劇場公開日 2012年2月18日

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「過去鑑賞」ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 刺繍屋さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0過去鑑賞

2020年10月19日
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覚悟していたのにやっぱり泣けちゃいました。

僕がいろいろ書くまでもなく、脚本の出来も良かったのだと思いますが、やっぱりオスカー演じるトーマス・ホーン君の演技が素晴らしかったですよね。

そしてオスカー君の周りにいる母親も祖母やその同居人も、オスカー君が出逢った様々なブラックさんたちも、欠点も勿論有りましたし、決して良い人ばかりではありませんでしたが、それでも温かみがある人たちでしたね。
特にサンドラ・ブロックが演じたお母さんの行動には泣けましたね(/´△`\)
ただ、あれは観客にはバラすべき事ですが、オスカー君には内緒にしてほしかったです。
個人的にはこれが唯一の不満でした。

…あの悪夢のような同時多発テロは、遠い国に住む僕のような人間にとっても衝撃的な事件でしたから、これが自分の住む街で起こったとしたら、その心的外傷が如何程のものになるのか想像もつきませんし、ましてオスカー君のような子供、しかもその事件で大好きな父親を失したとなれば心の傷がどのくらい深いものなんでしょう?(T-T)これは映画ですが、実際にこれに近い経験をした子供たちがいるかと思うと胸が痛みます。

オスカー君の影にアメリカ合衆国が再生しようとしている姿を感じないでもありませんでしたが、家族や人々との繋がりについて考えさせられました。
やっぱり暴力じゃ何も解決しないんですよね。
確かにアメリカ合衆国政府が始めた事かもしれませんが、ISのような集団が勢力を伸ばすのは大変危険ですし、どのような理由であれテロ行為は決して赦せませんが、暴力に頼らず解決する方法を見つけ、どこかでこの負の連鎖を止めないといけないですよね。

刺繍屋
満塁本塁打さんのコメント
2021年10月20日

こんにちは。はじめまして。同感です。いゃあ、確かに、いきなり私ごとですみませんが、親を突然、なんの心の準備もなく、事故で失うのは、突然ハシゴ外されるのと同じで、成人した後のオッサンでもキツかったです。呆然自失。事実が受け入れられない。ましてや子供。壊滅的なダメージだとうかがえて、この作品を見て身につまされました。純文学的で地味な作品ですが良い作品構成ですね。アメリカを憎む気持ちも全くわからなくもありませんが、理不尽な暴力は新たなる憎しみと暴力を生み出す負の連鎖で、事態を悪くするだけですね。長文すいません。独り言です。

満塁本塁打