ゾンビアスのレビュー・感想・評価
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井口ワールド全開!邦画界最高のお気楽ホラー!
「片腕マシンガール」以降、井口ワールドにハマっていて、この「ゾンビアス」も、その頃にBlu-rayを購入して今に至ります。
見事にツボにハマりましたね。今、見ても十分に楽しませてもらってます、面白い! エロといい、グロといい、そして、このくだらなさ!絶妙のバランスでギャハハって感じです。
なぜ、セーラー服でキャンプ?なんて細かいところは抜きにして、面白ければそれでいい!てな具合でグイグイ引き込まれちゃいました。
作品自体は、眼を背けたくなるようなショックシーンの連続です。(残酷シーンばっかりって訳ではないですよ)
まぁ、ストーリーは単純に言えば、海外ホラーによくあるバカ者達の遭遇モノとでも言いましょうか。遊びに行った先で、この世のものでない災難に見舞われるってやつです。
日本でもこんなにバカバカしく楽しいホラーができてホンっと大感激です!井口監督バンザ~イ!
何より、このくだらない映画、作ってる人はもちろんですが、役者さん達にも大感謝です。よくぞやってくれました!嬉しい限りです。
特に女優陣、がんばってます。
チラリズムの極致!セーラー服の下は白!服の破れ目から片チチ。初の演技でおしり丸出し。
もう、この辺はエロ万々歳です!
そしてなにより、メイキングビデオを見て、ますますこの作品がスキになりました。
みんなが本当に楽しんで作品を作ってる。もちろん、ひどい目に会う女優さん、エキストラの皆さんも・・・。すごい感動的でした。
これこそ、井口ワールドの源なんでしょうか。 今後も楽しい作品をよろしくお願いします!
嗜好に合っているという特殊評価となります。
それなりに真面目な映画でコメントをやりとりした方と、巡り巡ってこの作品で再会するとは思わなかったですね(滝汗)
仕事の関係で引っ越し準備中に、購入してから穴があくほど鑑賞した本作のDVDが発掘されたので、懐かしくなってレビューしました。
常人がこのレビューを見ることで不愉快な思いをさせることになるかもしれないので、ネタバレキーをONにさせてもらいました。私のアカウント名で察してください。ご想像通りの論述が下記に待ち受けています。ここでバックしていただいても結構です。
ごめんなさいね、おつきあいさせてしまって。
ゾンビものの中ではひときわ異臭を放つ本作ですが、私のような特殊性癖持ちにとっては、たまらなく垂涎ものでした。
【ココスキ!】
・くびれたウエストから発せられる腹鳴り
・会話も中断し、お尻を押さえながらトイレによちよち歩きで向かう退っ引きならないシチュ
・雷鳴とともに襲い来る腹痛に静かに悶絶するヒロイン
・エンディング間近の「虫下し」を飲んで、最強のカードから開放される予兆に恍惚とするヒロインの表情
・・・良きかな。。。同族でなければこう言うとこはカバー出来ないはずです。素晴らしいの一言に尽きます!
あ、ちなみに百合めいたシャワーシーンもありますが、私はそういうの特に要らなかったです。(これでよく結婚できたよなと、我ながらつくづく思います。)
【ここ、先見の明!?】
「表現の自由を手に入れたわ!」と醜い羽音の敵と共に空を狂喜乱舞するヒール!からの、決闘の上、表現の自由の源を撃破されて墜落→百舌の早贄エンド!これは、数年後に問題視されることになる「表現の不自由展」で表現の自由を至高の概念として掲げる過激なリベラルに対する痛烈な批判だったのかもしれません(笑)
色々な見方が出来る映画でありますが、まずはLGBTにも属せない少数派の嗜好に与してくれた作品として最高の評価を捧げたいです。
エロ・グロ・スカトロ・ネクロゲドロ
寄生虫ダイエットのために真希(護あさな)は友人たちと山奥までやってきた。男女5人のうち、運転手タケは彼女の亜矢(菅野麻由)もいるのに真希も口説くし、高校生の恵(中村有沙)にも手を出そうとする。そんな男が真っ先にゾンビに指を噛み切られてしまう・・・笑える。ホラーの典型的なパターンだ。空手が得意そうな恵の蹴りでゾンビを倒し、5人で逃げようとするが、車が何者かに盗まれてしまうのだ。
