる友人に必死で、つながらない安否の電話をしながら作った歌」なのだと、あとから知って、僕は驚きでもう嗚咽が抑えられなかった。
失恋とか友達の恋愛を応援するラブ・ソングの形にしてあるけれど。
あの歌詞は、
そのlyricsとVerseのひとつひとつが、
“WTCの業火に燃える非常階段を、
ひとりおぶっては地上に降ろし、
ひとりおぶっては地上に降ろし、
そしてもう一度灼熱の階上へと戻っていく殉職消防隊員たちの様子”なのでした。
“崩れ落ちるビルを 天に押し戻したい”祈りの叫びなのでした。
お墓に水をかけてあげたい。
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いま僕は名古屋の高速道路のパーキングにいるんですが、静かに風に揺れてて薄いピンクのハナミズキが咲いていたので
この歌を思い出して、
20年前を思い出して、
この映画への想いをようやくやっと書いてみました。
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父親からのどんな感動的なメッセージが明かされるのか。 さぁ泣く準備...
父親からのどんな感動的なメッセージが明かされるのか。
さぁ泣く準備はできている!からのまさかまさかのどん底に突き落としてくるとは…。
でもそこからのじんわりと温かい展開、悪くない。
欲を言えば母親がネタばらしするんじゃなくて少年が自ら気づいた方がストーリーとしては美しかったんじゃないかと思う。
ネタバレになってもいい、
いやぁ、久しぶりにティッシュなくなるくらい泣いた、
9.11の話しで、しかも主人公の男の子が少し自閉症ぎみなのかな、
そんなところから重いの覚悟で、、、
でも個人的にサンドラブロックが小さい頃から好きだったので、避けずに見ようと思った作品です。
突然心の準備もできずに大好きな父を亡くして、どうしたらいいのか、
部屋やクローゼットはそのままにしておきたい、でも中には入りたくない、
でも時間がたてばその人の残したものを探って、辿って一緒に生きたい
男の子のいろんな感情を中心に描かれていて良かった。
あとで知ったけど、クイズ番組から出た演技初めての子みたいですね、
誰にも話せない話
9.11同時多発テロ
衝撃的映像 当時ビックリして映画でも
観ている様だった
パパはそこのビルにいた
パパの最後の電話にでることが出来なくて
その事がいつも心の奥底に苦しみを抱えていた
ママにも言えずに誰にも言えずにいた
ママを責め苦しみを誰かにぶつけたかった
パパの部屋から見つけたカギ
カギ穴を探しに スゴイ勢いで
空白の8分間を延ばすため
どこか期待をもって… 探し始める
この主人公の男の子がスゴイです
大好きなパパを亡くして失意の顔の表情が
見事なまでの演技です
引き込まれます 圧倒的に台詞も多く凄かった
息が止まるほど彼のやるせない気持ち…が
やり終えた時…何故かほっとした
話さないおじいちゃんとのやり取りもよかった
ママにパパのメッセージを伝えるところは
泣けました 心に響いて晴々とした気持ちになる
もう‼️❓泣いて良いかな❓‼️
少年の調査あたりでは、なんか、あざとくて、御涙頂戴の作り話と鷹を括りましたが、母親の追跡調査が明らかになるにつれ、泣いてしまいました、図らずも。
想いがね、伝わることも、あるんだね。
少年と母、いや、父も含めた共同作業みたいな、心の隙間を埋めるための、何かを感じるんだよね。
