ワン・デイ 23年のラブストーリーのレビュー・感想・評価
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二人の今日
エマとデックスってどんな関係なのだろう?親友、恋人、夫婦...しっくりくる言葉が見つかりませんが、親友という言葉が一番近い人生のパートナーだったのだと思います。
真面目で現実主義のエマと、不真面目で夢見がちなデックス。対照的な二人ですが、お互いが無くてはならない存在で、支え合い、成長し合ってきた仲。
二人の23年間の7月15日だけを切り取っているので、二人で旅行を楽しんでいる日もあれば、喧嘩別れする日もあり、互いに別々の恋人がいる日もある。だけど、どんな日であれ互いを思いやり必要としている事が伝わってきます。十数年かけてお互いの気持ちが通じ合い、抱きしめ合うパリの川沿いのシーンはとても感動的です。ショックな出来事もありますが、切なさと爽やかさを感じられるエンディングは素敵です。
1番を取りに行こうよ
なんで海外の人は軽妙洒脱でユーモアのある言葉を吐く人が美徳とされるのに、日本人が同じ事を言うと疎まれてしまうのだろうか。
思っている事を素直に伝えるって素敵じゃないか。
何でみんな情念を隠して生きるんだ。
想いを伝え続けたからこそ、エマとデクスターは最終的に結ばれたんだと思う。
でもどちらかが、伝える事をやめてしまったら。
もしかしたら、どちらも凡庸な幸せを手にできたかもしれない。
誰だってそうだ、人に順位をつける事は良くないのかもしれないけれど、2番の人より1番の人の方が良いに決まってる。
でも3番の人より2番の人の方がいいやって、自分に言い聞かせて妥協している人が自分の周りには多すぎる。
1番を掴みに行こうよ。人生は1回しかないんだから。
7月15日でなくとも
明日より今日があればね。
今まで生きてきた今日という同じ1日は望まなくとも毎年訪れた。
そして過去の今日という日に何の思い入れもないけれど、また来年もやって来るんだろうと思う。
どんなに嫌な出来事も、もうどうにでもなれと投げた事柄も、こんなに幸せな日は2度とないと感じたことも、
私の人生の一出来事ではあるけれど、やっぱり誰かが関わって、想ってくれたから、今こうして生きていて今日を感じられているんだと思う。
意識しなかった当たり前が、気がつけば私になくてはならないものになっていた。
失わないように、唐突に失う前に貴方が大切だって、貴方が居てくれてよかったって、伝えなくちゃなあ。
今日が今日とて訪れることが、今日貴方が居てくれることが、愛おしいよ。
やられた
アン・ハサウェイがとにかく可愛い。
とても切ないラブストーリーで、鑑賞中はニヤニヤしたりヒヤヒヤしたりで、全く飽きる事がなかった。
7月15日を起点に数年に及ぶ、彼らの恋愛を見守る事になる本作。2時間って上映時間の枠の新しい使い方みたいな感じもする。
ラストシーンに彼等が過ごした1夜のその後が語られるせいもあるのだろうが、経過が色褪せる事がなかったように思う。
過ぎていく時間や、変わっていく環境、更新されていく価値観もそうだけど、大概の作品では設定のような形で終わるのが、今作はそれらが全て純然たるスパイスとして残っていく。
提示される「今」をより濃くより深く理解する為のスパイス。見事なストリーテリングだった。
もちろん、俳優陣がその数十年を違和感なく演じてくれればこそだ。
皆様、素晴らしい。しっかりと各々が経験してきた年月を背負ってくれてた。
物語の核は、とても単純なものなのだけど、このシュチュエーションはよく分かる。
通説には女性の方がドライに割り切れるなんて話も聞くのだが…この2人には当てはまらなかったのであろう。
常にそばにいてくれるあの人。
友達以上恋人未満。
腐れ縁?親友?そのどれでもない。
だけど、ずっと気持ちが離れない。
惹かれる気持ちが燻り続ける。
楽しくも辛い年月だったと思う。
その時々のアンの表情がとても心に刺さる。
何年にも及ぶ気持ちの揺れを豊かに表現してくれた。
溢れた気持ちが通じた後の彼女は歯止めが効かず1年経っても変わらない所なんかはとても興味深い。まるで恋の定期預金を解約したてのようで、金遣いならぬ恋遣いが荒かった。とても嬉しくて楽しくて、幸せだったのだろうと思う。映画は時に過剰な表現を必要とするが、あんなに開き直られるとかえって気持ちがいい。
ラストでまだ恋の入り口に差し掛かかってる彼女はとてもキュートだった。
デクスターには明らかに勿体ないと思いつつも、彼女の幸せはデクスターからしか得られないのだろうなと思う。
そんな彼女は事故で死ぬ。
まさかの展開ではあったのだが、その死がもたらす物は、思い出だった。
人は思い出と共に生きていくのだなと思う。思い出して楽しい時間がたくさん出来るように「今」を生きていけばいいのかな、と。
アン・ハサウェイは可愛かったけど、アン・ハサウェイが可愛いだけのラブストーリーではなかった。
大好きだけど!
最高のラブストーリー
友達以上恋人未満じれったい関係の2人エマとデクスター。この映画は毎年7月15日の出来事を描いているとても魅力的だと思った。23年に渡るラブストーリーを毎年1日だけを描くことによて変化も分かりやすかった。その一方物足りなさもあるのにその物足りなさが魅力に感じた。お互い思いあっているのにすれ違う2人タイミングの悪さにイライラ、やっと思いが通じたと思ったけれどエマに不運が…。
デクスターにとってエマの存在がどんなに大きかったかどんなに愛していたか。エマを失った悲しみからどのようにしてデクスターは、立ち直れるのかそこも見所だと思った。ラストら辺のテレビを見ながらの父との会話をぜひ見てほしいです。
見た後に言葉では言い表せない気持ちになるのをぜひ味わって欲しいです。
すれ違い、そして別れ、それから。
すれ違いながらも惹かれ合う二人。いい話だったんだけど、まさかの交通事故。そんなんありかよ。と思いながら、お父さんとの会話、子どもとの会話。そして、過去に戻ったり。限られた時間。どうやって過ごすか。誰と生きていきたいか。本当に大事。美男美女だから成り立つのか。死んだ瞬間、この映画どうしてこんなに評価高いのかって思ったけど、やっぱり観終わった後はよかったなってやっぱり思う。
相性抜群の人は一生心の中に居続ける
幸せな気持ちになれるおしゃれで素敵な映画。運命や縁ってあるのかな、惹かれる人には一生惹かれ続けるんだなとしみじみ思った。
幸せ絶頂期の中、最後の展開、「うそでしょ?ここで?」と信じられなかった。でもいつでも悲しいお知らせは突然で、いまの幸せは当たり前じゃないのですね。
相思相愛でも、すれ違う二人がもどかしかった。でもパズルのピースがはまったみたいにぴったりと息の合う相性抜群の二人も観ていて、幸せをおすそ分けしてもらった気がする。タイミングが悪くても結ばれる人とは結ばれるのか。
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