人の砂漠のレビュー・感想・評価
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都会で生きる辛さや差別
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沢木耕太郎原作による、都会の底辺を生きる人々を取り上げた短編集『人の砂漠』をオムニバスで映像化。
屑の世界
☆☆☆
鉄屑の廃品回収業者に石橋蓮司。彼には訳ありの孫息子との関係や、浮浪者に優しく接する為に地域住民とのトラブルを抱えていた。
弱者を見つめる作者の目線は実に優しい。逆に選挙に立候補した女性候補者や、横暴な警察官の描かれ方等は類型的過ぎるかもしれない。
最後はやや強引な終わり方でした。
鏡の調書
☆☆☆
自称“銀座の大金持ち”夏木マリの怪演に尽きる作品。
こちらも強引に終わる。
おばあさんが死んだ
☆☆☆
地域住民から苦情が有った、室井滋演じるおばあさんが死んだ!
何故このおばあさんに苦情が有ったのか?発見された日記から明らかにされる。そして…。
観た人全員が思うだろう。この○医者には絶対に行きたく無い…と!
棄てられた女たちのユートピア
☆☆☆★★
元売春婦達専用の精神ケアシステム施設の教会が舞台。主演に小池栄子やりりィ等。
警察や地域住民から受ける暴力は、『屑の世界』 と比べるとやや強い。
都会で生きる辛さや、差別等。考えさせられる面が多少有る。
今回の4篇の中ではこの作品が一番見所が多い。
(2010年3月18日新宿バルト9/スクリーン1)
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