つくづく計算高い話なんだけど、感動させられるんだよね、そうあれば良いね、そう思わせられるんだ。
こんな時、こうすれば心が安らかになる、参考になりました、心の中で試してみたいと思います、ありがとう😊😭ございました。
不幸に見舞われた人は、是非。
素晴らしい
9.11の家族ドラマではあるが、アスペルガーの子供を主人公にした一味違う巧妙に仕掛けのあるサスペンス的な感動の物語。
父の遺品から出てきた一つの鍵の謎解き、祖父の秘密、突き放していたように当初描かれていた母の素晴らしい愛と対応。三つのストーリーを少しずつ重ねていく脚本、演習が素晴らしい。随所に心温まるエピソードを織り込んでいる。
子供役のトーマスホーンの演技は胸を打つが、これがはじめての演技と知って驚く。観た人みんな驚いたようだがその後作品に出てこない。
日本にも上映後来てインタビュー受けているが将来映画で生きていくとは答えていない。
祖父役は誰かと考えていたらマックスフォンシドーだった。
母を最初不自然なほどクールに描いて、最後に謎解きする演出はうまい。
全体がとても緻密に組み立てられ伏線が必ず出ていて後から考えると一つの織物のようになっている。
子役
の凄さを見せつけられた映画。
題材もとても辛い事実を基に人家族のその後を、子供の目を通してえがいている。サンドラも抑えた演技が絶妙で充分見応えある。
世界中がショックを受けた日、偶然にもニュースをリアルタイムで見てて生涯忘れる事はないかな、沢山の映画が出来たけど、やはらものすごくうるさくて、ありえないほど近いは辛いけどいい作品。
見て後悔の無い映画 題名だけで判断しない
変な邦題なのだったけれどトム・ハンクスが出ているので視聴。泣きました。
トム・ハンクスが主人公と思ってみていたけれど主人公は少年だった。
とりつかれたように一生懸命、鍵の扉を探す、そして途中からは謎の間借り人も一緒に。
鍵は結局自分のためでなかったけれど、最後の手紙を書いている出会った人々とのシーン。とても良かった。
たくさんの優しい人に囲まれていたと気づかされる。
でも、それは先回りしていた母親の愛情のおかげかも。
このどんでん返しは涙無しには見れなかった。
前半はどういう風に物語が展開していくのか全然読めなく、むしろ眠たかったくらいだが、鍵を探し出したあたりからぐいぐい引き込まれた。存在感のなかった母親が最後は母親の愛情をこれでもかと感じさせてくれこの感想を書いている今も涙している自分がいる。
こういう作品は他の人のレビューも無性に見たくなるのはなんでやろ。
うるささと静けさが印象的だった
最後、何がきっかけで公園のブランコの裏のメモにたどり着いたのか、それが分からなくてすっきりしないし、そもそも第六区の話が理解できなかったのは残念。でもそこを抜きにしたらストーリーはとても切なくて寂しくて強くて温かかった。母親の役割に驚き感動した。彼女がオスカーに声を荒らげビンタする時が来ると思ったけどそうはならなかった。強いなと思った。オスカーが母の行動を知って怒らなかったのは良かった、彼の性格からして逆ギレするのかと思ったから。おばあさん、間借り人、ブラックさん達、それぞれの静かな物言いがオスカーの弾丸のような喋り方と対照的て良かった。そして終始流れるピアノのメロディもとてもよく似合っていた。
久しぶりに映画で泣きました。 アスペルガーの傾向があり知能は高いけ...
