「気を揉ませるだけでしょう・・」テイク・シェルター odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
気を揉ませるだけでしょう・・
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ハリケーンとか竜巻とかアメリカでは日常茶飯事だから、誰しも不安や危機感を持っていますし、頻発地域ではシェルターを備えることは極めて当然のことでしょう。
正しく恐れるだけならスリラー映画にならないので主人公の設定を特殊化して気を揉ませます。
21世紀の今でも第六感や夢の知らせとか気にする観客は少なからずいるでしょうし敬虔なクリスチャンならノアの再来と主人公に肩入れするかも知れませんね、そんな観客心理をうまく操っていますがテクニック臭が強くて鼻持ちなりません。
二次災害として伝染病や強奪が起きることはあるだろうが毒ガスは明らかに妄想、もっともB級ホラーなら鮫が空から降ってきますし、ミストまがいの脚色は控えめな方かも知れませんね。
劇中では遺伝性の精神疾患を匂わせて主人公の不安を妄想の方へわざわざ寄せているのがどうにも不自然だし、飼い犬に必要以上に冷たく当たったり、障害のある子供を使った挙句、手術を目前にして失職したり残念な設定ばかりよくも考えたものです。やっぱり妄想だったかと思わせてのラストもいかにもの作り。悪夢か予知かで2時間引っ張るのは芸が無さすぎでしょう。
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