「正に鉄板中の鉄板d(゚∀゚)b」あなたへ 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
正に鉄板中の鉄板d(゚∀゚)b
昨今ではこれ以上ない鉄板の映画じゃないでしょうか(゚∀゚)
高倉健という日本映画界の至宝にして稀代の名俳優、ハリウッドでも好評価を得ていて、尚且つ邦画創世記から今に至るまで長年第一線で活躍してる役者を主役に据えてくそ映画なんて撮れるはずもなく、健さんが出演するというだけでもう名作間違いなしと言ってもいい(・∀・)
仕事が刑務官、しかも定年退職して再雇用された嘱託の刑務官という設定Σd(゚∀゚d)イカス!
受刑者の作業を監督しながらも、木工作業を趣味でやっていて、慰問に来た歌手と遅い結婚をし、奥さんが死んで遺骨を故郷の長崎の海に散骨すると言う、お涙頂戴的なベタな設定ではありながらも健さんが演じることでこの脚本自体が絵になると言うか命を吹き込まれるという感じがする(´・ω・`)
富山から長崎までなんて相当な長距離を車で運転してくなんて、年取った体には相当こたえるはずなのに、奥さんの遺骨を散骨してくれという遺言を全うすべく何の葛藤もなくそれを決意するだけでも相当なもの(;・∀・)
途中草なぎ君と佐藤浩市に会って、ちょっと手助けをするだけだったはずが仕事まで手伝ようになる下りなんて、実際に健さんが酔っ払いにタクシーと間違われてどこどこまで行ってくれと言われてそのまま従って送って行ったというエピソードと被るし、長崎の漁港に到着した時に焚火に当たるときもずっと立ちっぱなしなのも実際撮影所で焚火に立ちっぱなしで当たるというエピソードをそのまま再現してるような感じで、もう役を離れて完全に健さんそのものを映してる感じ(゚д゚)イーヨイイヨー
つうかもはや完全に健さん本人だろこれ(・∀・)イイ!!
草なぎ君が酔って健さんに絡んだりしても何も言わずただ黙ってるし、たけしが実は車上荒らしで盗難車に乗ってたということが発覚した時も何も言わないし、とにかく多くを語らず無口で、激昂することなくあるがままを受け入れるという姿勢が実に渋い( ´_ゝ`)
奥さんから送られた最後の絵はがきの「さよなら」ビエェェ。゚(。ノωヽ。)゚。ェェエン!!
そして古びた写真屋にある奥さんの子供のころの写真を見て一言「・・・ありがとう」。・゚・(ノД`)・゚・。
今は亡き大滝秀治も最初は船を出すのを渋ってるけど、熱意にほだされて散骨に協力して船を出し、そして散骨時には静かに合掌する(-人-)
大滝秀治の遺作としてもこれ以上ない傑作ではないかなと(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚ )スペシャルウン
ところどころ挟まれる田中裕子扮する奥さんとのエピソードの落ち着いた感じもいいし、歌も素晴らしい(∩´∀`)∩
そして佐藤浩市が実は・・・っていう設定も、途中から何となく分かるけどちゃんとそれも回収している辺り好感度高いイイネ♪d('∀'o)
とにかく地味で静かで淡々と進んでく、何も事件らしい事件は起きないけど、地に足がしっかりついた大人の映画という印象。
文句なんてつけようがない上品な映画ですd(-∀-。)ネッ