たどりついた山奥の一軒家。真希はトイレで苦しんでたが、やがて便器の底から糞まみれのゾンビどもが現れる。謎の村人、田中医師とその娘の幸。ゾンビから救ってくれると思っていたけど、彼らは白血病治療のためにサナダムシみたいな寄生虫を人間を宿主として育てていたのだった。
もうハチャメチャ。寄生虫ネクロゲドロは宿主の脳も犯し、ゾンビとなっていたらしい。便所とか糞まみれとかは何の意味があったのか?体内に卵を産み付け、孵化させるだけでいいとは思うが、どうしても美少女におならをさせたかったようだ。尻からはネクロゲドロが飛び出して、健常人を攻撃する。ゾンビたちのお尻攻撃は笑うしかないのだが、プライドのためにオナラをしない主人公恵が最後にはプライドをかなぐり捨て、医師の娘と対峙する。
「もはやオナラが私のエンジンよ」「地獄で下痢しな!」「お前なんかウンコ以下だ」という名言(?)も残してくれたし、思いっきり笑わせてくれた。台詞の棒読みがまともだったら、感情移入してしまいそうになる(笑)。
まさに、あ”ウン”の呼吸
「片腕マシンガール」や「富江アンリミテッド」など、奇抜な設定の中に潜む恐怖、楽しさ、美しさを「こそり」と表現する作品を作り続ける井口昇監督が、子役として活躍してきた中村有沙を主演に迎えて描く、相変わらずのエキセントリックアクション作品。
井口昇と、西村喜廣。「富江アンリミテッド」について書いた際に、この二人の映画人が組んだ作品には、気を付けろと説いた。こいつらは、徹底的に壊し、汚し、そして生み出すと。
恐怖、JAPAN、風習。日本人が歩んできた歴史の中で自然と作り上げてきた「常識」を、改めて奇妙奇天烈な設定の中で叩き壊し、その意味を問いただす。その芸術として極めて真っ当な挑戦者の先頭を無駄に疾走する二人が挑む、本作のテーマ。
それは、「女子高生」と「ウン〇」である。
鬱蒼とした山奥の密林。大した設定も与えられていない登場人物達が訪れた目的は、森に住むという寄生虫を食べて、痩せるため。だが、たどり着いた村はウンでもない・・じゃなくて、とんでもない「ウン〇」まみれのゾンビがはびこる、危険地帯だった。
多くの芸術家が、純粋無垢、清純の象徴として作品に取り入れてきた「セーラー服」。それは特異な存在感を放ち、いつでも一部のオジサマ、オニイサマ達を虜にしてきた。クールジャパンの発展を陰で支える、重要な要素としての意味合いも強いアイテムである。
その可憐なアイコンに、井口と西村は勇猛果敢に「ウン〇」をぶちまけた。「無垢」な世界とは正反対の、まさに「汚物」のトップランナーである。果たして、その目的は?「女子高生、実は汚いんだぜ!目を覚ませ!」とオジサマ、オニイサマに警告するためなのか!!
だが、本作を鑑賞すれば、その勘繰りは大いに間違っていると気が付く。「ウン〇」まみれのモンスター劇場が展開されていても、決して作り手が求めているのは「お下劣映画」ではない。確かに、「もう、止めておくれよ。ご飯がまずくなるわ」な描写のまき散らしだが、その世界を支える女性が本当に、美しい。
顔立ちはもちろんのこと、その体のバランス、品位、魅力が画面一杯に花開く。「ウン〇」のインパクトを軽々と蹴散らす美女オーラが物語を彩る本当のテーマだと、容易に理解できるはずだ。
そう、これまで徹底して既存のイメージを作品を通してぶっ壊してきた作り手が本作で挑んだのは、「女子高生」という最強のアイコンの可能性の追求。
「片腕マシンガール」でも取り上げた無垢のシンボルに、大いに力強さと魅力を感じたのだろう。「ウン〇まみれでも、オシリ丸だしでも、やっぱり女子高生は格好良い!」そんなヒネクレたメッセージを、画期的な映像技術を駆使して私たちに提示してくれる。何せ、あんなもので人を飛ばしてしまうのだから、人間の想像力は呆れるばかり・・おっと、素晴らしい限りだ。
扱うテーマが下劣の極みのため、鑑賞を尻込みしていた方も多いだろう。だが、それは惜しい、惜しい、勿体ない!「女子高生」のもつ無限の力強さ、マイナスを吹き飛ばす魅力を逆説のもと示す意欲的な作品。その創作のベクトルを一致させて情熱がほとばしる二人の映画人。まさに、長年の映画作りで培った「あ”ウン”」の呼吸が光る一品である。
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