劇場公開日 2012年11月17日

「戦闘シーンと巨神兵への点数です」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0戦闘シーンと巨神兵への点数です

2012年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

寝られる

新劇場版シリーズとして3作目、前作から3年もかけた結果がこれ・・・う~ん、という感じです。

絵は相変わらずハイクオリティ。エヴァや船をはじめ、機械類にかかる発想や表現も飽きさせない作りで、要した時間をきちんと結果に反映させてます。私もそうですが、この辺をメインに楽しめる方なら、本作も及第点をつけられるでしょう。

でも、一応「映画」なんですよね、これ。

ストーリーが、難解を通り越して理解不能。前2作をかなり復習してきた人ならもしかすると、なのかもしれませんが、とにかく説明不足。正直退屈なシーンもあって、たかが95分なのに一部寝てしまいました。
次作が最終話(のはず)ということに甘えて、風呂敷を広げるだけの中身にしたのでしょうが・・・商業的には(次作への誘客手法として)間違ってないのかもですが、やはり続けて翌週に見られるならまだしも、酷すぎると感じました。

もともと、話の展開では満足させられない前提なのであれば、戦闘シーンをもっと増やすとか、「観るだけで楽しめる」場面をもっと盛り込まないと、他の作品と同じ料金を払う観客に対して失礼。

「固定ファンも大勢居るし、話題にも勝手になるから何やっても良いや」という制作側の甘えが見えました。

それとも、もしかしたら巨神兵で勘弁してね、ということだったのか?なら本編後に流すほうが良いと思いますよ。あの短編は素晴らしい出来なので。

しかし、あと一本で、ちゃんと説明できるんですかね。庵野氏のこれまでの業績を考えると、期待しないほうが良いのかも。

思い出したので補足です。冒頭、発進シークエンスのあたりまでの音楽が「不思議の海のナディア」から「万能戦艦ニューノーチラス号」をはじめ様々持ってきてましたが、何かの伏線なのでしょうかね?自社作品ですからパクリとは言いませんが、あまりにそのまま使っているので気になりました。

gsacra