劇場公開日 2012年11月17日

「どう評価すればいいのか」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q すみれ7878さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5どう評価すればいいのか

2020年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

新作公開前のYoutube無料公開で鑑賞。「序」と「破」の途中までは、旧作を踏襲していたが、「破」の終盤以降は全く異なるストーリー。この「Q」に至っては前作から14年後の世界。そもそも説明の足りない作風であったが、今作に至っては詳しいことは何もわからない。アスカやレイなどのキャラたちのセリフも、あまり意味が分からない。「4thインパクト」とか「NERVの目的」とか、たぶん、そんな些末なことは作者にとってはもうどうでもいいのだろう。哲学的というか内面的というか、今なお14歳の「碇シンジ」という主人公ただ一人にとっての物語。ただ、その一点でしか物語は語られないのだろうと思う。旧作を知らず、たとえばヱヴァンゲリヲンという名を持たない作品であったならば、個人的には見る気をなくしていたに違いない。最終編で、すっきりとはできないまでも、せめて見て良かったなあと思えるようになっていてくれたらと願わずにはおれない。

すみれ7878