ワン・デイ 23年のラブストーリーのレビュー・感想・評価
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よかった。宣伝は失敗しているけど。
主演がアレで、恋愛映画っぽいポスターだからラブロマンスと間違えられそうだけど、20年間の男女の推移を見守るとか書かれてるから、「恋愛」というか「青春」と「人生」の映画なんだろうな、と思ったらそんな感じで嬉しい。ロバート・レッドフォードの『追憶』が近いと言ったら近いのかな。
衝撃の結末
23年間の7月15日を描く作品。
それを1時間40分で描くので(個人的には)途中、 登場人物達の気持ちや背景で!?な部分が出てきてしまいました。手法は面白いけど少し残念でした。
好みだとは思いますが、ラストの結末が違ってくれてれば★4つだったかも。
ロマンチック。
僕は吐き気がする程ロマンチストなので、この手も観ます。脚本が原作者のせいか、ベタなラブストーリーも陳腐に感じませんでした。ロケーション、音楽も素晴らしい。アン・ハサウェイやはり惚れ直しました。
男と女は友達の方が苦しめ合うもの
大きな瞳が魅力的なアン・ハサウェイは大のお気に入りの女優。
彼女の新作「ワン・デイ」は、身体の関係をたまたま持たなかった故に、友達のまま20年以上を一年に一度だけ同じ日に合う事になった、男と女の話。
男と女の間に友情は成立するのか?というのはラブストーリーのよくあるテーマなのだが、相手に強く惹かれるが故に、破局の危険性がある恋人や結婚よりも、一生離れないで済む「友達」を選ぶ事は、ある意味結婚よりも、相手に対する責任を無条件にお互いに負う事になるのではないのだろうか?映画を観ながらそんな事を考えてしまった。
離れていても絶えず相手の事が気になる。恋人や結婚相手より気になる。自分のせいで出会う人を心から愛する事が出来ない、誤魔化しの恋愛が続く。
それは相手も、更に自分をも傷付けて行く。
やはり男と女の間には友情と言うのはありえない。そう思う。
経験から言うと、デートの相手、または2人だけで遊ぶ相手は、全て下心がある。下心がない相手とはランチすら気が進まない。
他愛のないラブストーリーではあったけど、何を隠そう、ちょっと自分の経験に近いものがあり、ドキドキしながら観ていたのだ。
最後に。
最近のハリウッドが描く男はアクション、ドラマのジャンルとらわれず、ダメ男が主流。
自信を失い悩み、活路を見出そうとしている象徴なのだろうか?
この二人だからこそ。
一番大切な存在だとお互い感じながら、恋人ではなく親友という関係を選んだ男女のお話。
大学卒業22歳からの23年間のエマとデクスターにはそれぞれの生活があって、仕事で悩んだり、別々の土地でそれぞれ別のパートナーとの暮らしを持ったこともあった。
けど、ボロボロに傷ついた時に求めてしまうのは「親友」である彼・彼女の支え。
…って言えば美しいけど、異性として惹かれ合う気持ちがある二人なもんだから複雑なのね。
正直、自分の経験を思い出してかなり共感しちゃいました。
自分の気持ちを殺していることは分かりながら、自由な彼を誰より厳しくも優しく見守ることを選んだエマは、
「それが出来るのは私だけ」という自信や使命感や、小さな幸せを感じてもいたはず…とオイラは思うんだ。
そのくせ時々、デクスターへの想いを抑えきれない表情を見せるエマ。
こう言葉にすると、「切ない」とか「もどかしい」を通り越して苛立たしくなりそうなもんだけど、
アン・ハサウェイ演じるエマの、自分を律しようという気持ちと、デクスターに対する真面目な愛情とのブレンドがホントに絶妙なんだ!
ジム・スタージェスが演じるデクスターもそうだったな。
身勝手でチャラチャラふわふわした情けない「放っておけないダメ男」の部分が全面に出ていながら、嘘の無い素直でチャーミングな男性でもあった。
エマとの関係から成長した姿は、大らかで頼もしかった。
愛情って、ストレートなばかりが美しいとはオイラ思わない。この物語のような遠回りの愛情を讃えようとも思わない。
ただ、この二人には必要な愛情のカタチだったんだな…と感じたよ。
魅力的な二人・風景・ファッション・音楽…美しい映画だったな。
チキチンッ♪
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