「時が紡ぐ愛の形 おすすめです♪」ワン・デイ 23年のラブストーリー kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
時が紡ぐ愛の形 おすすめです♪
毎年、特別なある一日(誕生日とか、一般的な記念日とかではなくて)を想って過ごすって、それだけでもロマンチックではないですか?誰にでもあるはず、自分にとっての忘れられない日付が。
今作はそんな想いを持ち続けながら、長い月日を友情とLOVEの間を行き来してきた一組の男女の軌跡を描いた作品です。ストーリー構成が上手です。序盤位まではありがちなお話だなと思って見進めると、もう終盤の切なさといい意味での裏切りは(私の中では)評価が倍くらい跳ね上がってしまったほど!ここは前知識一切なしで観て頂きたいです。
エマ役のアン・ハサウェイは年齢を重ねるほどに美しく憂いを帯びてくるし、デクスター役のジム・スタージェスも、最初は軽めの頼りない男だったのが、やはり苦い思いを重ねて成長して素敵な男性になっていきます。そして毎年、同じ日に逢えた年も逢えない年もお互いのことを胸の内で感じあい、確かめあっているのです。私にとって貴方は・・と。
ボタンのかけちがい、神様のいたずら とかいう表現が頭をよぎりますが、結ばれる運命だけが愛の成就ではないんですね。そうでない運命でも、こんな風に時間をかけて互いの存在をかけがえのないものに深めていける愛の形が確かに存在するのだと思わせてくれます。
エンディングのエルヴィス・コステロの「Sparkling Day」♪の歌が切なすぎます。こちらもサントラで良かったら聴いてみて下さい。
木枯らしの冬が目前の今、こんな素敵なラブストーリーで心を満たすのはいかがでしょう。愛する人が目の前にいるひとも、そうでない人も。
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