パーフェクト・センス
劇場公開日:2012年1月7日
解説
感染すると次第に五感が奪われていく奇病が蔓延する世界で、運命的な出会いを果たした男女の愛情を描くパニックドラマ。感染すると嗅覚を失う原因不明の病がイギリスから欧州各国へと広がり、感染症を研究する専門家のスーザンも何も分からず困惑する。そんなある日、スーザンは、感染症の影響で客足の途絶えたレストランでシェフのマイケルと出会うが、2人もまた病に感染し嗅覚を失ってしまう。そして人々は嗅覚に続き味覚、聴覚と次第に五感を失っていき、世界は荒廃していく。監督は「猟人日記」のデビッド・マッケンジー。主演にユアン・マクレガーとエバ・グリーン。
2011年製作/92分/R15+/イギリス
原題:Perfect Sence
配給:プレシディオ
スタッフ・キャスト
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2022年11月14日
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鑑賞方法:VOD
無表情なナレーションで始まり最後まで荘厳な物語を語る。 嗅覚を失い、悲しみに暮れ、味覚を失い、怒りに満ちて、聴覚を失い、最後は資格もなくなる。 触覚も?と思ったがそれが唯一残って人間は愛し、生き続ける。 それが世界全体の視点と男女二人の間を描いている。 聴覚を失っての最後の20分は音はなく、音楽だけが響く。
2022年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
■嗅覚が失われる原因不明の感染症が、世界中で発生する。
病気が進行すると、最終的には五感の全てを失うことが分かり、絶望した人々はパニックに陥る。
そんな中、シェフのマイケル(ユアン・マクレガー)と感染症学者のスーザン(エヴァ・グリーン)は恋に落ちるが、二人も徐々に感性を失って行く・・。
◆感想
・私は、「007 カジノ・ロワイヤル」を鑑賞以降、エヴァ・グリーンのファンになり、殆どの作品を鑑賞したと思っていたが、今作は初鑑賞作品であった。
そして、今作は、エヴァ・グリーンの美しさ、エロティックな姿が横溢している。
・聴覚を失っても、手話で楽しそうに会話する人々の姿。
・そして、マイケルとスーザンも、感染してしまう。が、視覚を失っても触覚で愛を確かめ合う姿。
ー マスクをしている二人の姿に、この作品の先見性を感じてしまった・・。-
<2012年公開作の作品の内容が、謎の感染症に侵されて行く世界を描いたモノである事に驚いたとともに、そんな中でも生きる希望を失わない人々の姿が心に響いた作品である。
触覚が失われたら、お互いの肌の温もりで生きていくのだろうな・・。>
良くも悪くもヨーロッパ的な
言わば 恋愛ファンタジーとも言えるほどのものを感じた。
今このコロナ禍にあって
世界は思いもよらない事になる可能性が充分あるんだ、というのはわかった。
わかった上で何かどこか リアルに感じられないパニックムービーだと思ったのは、そのウィルス(かどうかも解明されないまま)と言うか主人公の感染症の専門家もあまり何かしてる気配がないこと
人類はその障害の中で
希望を見出して暗闇に生きる事を甘んじて受け入れていること
こういう感覚と言うのはイギリスの医療体制とよく似通っている。
イギリスはNHSという制度で誰でも一律に無料で診療してもらえる。
素晴らしい?全然素晴らしくない。
薬は有料で一種類ごとに金額が発生する。
(しかもそのNHSにかかるには外国籍のものは年間安くない金額を国に納めなければならない)
今回のコロナの中 (昨年のこと)
娘の知人(娘夫婦はコロナ直前の2020年2月まで8年イギリスに住んでいた)の義母が亡くなったのだが
彼女はもともと心臓疾患があり手術を受けねばならない状態であったが先延ばしにしつつ生きていた。
だがいよいよと言う時になってのコロナ。
それでも手術を受ける事となり入院。
そして院内感染。
コロナ患者の手術の出来る病院のあきを待ちやっと手術を受けるも二日で退院。
は?心臓の手術でしょ?何?二日って。
自宅療養となるも コロナと術後の療養。
当然 (と思ってしまう) 2週間も経たずお亡くなりになった。
全て無料である。
イギリスではこの様な事態を家族はどうけとめるか
医療従事者の皆様 本当に良くやってくださった。と感謝するのです。
日本ならマスコミが押し寄せ、問題提起され
救える命であったとのデモンストレーションのもと
政権は支持率を失う。
イギリスは他にも 一般的に救急車を呼ぼうが来ることが稀れ。来たらラッキーである。
私は心底日本人で良かった、と思っている。国の外に住もうなんて絶対思うまい。世界中でこれほど 医療について甘やかされている国はないのだ。
もちろんイギリスの医療制度の良いところはたくさんあって、不妊治療がどんなに高レベルでも無料である事は筆頭にあげたいが。
つまり何が言いたいかと言うと
ヨーロッパはアメリカと違って
何か災厄が起きた時に、何が何でも力技でねじ伏せようという思考が弱い気がする。
起こってしまう事に対し
半ば受け入れる(神の為せること)と感じてしまう雰囲気がある。
だって このご時世にアフリカの途上国じゃあるまいにインフルエンザにかかると「今インフルエンザ流行ってますが、かかった人は病院には来ないでお水飲んで寝てなさい」
という掲示が病院のホームページに載る。
タミフルだけでなく リレンザやイナビル等
日本では病院に行けば当たり前の様に処方される。
そしてウィルス感染後なるべく早く服用するとかなり軽症で済む。
娘が在英中に酷い風邪を引いた時はいてもたってもいられず薬を日本から送った。
乳幼児にはいい薬があるのと対照的だ。
そういう国なのだ。
今でさえ そういったことに違和感を持っているのだが
街中が病気由来の暴徒によって破壊されていく感じや
得体の知れない川魚みたいなやつを生で齧るとか
たぶん日本では ないよなあと思ってしまう。
あれはフィッシュ&チップスの揚げる前のお魚だな。
そんな事を思いつつ
見えなくなった男女が抱き合い、それはそれで幸せです♪みたいなやつはどう考えてもリアルに受け止め難いのだった。
とは言え今のコロナ禍だってとてもじゃないけどたった数年前は全然リアルじゃなかったんだよなあ。
最後に
教えてくださったtalismanさん
本当にありがとうございました。
非常に興味深く 見ることが出来ました。
2021年7月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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コンテイジョンに似た感じ。
違いはコンテイジョンはパニック映画風というか病気に重きを置いているが、今作は人間模様?人間関係?に重きを置いている。
徐々に五感を失っていく感じがめっちゃ怖い。
失う前にある感情が爆発するのも良い設定だと思った。
コンテイジョンより面白い。
恋愛もメインで意外とベッドシーンが多くてびっくりした。
ユアンの見えてるよね、、?笑
嗅覚、味覚がなくなるのはコロナに似ている。
嗅覚を失うのは記憶を無くすのと一緒。匂いに紐づいている記憶も一緒に無くしているというセリフにハッとした。
聴覚と視覚が無くなるのは絶望でしかない。一応超バッドエンドってことでいいのかな。いやデッドエンドか?
最後すれ違ったシーンで、もしかして2人とも会えずに終わる胸糞映画なのかって思ったがしっかり再会できてて良かった。
ここにもユエン・ブレムナー出ていた。トレスポ、ブラックホークダウンに引き続きこの2人大好き。
ちなみに調理場の上司?役の人はユアン・マクレガーの実際の叔父らしい。