「カトレアの華。」コロンビアーナ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
カトレアの華。
L・ベッソン製作の、レオンとニキータを混ぜたような作品。
なので今まで観てきたようなお決まりの展開はあったにしても、
(分かりきった状態で観ても)面白い!さすがこの分野に長けてる。
主演のZ・サルダナはバレエやダンスで培った肉体美と俊敏さを
存分に活かしたアクションを見せてくれるが、
子役の女の子(これがまた巧い!)同様、物憂げな表情も抜群。
女性を主役にしてこれだけのアクションが描けるなら、
スパイシリーズなんかも、まだガンガン作れるんじゃないの?
ベッソン氏には是非製作と脚本をお願いしたいところ。
殺し屋になりたい。って物騒な言葉が繰り出すのも、
親がマフィアの片棒を担いで目の前で殺されれば当然の台詞。
なにせコロンビアですもの!もう街全体が危ない描かれ方。
こんなとこに制服着たお嬢ちゃんがいて、大丈夫なの!?と
思うところだけど、ま~負けちゃいない(爆)凄かったわあの啖呵。
しかしながらニキータ同様、
少女も大人になって恋人なんかできちゃって、愛を知ったりすると
けっこう女々しい部分も出てきちゃったりして。
とはいえ、復讐はしっかり果たします!という初心だけは忘れず。
話の流れと暗殺パターン、そこまでのノウハウが交互に映し出され、
こっちはハラハラするんだけど、割と当の本人は普通に暮らしてる。
こういう緩急のつけ方もなかなか見事で、
いい加減こんなことばかりやってると、痛い目に遭うぞ!!の
叔父の言葉通り、いよいよ主人公カトレアに捜査の手が迫る。
まぁ善し悪しを問う内容ではない^^;ので、
あとはどう決着をつけるか、どこまで追い詰めることができるかの
勝負をしっかりと見せつけて、最後メソッド通りに運ばれる事態に
口アングリの観客がニンマリという、爽やかなラストが待っている。
やり方が小粋だねぇ。
(しかし殺された数はハンパじゃないの。グロ&ゲロもハンパないし)