あなたへのレビュー・感想・評価
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ずっしりと心の奥底に届いた 素晴らしい映画でした
あなたへ
2012年公開
降旗康男監督
高倉健主演
もうこれだけで良い映画だとわかります
しかもその他の出演者の名前を見ればまた豪華な名優ばかりなのです
しかも本作公開の公開2年後に高倉健さん、2ヵ月後には大滝秀治さんがお亡くなりになられてそれぞれの遺作となりました
ずっしりと心の奥底に届いた
素晴らしい映画でした
自分が若い時に観ていたならこれだけ染み入るものをどれだけ汲み取れたかはわかりません
老齢になってからでもまだまだ元気な内であったならどうであったか
身体を壊して残りの時間を意識する年齢になったならより突き刺さる映画なのかも知れません
映画としても巧みで終盤になって観客が抱くであろう疑問がピタリと嵌まる見事さ
手紙の謎も皆さんの深いレビューで得心致しました
これからも折りにふれ何度となく見返したくなる名作だと思いました
広く深く、しみじみと
健さんが映って、健さんが動いて、話して、そして押し黙って、それが見...
【我が人生で高倉健さんの映画を初めて劇場で鑑賞した作品。今作に出演したビートたけしさんや岡村隆史さんが、高倉さんの人柄に惚れ込んだ作品でもある。】
今作は、恥ずかしながら、高倉健さんの映画を映画館で観た最初で最後の作品である。
内容は人口に膾炙していると思われるので割愛するが、今作には故、大滝秀治さん、田中裕子さん、佐藤浩市さんという当時の邦画を代表する名優が僅かなショットに出演するために多数集まっている。
ロードムービースタイルの映画も面白かったが、健さんが演じた倉島が亡き妻の絵手紙に書かれた想いを叶えるために、旅する途中で出会ったビートたけしさん演じる男や岡村隆史さんが演じる男との遣り取りも面白く、その後NHKで放映された今作の制作風景を映したドキュメンタリー作品を見て(勿論、録画して偶に見返している。)、高倉健さんが共演した人達を思い遣り、時に高級な腕時計をさり気無くプレゼントしていた事を知り、改めてファンになった作品である。
残念ながら、この作品完成後程なくして、世を去られたのだが個人的に意義深い作品なのである。
勿論、鑑賞後に購入したパンフレットは大切に保管している。
<2012年8月30日 シネプレックス岡崎(現ユナイテッドシネマ岡崎)にて鑑賞>
倉島が旅の途中で出会う、 草彅剛やビートたけしや佐藤浩市や余貴美子が演じる人たち、 これらのエピソードにいったい何の意味があるんだろう? そう思いながら見ていた。
BSテレビ東京で映画「あなたへ」を見た。
2012年製作/111分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2012年8月25日
高倉健(倉島英二)81才
田中裕子(倉島洋子)57才
佐藤浩市(南原慎一)52才
草彅剛(田宮裕司)
余貴美子(濱崎多恵子)56才
綾瀬はるか(濱崎奈緒子)27才
三浦貴大(大浦卓也)
大滝秀治(大浦吾郎)87才
長塚京三(塚本和夫)
原田美枝子(塚本久美子)
浅野忠信(警官)
北野武(杉野輝夫)65才
降旗康男監督78才
富山県の刑務官・倉島英二(高倉健)は妻・洋子を亡くした。
故郷の九州に散骨して欲しいという妻の遺言。
倉島は手製のキャンピングカーで出発する。
いわゆるロードムービーであるが、
倉島が旅の途中で出会う、
草彅剛やビートたけしや佐藤浩市や余貴美子が演じる人たち、
これらのエピソードにいったい何の意味があるんだろう?
そう思いながら見ていた。
高倉健晩年の作品にしては精彩を欠いている。
そう思った。
しかし、ラストシーン近くでやっとわかった。
主演は高倉健。
しかし主役は別の人だった。
ああそうか!
そうなのか!
イマイチパッとしないと思って見ていた映画の最後の最後にやっとわかった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
いい映画だった。
心優しいあなたへ
切ないなぁ(涙)
それぞれの夫婦の形
昨日からの大好きな健さん作品、録りだめレンタルダビングDVD鑑賞も...
ひとり男の、ロードムービー
最初の「塀の中」のシーンから、健さんの過去作を想像したけど。
違いましたね。倉島は元刑務官で定年後、木工などの技能指導官の設定が新鮮。
出てきた風景はざっと、富山→飛騨→京都→竹田城(兵庫)→関門トンネル。
その道中で出会った、山頭火の歌が好きな元教師、特産物催事場で売り子をする男性達。それぞれと交流し、亡き妻の話をし、別れていく。
そんなロードムービーになってました。
本当は妻と旅行するために作った、木工家具を積んだワゴン車。
車だからいろんなところで立ち止まり、妻の事を思う。
深く大切に愛していんだなあ。
多弁じゃないから余計、その悲しさが伝わります。
相手の懐には深く入らない距離感。健さんの凛とした感じが伝わります。
また亡き妻役の田中裕子さんが、儚くもろい感じがとてもぴったり。
抱きしめたら消えちゃいそうな雰囲気がまたいい。
しんみりストーリの最後。
「え?!」。
び、びっくりしたわー。なんか最後ありそうと思ったら。
このひねり方好きです。
健さんの遺作、残念だけど最後に「どうだい?」なエンドロールもかっこよかった。一時代を築いた健さんに、敬礼したいです。
高倉健さんの渋みが大好き!
高倉健さんの多くを語らずに演じる姿に感動しました。
彼の演じる姿だけで、もう映画が完成されている気がします。
妻を大切にして生きてきた彼が最後に、亡き妻の骨を散骨する姿に胸がジーンときました。
沢山の豪華ゲストにも関わらず、皆さんが物語にうまく調和して一つの作品として映画が完成しているので素晴らしい…。
久しぶりに素敵な愛のある映画を鑑賞させていただきました。
改めて観ても良い作品は感動します。
妻の骨を散骨する為に、海へ向けて旅する夫。
妻との様々な思い出と共に、車は少しづつ少しずつ静かに走り続けます。
旅先で出会う様々な方とのモノクロのような淡々とした流浪の旅。
それがカラフルで温かみのある旅へと変化する様子に感動しました。
健さんのための映画。泣ける。
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