久しぶりに映画で泣きました。
アスペルガーの傾向があり知能は高いけど苦手な事も多いオスカー
最高の理解者であり最愛の父親を9.11で亡くし
父との繋がりを探すある行動を
はじめる。
苦手な事を少しずつ克服しながら成長しつつ
埋まらない喪失感と後悔に涙
関わった周りの人達も良かった
最後までしっかり見てほしい
一言「子は子、親は親」。
正直最初の30分ほどは、先が見えないというかちょっと退屈でした。
9.11で父を亡くした息子が、父の部屋で見つけた「鍵」の「鍵穴」を探す。
その鍵穴の中に、父の大切なものがあるはず、って。
だけど手がかりが、鍵が入っていた封筒に書かれた「Black」。
見つかりますか、それだけで?。
でも、父といつも探検・調査ごっこをしていた息子。
「見つけてやる」と意気込む。
息子の目線で、観客はずっと見ているわけですが。
鍵穴に近いのか近くないのか。わからないのがもどかしい。
「祖母宅の同居人」と一緒に探したはいいけど、それも。
結果そうだったのね、とわかった残り20分ほど。
見ている視線を大人=母親に変わったところに、この話の真髄があった。
息子は一人で探していたつもりでも、周囲の大人が遠巻きに見守っていたことを。
君一人じゃないんだって。
ストンと腑に落ちての終わり方が、よかったです。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「忘れないで。毎日が奇跡なのよ」。
9.11から20年
9.11から20年の2021年。おすすめされて観た。
突然多くの人の命とその周りの人たちの日常を奪った、あの最悪の日。
傷ついた少年の心をとても上手に表現していた。
亡くなった夫を悲しむ妻は、母親としての役割を果たしている。妻として最愛の人を悲しんでいるだけではいられない。前に進まないといけない。
少年も、いろんな人に出逢い、それぞれの悲しみを知り成長していく。大人だって、誰かの子供であり、親との関係を悩み、まるで子供のように泣くのだ。
親は子供の知らないところで、子供のことを見ているものだ。自分の経験も含めてしみじみ感じた。
私は小学校の頃、ある時期、仲間はずれにされていた。クラスの一部の中心のグループから無視されていた。そのことは、親には内緒にしていた。でも、親は知っていたのだ。グループのリーダーの子の家に電話をしていた。親が電話をかけたことは、私は後に知ることになる。子供心としては、なんで?と嫌な気持ちにもなったが、それが親なのだ。親は子供が心配なのだ。結局、そこから、仲間はずれは終わった。その仲間はずれにされたことで、私は人の痛みを学んだ。
9.11。友人がWTCで働いていたので、ニュースを観た時のあのショックな気持ちは今も忘れない。友人はギリギリ助かったが、友人の上司は亡くなった。その後、友人は長い間、PTSDに苦しんでいた。
どんな苦しみも、同じような実体験をしたとしても、その人の気持ちは、本当にわかることはできない。何事も、想像の域を出ることはできないのだ。でも想像力を働かせて、人に寄り添う気持ちを持てる人間になりたいと思う。
父と子の物語、祖父との物語、そしてママとの物語
自分が10歳の頃、一年間で何回オナラをするだろうかと数えていたことがあったけど、100回超えたら数えられなくなった記憶があります。というわけで、20年目の9月11日に初めて鑑賞しました。日本時間で。
9・11以前には、ニューヨークには第6区があったと教えられ、セントラルパークを中心に探検を始めるオスカー少年。探究心が養われ、父の死後は謎めいた鍵を頼りにNY中のブラックさんを探す。
頭は良いがアスペルガー症候群ギリギリのオスカー少年。コミュ障であるため、父親からは人と喋るようにゲームを与えられたりしていた。人生の教師でもある父親像は亡くしてから気づくことが多いんじゃないだろうか。そうして電話帳のデータをフル活用して週2回ブラックさんを訪ねまわる。タンバリンを片手に持って・・・少しうるさい。
マックス・フォン・シドーの間借り人も存在感があるし、ジョン・グッドマンのマンションドアマンもいい。優しい人ばかりだけど、少年の心はどこかが曇っている。喪失感以上に、最悪の日の父からの電話に出られなかったことを後悔し、罪の意識に苛まれているのだ。誰にも言えないし、録音された電話機すら隠してしまったりする・・・
何の鍵かだなんてマクガフィンのようなもの。そのアイテムを使って人との交流がとても重要だった。ママ(ブロック)の秘密の行動にも心打たれましたが、痛みを分かち合う市井のの人々の心にも泣けてくる。何回もハグするブラックさんとか。
結果、オスカーや母親だけでなく、ブラックさんたちも前向きに生きていくことができるように変化したこと。ストーリーも色んな仕掛けがあったりして、小さな冒険も重厚な作品に仕上がっていたと思います。
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